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安めぐみ
『こわい童謡 裏の章』
お化けを見たことはあるけど、見たとは信じていません
『こわい童謡 裏の章』安めぐみ 単独インタビュー

取材・文:鴇田崇 写真:亀岡周一

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名門女子高の合唱部を舞台に、童謡が引き起こす猟奇殺人事件を描くホラー『こわい童謡』が公開される。事件をスリリングに見せつける「表の章」、その謎を解き明かす「裏の章」の2部構成で上映される。『こわい童謡 裏の章』で事件の解決に乗り出すヒロイン・宇田響子役を、グラビアからバラエティ番組まで幅広いフィールドで活躍中の安めぐみが好演した。従来のおとなしいイメージを打ち破ってホラーに挑戦した彼女に、映画初主演の感想などを聞いた。

■二部構成の異色ホラーで初主演

Q:映画初主演の感想を聞かせてください。

そんなにお芝居を経験してきたわけではなかったので、主演ではないにもかかわらず、不安はありました。緊張はないですけど、福谷監督は「こういう風にやってくれ」っていうよりは、「安さんが思う感じの宇田響子役で」って感じで、どちらかというとお任せだったんです。初主演でお任せっていうのは大丈夫かなぁって感じつつも、自分で役を考えて現場に持っていって、そこから修正しながら演じていった感じですね。

Q:『こわい童謡』は「表の章」と「裏の章」の2部構成ですが、演じる上で気を付けたことはありますか?

多部さんが主演される『こわい童謡 表の章』で起こった事件を、『こわい童謡 裏の章』で解明していくんです。テレビクルーの方たちから音響分析官(役)のわたしに依頼がきて、一緒に解明していく中でどんどん巻き込まれてしまうんです。わたしの役は専門用語や長いセリフが多くて難しかったです。音響分析官って幅広くいろんなことをやっている仕事なんだと思いました。

Q:現職の方々に質問されたのですか?

音響分析官の方々って、実際にお化けの声かどうかの分析をやられているんですよ(笑)。日本音響研究所っていう協会の方々が実際に撮影現場に来てくれて、特殊な機械やマイクの使い方などを教えてくださいました。

■痙攣(けいれん)シーンを猛練習

Q:安さんご自身、ホラーはお好きですか? 何か演じる上で注意したことはありますか?

正直にいうと得意ではないんです(笑)。演技に関しては、痙攣(けいれん)するシーンが多かったんです。わたしだけじゃなくて、童謡を聴いて痙攣(けいれん)してしまう人たちが多いんですけど、実際に悪魔に取りつかれてしまった方々のリアルな映像を観させていただいて、本当にそういう方々って「ああああ~!」って叫んでいるんですよ。それを観て痙攣(けいれん)の演技の練習をみんなと一緒にやりましたね(笑)。

Q:その熱演は映画に反映されていましたか?

完成した作品をスタッフの方々と一緒に観たんですけど、途中までは、客観的に観られませんでした。ホラーだから現場だと想像しかできないシーンがあるじゃないですか。実際はどうなるんだろうなぁっていう。映画を観て「なるほど」って思いましたね。あとは「表の章」と続けて観て、初めてつながった部分もあって、面白かったですね(笑)。

Q:ヒロインの宇田響子役は演じる上で難しかったでしょうか?

彼女は童謡のパワーに取り込まれやすかったんですよね。感受性が強いというか、もともと音の分析をしているお仕事なので集中してしまう癖があって、誰よりもずっとヘッドフォンで聞いているから、どんどん取り込まれてしまったんだと思います。

■トイレ休憩中の恐怖

Q:安さん自身は霊感が強いのでしょうか?

う~ん……。強いほうだとは思うんですけど、信じないようにしていますね。怖がりなので、もし何か見えても「疲れているんだなぁ」って思うようにしています(笑)。夜中に車に乗っていて人がパッと現れて消えたことがあります(笑)。車の目の前を人がガードレールをまたいで渡ろうとして、「危ない!」って思ったらスッと消えたことも……。

Q:現場では怖いエピソードはありましたか?

ここは含みをもたせたほうがいいと思うので、ご想像にお任せします(笑)。撮影現場はアットホームな感じで、プロデューサー役の津田さんが盛り上げてくれて楽しかったです。でも、待ち時間が長くてマネージャーさんと数人でポツンと待つことも多かったんですね。そういうときに学校のトイレを使うことがストレスでした(笑)。わたしは「表の章」の撮影には参加していないんですけど、台本だけは読んでいたので「あー、ここで確か!」みたいなことを思いながら、なるべく早くトイレを出ることだけを考えていました(笑)。

Q:ほかに現場で大変だったことはありますか?

寒さが大変でした。みんなで言っていたことなんですけど、ものすごく寒くて……。もちろんストーブとか用意してくれていたんですけど、1台いきなり壊れたんです。これはちょっと怖いかもしれない(笑)。たぶんガスが切れただけだと思うんですけど、とにかく寒かったですね。みんな靴の中や衣装の下に10枚ぐらいホッカイロを貼っていました。

■ホラー映画を観て地球温暖化を防ごう

Q:今回のご出演で勉強になったことは?

とても楽しかったです! 撮影期間は1週間ぐらいだったのですが、朝から晩までみっちりって感じで、ずっとキャストやスタッフの皆さんと一緒にいました。お芝居って自分とはまったく違う役のことをいろいろ考えて「こういう心境なのかな?」とか「こういう人なのかな?」って考えてやるので、そういう過程って好きだなぁって思いましたね。お芝居が向いているかどうかは分からないですけど(笑)、ただ単純に楽しくできて良かったなぁと思いました。

Q:今後はどういう役を演じてみたいですか?

特に、こういう役を演じたいというのはないんですけど、いろいろな役に挑戦してみたいですね。コメディー作品みたいな面白いものも演じてみたいなぁって思います。最近は演技だけでなく歌にも挑戦しているので、自分自身「何者なのかな?」って思うときがあります(笑)。でも、難しく考えずにタレントとして、表現者として、興味があることにチャレンジしていきたいとは思っています。

Q:これから『こわい童謡 裏の章』をご覧になる方へ一言お願いします。

夏といえばホラーなので、単純に怖がっていただければいいなと思っています。それと、2部構成で上映されるので、ぜひ両方観て欲しいです。最後に、今は地球温暖化なので(笑)、冷房をつける前にホラー映画を観て涼しくなっていただきたいなぁという気持ちも込めつつ、とにかく劇場に足を運んでいただければと思います。

グラビアやテレビでは癒し系のおっとりした印象が強い安めぐみだが、劇中では不可解な事態に正面から向き合う芯(しん)の強いヒロインを、映画初主演とは思えない貫禄と度胸で演じきってみせた。今後はホラー映画だけでなく、さまざまなジャンルに挑戦していきたいと語ってくれた安めぐみ。女優としての安めぐみの顔が増えていくのは、彼女のファンならずとも楽しみだ。今後の快進撃に期待したい。

ヘアメーク 太田年哉
スタイリスト 伊藤典子

『こわい童謡 裏の章』は7月28日よりテアトル新宿ほかにて公開。

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