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鈴木亜美
『XX エクスクロス 魔境伝説』
まだまだ学びたいことがたくさんある
『XX エクスクロス 魔境伝説』鈴木亜美 単独インタビュー

取材・文:内田涼 写真:田中紀子

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ひときわ異彩を放つホラー映画『XX エクスクロス 魔境伝説』。第1回「このミステリーがすごい!」大賞で話題をさらった、上甲宣之の「そのケータイはXXで」を映画化した同作は、“阿鹿里村”という架空の温泉村を舞台に、そこを訪れた2人の女性が、古い風習に従い女性の足を切り落とそうとする村人たちから逃れるというサバイバルホラー。そんな恐怖に立ち向かうヒロインを演じた鈴木亜美に話を聞いた。

■子どものころに習った少林寺拳法のお陰

Q:今回、鈴木さんが演じた愛子という女の子について教えてください。

常に喜んだり楽しんだり、ものすごい勢いで怒ったりすることもある、とても喜怒哀楽がはっきりしている女の子です。見た目は遊んでいる感じだし、携帯電話なしでは生きていけないタイプですけど、ものすごく芯(しん)が強くて、こうと決めたら絶対に後ろを振り向かず突っ走る。そんな女の子ですね。

Q:昨年の『虹の女神 Rainbow Song』に続く映画出演。しかも今回は松下奈緒さんとのダブル主演でしたが、プレッシャーはありましたか?

とにかく今回の作品をいいものにしたいという気持ちが強かったですね。深作監督と初めてお会いしたときも、この作品に対する情熱がとても伝わってきましたし、愛子というキャラクターのイメージも監督の中で出来上がっていたので、その期待に応えられる様にしたいと思いました。それがいいプレッシャーになって、全力でやりました。

Q:今回は華麗なアクションを披露していますね。

子どものころに習っていた少林寺拳法がとても役に立ちました。アクションのスタイルが違っても、基礎的な部分は同じなので、怖がらずに演じることができたんです。少林寺を習っていて良かったと思いましたね。

Q:それでも撮影はハードではなかったですか?

ハードといえば、やっぱり寒さですね(笑)。撮影したのが冬で、しかも屋外。とても寒かったので、とにかく体だけは冷やさないようにしていました。現場は山奥で夜遅かったので、そこにいるだけで自然と怖くなってしまって「早くここから逃げ出さなきゃ」と本気で思える雰囲気でした。あとはケガだけしないように、気を付けて頑張りました。

■サバサバしていてちょっと天然

Q:共演した松下奈緒さんはいかがでしたか?

奈緒ちゃんは見た目がとても大人っぽいんですけど、実はちょっと天然なところがあってかわいいんですよ。それと結構サバサバしている部分もあって、わたしと似ているなって思いました。だからとても気が合って、休憩時間もお菓子食べながらずっとおしゃべりしていました。

Q:なんだか楽しそうですね。

わたしも奈緒ちゃんも、話をしているうちにどんどん脱線しちゃうところがあるんです。2人で会話していても最終的に「何の話してたんだっけ?」ってことがよくありました。現場でも周りのスタッフさんに笑われていました(笑)。

Q:そんなお2人の仲良しぶりが映画からも伝わりました。

映画の中では奈緒ちゃん演じる“しより”と途中で離ればなれになるんですが、同じように撮影もバラバラになったんですね。だから一緒にいないときは「奈緒ちゃん、ケガしないで頑張ってるかな」と心配していました。しばらく会えない時間があって、最後に再会するんですが、その間にどんどん友情が深まっていきました。それが映像にもリアルに映っていると思います。

Q:この映画は、女同士の友情がテーマになっていますね。

会えない時間がどんなに長くても、久しぶりに会うとその瞬間、お互いの時間や距離が縮まりますし。自然と一緒にいられるんですよね。

音楽、女優、そしてこれから

Q:鈴木さんにとって、演じることの魅力とは何でしょう?

演じている瞬間“自分”というものがなくなって、その役柄に成り切れることですね。わたしの場合、撮影が終わっても、しばらくは演じた役柄が自分の中に残っているんです。そこでキャラクターの感情はもちろん、いろいろなことを考えさせられますね。そういうものが次の撮影で、セリフや表情にリアルに出ることもあります。演じることで、今まで自分の中にはなかった感情に気づかされました。

Q:本業である音楽でもさまざまなアーティストとコラボレーションする、“join”シリーズが話題ですね。

“join”に関しては、相手のクリエーターやアーティストの方々が“作りたい”と思うものに、わたしがそのまま入り込んで染まっていくという感じでした。そういう意味では、“音楽で演じた”といえるかもしれませんね。それぞれの現場で、いろんな人たちの音楽スタイルを見聞きして、とても勉強になりました。

Q:映画出演もまた刺激になったのでは?

そうですね。なかなか音楽と女優を両立できるチャンスってないと思うので、わたしは運がいいと思います。もちろんパワーも2倍必要ですが、それだけいろいろなものを発揮できる人でありたいと思います。まだまだ学びたいことがたくさんあります。

Q:最後にメッセージをお願いします。

ホラーという部分だけでなく、スリラーやアクション、それにコミカルな面もあるので、怖いのが苦手という人もぜひ観てほしいです。今までにないジャンルの映画なので、わたし自身も客観的に楽しめました。また、女性同士の友情が軸になっているので、ぜひ友人同士で楽しんで観てください。

2008年、アーティストとしてデビュー10周年を迎える鈴木。彼女の言葉からは、現状に甘んじることなく常に前進し続けようとするプロフェッショナルな意識が感じられた。「学びたいことがたくさんある」という言葉通り、本業である音楽はもちろん、今後は女優業にも積極的にチャレンジしてくれそうだ。体を張って、アクションに挑んだ鈴木の姿を、ぜひ劇場で確認してほしい。

『XX エクスクロス 魔境伝説』は12月1日より全国東映系にて全国公開

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