シネマトゥデイ

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オダギリジョー&松たか子
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
母親は一番大切な人だと思っています
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』 オダギリジョー&松たか子 単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ 写真:平野太呂

リリー・フランキー原作の同名小説を映画化した『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』が、4月14日より公開される。本作でオカンを優しく愛する若きリリー・フランキーを演じるのは、『ゆれる』で役者としての底力を見せたオダギリジョー。自分の恋人の母親であるオカンと、友だちのような信頼関係を築く“彼女”役に『THE 有頂天ホテル』でシングルマザーの女性を好演した、松たか子。心温まる演技を見せた2人が、親と子の大切な絆(きずな)、そして映画について語ってくれた。

■自分にも、“マザコン”な部分はある

Q:同じ男として、母親に対する、“ボク”の愛情に共感はできましたか?

オダギリ:できましたね。男は、みんなマザコンってよく言いますが、少なからず、自分にもそういうところはあると思います。自分はまだ結婚してないので、やっぱり母親は、一番大切な人だと思っていますね。

Q:それはお嫁さんができても、変わらないものでしょうか?

オダギリ:どうなんですかね。奥さんができてみないと分からないですね。でも、できるだけ奥さんの立場に立ってあげたいと思いますね。

Q:娘と母親というのは、息子と母親とはまた違う気がしますが、松さんにとってお母さんはどんな存在ですか?

松:うちは三人兄弟で、わたしは末っ子で言いたいことを言っちゃうんですが、母は、どんなときもしっかり見守ってくれている人。相談ごとにのってくれたりと、母はわたしたち家族をしっかりつないでくれる存在です。

■樹木希林は、“すごいやり方を選んじゃっている”人

Q:“オカン”役を熱演された、樹木希林さんは、松さんにとっても女優としての大先輩。どのような印象を持たれましたか?

松:母親って、息子とか家族のためだったら、どんなことだってする情熱があると思うんです。樹木さんも、そんな情熱をもって、オカンをパワフルに演じられていた。漠然とした言い方しかできませんが、ものすごい気迫でオカンに立ち向かっているんだなと思いましたね。

■気づくと、母の日が過ぎている

Q:“母の思い出”を聞かせていただきたいんですが、母の日にプレゼントなどあげますか?

オダギリ:実はあんまり送ってないですね(笑)。気づいたら母の日が過ぎていることが多いです。でも、今年は、何かしらあげたいと思っています。

松:うちは、母の日や父の日、誕生日とかにカードなどを送る習慣はあります。でも、実家を出てからは「何かあげるけど、一緒にあげたことにしとく?」みたいな相談を子ども同士ですることが増えましたね(笑)。

■子は母を信じ、母は子を信じることが大切

Q:松さんは、オカンの生き方について、女性としてどう感じましたか?

松:今の瞬間何が起きているとか、全部を把握してなくても、子どもってちゃんと生きていくものかもしれませんね。オカンは、それを、ちゃんと見守っている。でも、息子が大きくなって、仲間たちに囲まれている姿を見ていられたってことは、どんなにつらい闘病生活があったとしても、それを上回る喜びがあったんじゃないかなと思うんです。それに、最期の瞬間も、夫と息子に看取られて、すごく幸せだったんじゃないかと思います。

Q:親子の関係がすごく希薄になっている現代ですが、今の親子関係に必要なものってなんだと思いますか?

オダギリ:自分が、いろいろなことを言えるような立場じゃないですが、「ただ、ひたすら信じる」ということじゃないでしょうか。子は親を信じて、親は子を信じるということが大切なんだと思います。

母の日のプレゼントの話になると、急に困ったような表情を浮べたオダギリは、「全然あげていません」と、苦笑い。それでも、「母親は、ぼくにとって一番大切な人」と話す。不器用ながらも、まっすぐな母への思いを持つオダギリジョーと、主人公の“ボク”は、どこか似ているところがあるのかもしれない。そして、今でも仕事の相談を母にしているという松たか子も、“オカン”の持つ真っ直ぐな愛情に魅了された。幼いころの母のやさしい匂い、そして、いつかくる“親の死”。さまざまなシーンに共感し、胸がいっぱいになる。そして、もう一度、母子のあり方を見つめ直す気持ちにさせられる、そんな作品だ。

『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』は4月14日より全国公開。

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