
取材・文:シネマトゥデイ 写真:田中紀子
多くの日本人に親しまれてきた水木しげるの漫画「ゲゲゲの鬼太郎」が、ついに実写化される。主役のゲゲゲの鬼太郎を演じるのは、バラエティー、音楽、ドラマと幅広い才能で活躍を広げ続けているウエンツ瑛士。自身も大ファンだったという鬼太郎役について、ウエンツが大いに語ってくれた。
■鬼太郎役が決まったときは、「おおおっ」 Q:鬼太郎役が決まったとき、どんな気持ちでしたか? 「おおおっ」ってなりました(笑)。僕も子どものころから観ていた作品ですし、誰もが知っているキャラクターだったんで、「おおおっ」っていうのとともに、「ウーン、大丈夫かな……」とも思いました。 Q:周りの反応はいかがでした? 自分の口からは、鬼太郎を演じることは誰にも言わなかったです。 Q:それはどうしてですか? 全部が全部、いい反応じゃないだろうなと……それはのちのち皆さんが知っていくことだろうと思ったので、「それからでいいや」と思って自分の口からは言いませんでした。 | ![]() |
![]() | ■鬼太郎の髪型から生まれた、人間との奇妙な距離感 Q:鬼太郎役には、すんなり入り込めましたか? 鬼太郎の服とカツラをかぶったときは、わりとしっくりきたんですけど、それは役に入るということとはまた別の“しっくり”きた感じだったので、最初は、なかなかすんなりとはいかなかったですね。前髪のせいで、片目でしかものを見ることができなかったんです。そんな暮らしをしたことは今までなかったので、撮影をしていた2か月の間は、とにかく片目で生活しよう! というのはありましたね。 Q:片目しか見えない状況で苦労したことはありましたか? 立ち位置を間違えるんですよ。見えないのと、遠近感がなくなるのもあって、人としゃべる距離感がちょっとおかしい。たとえば人間といるときに、すごく近い距離でしゃべったら違和感があるじゃないですか? でもなんかその変な距離感が妖怪らしいとは思いましたね。 Q:今回作品には、笑顔があまり出てきませんでしたね。笑顔を封印されたのは自分の中で意識的にあったんですか? イメージとして鬼太郎は笑わないというのはちょっとありましたし、大事な場面だけに笑顔はとっておこうと思いました。 |
■大泉洋さんとは、幸いにも(笑)絡むシーンが少なかった Q:ウエンツさんのファンには、かなり衝撃的なシーンも出てきましたね。 そうですね〜(笑)。どんなシーンかは言えませんが、あれはもう鬼太郎が電池切れなんです(笑)。大切な人を守るためには、自分の頭髪すら犠牲にするという鬼太郎のすごいシーンなんです(笑)! 自分の、あの姿をたくさん写真に収めました。 Q:大泉洋さんの共演はいかがでしたか? 今回は、幸いなことに絡むシーンがほとんどなかったので、場が荒れることはなかなかなかったんですけども、これから舞台あいさつとかで顔を合わせるとキツイでしょうね(笑)。荒れていくと思いますよ(笑)。 Q:目玉おやじも出てきましたね。おやじとの共演はいかがでした? あれは実際、何もないところで演じたり、あとは目玉おやじの人形を置いてやるときもありました。基本的には、目玉おやじは目の前にいないので大変でした。映像を観たら、かわいかったですね。まあ、父さんなんですけどね、かわいいっていっても(笑)。 | ![]() |
![]() | ■恋愛に関しては、鬼太郎とは180度正反対! Q:猫娘は鬼太郎のことがすごく好きなのに、全然気付かないちょっと鈍感な鬼太郎でしたね。ウエンツさんにも、女の子の気持ちに鈍感な部分ってありますか? ううん、僕は真逆ですね。気付けないとかじゃなくて、その娘がおれのことを好きじゃなくても、「好きなんじゃないかな?」って先に思い込んじゃうタイプですね。好きとかじゃなくても、「ちょっと気になるんじゃない?」って、本人は気付いてないだけで、おれは気付いてるぞって思っちゃうタイプです。だから、鬼太郎と反対で、実は結構、敏感中の敏感です。本人も気付かない思いに気付くぐらいです(笑)。 Q:人間の女子高生である実花と鬼太郎との関係は、どう感じられましたか? 鬼太郎自身としては、そこはあんまり隔たりはないんでしょうね。一番、妖怪の中でも人間と接してますし、結構、実花は鬼太郎とうまいことかみ合うんですよね。そこに鬼太郎自身も戸惑いながらも惹(ひ)かれていくというか、そういうものがすごくあると思います。 |
■いつも他人のことを考えている、ゲゲゲの鬼太郎の格好良さ Q:ゲゲゲの鬼太郎の魅力はどういうところでしょうか? いつも他人のことを考えているところですね。それは、瞬間、瞬間が格好いいというよりも、鬼太郎に関してはいつも格好いいなあというが僕の中のイメージですね。そこまで人のために何かをできるっていうのは、なかなかないんじゃないかなって思います。 | ![]() |
まるで、子どものようにクルクルと表情を変えながら話すウエンツ瑛士には、どこか一本筋が通ったような生まじめさが見え隠れする。バラエティーでは、芸人に負けまいと、一生懸命頑張っている姿が印象的な彼だが、それはウエンツのまじめな性格からきた一生懸命さなのかも知れない。「僕とは正反対です!」とウエンツは自分が演じた鬼太郎について語っていたが、いつでも真っ直ぐに生きているウエンツと、恋愛のこと以外は共通点がたくさんあるのではないだろうか?
『ゲゲゲの鬼太郎』は4月28日より全国公開。