シネマトゥデイ

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荒川良々&木村佳乃
『全然大丈夫』
リラックスしたときに人の良さって出ると思う
『全然大丈夫』荒川良々&木村佳乃 単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ 写真:秋山泰彦

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松尾スズキが率いる人気劇団、「大人計画」に所属する荒川良々が最新作映画『全然大丈夫』でついに主演デビューを飾った。本作で、マイペースに毎日を生きる主人公を演じた荒川と、超ド級に不器用なヒロイン“あかり”を演じて、エンターテイナーぶりを見せつけた木村佳乃に話を聞いた。

■初対面からいきなり呼び捨て

Q:お二人は昔からお知り合いだったのですか?

荒川:知り合ったのはずっと前ですね。岩松了さんの舞台を木村さんが観に来ていて、その後、数人で一緒に食事に行きました。

木村:そのときのこと、すごくよく覚えているんですけど、1軒目から、次のお店に行くまでの合間に、良々が屋台でうどんを食べたんですよ! わたしそれにすごいビックリして。あれだけ食べたのに何で屋台で……って(笑)!

荒川:実は僕、気を使って食べていなかったんですよ。

Q:初対面の印象は?

荒川:フレンドリーな方だと思いました。下の名前でいきなり呼び捨てでしたから。

木村:悪い印象ではなかったですね。同じぐらいの年だと思ってたんですよね、良々のことを。

荒川:年上なんですけどね(笑)。

木村:そうなんですよね! その前にも良々の出ている舞台を観ていたんですよ。だから何となく知っている人みたいな感じになっていたので、良々~っ! なんて言ってしまったんでしょうね。そのときのことは、全然覚えてないんですけど(笑)。

荒川:ひどいですね(笑)。

Q:今回、実際に共演されていかがでしたか?

木村:頼もしかったですよ。男らしい方だと思いました。昭和な感じがしますよね、ちょっと。

■主役ではなくたまたま出番が多かっただけ

Q:荒川さんは商業映画では初めての主演映画でしたが、いかがでしたか?

荒川:監督のファンでもあるので、僕が出ていなくても観ていたと思います。主役です! っていう気持ちはなく演じていました。「これはおれの映画でしょ~!」みたいなのは全然思ってないので(笑)。たまたま出番が多かっただけ……ぐらいに思っています。

Q:撮影現場は映画のようにのんびりとした感じだったのですか?

荒川:僕と岡田義徳さんは比較的黙っていて、だからといって気まずいのではなく、フラットな状態で居心地が良かったです。木村さんはずっとしゃべっていて……(笑)。僕らがあいづちを打つという……(笑)。

木村:岡田さんはすごく静かな方なんですよ。わたし嫌われてたんですかね(笑)。そういえば控え室がみんな一緒だったんですけど、衣装さんが20歳ぐらいの男の子で、彼のあんまりうまくいってない恋愛話を、みんなでずーっと聞いていました。良々とほかの人はみんな女性だったので、「それでそれで?」なんて聞いていて。打ち上げのときに「あれどうした?」って聞いたら、「フラれました……」って(笑)。お姉さんたちがみんなで「やめた方がいいよ~」とか言っていました(笑)。

荒川:僕らはそれを聞いているだけでしたけど(笑)。

Q:荒川さんが演じられたキャラクターの照男と、ご自身との共通点はありますか?

荒川:特に共通しているところはないんですよ。照男は植木屋で働いているんですけど、特に植木屋が好きなわけでもないんです。自分も役者になろうと思って東京に出てきたわけではなくて、今たまたまこういう仕事をしていて、何となく好きでやっているってとこくらいかなあ……。

Q:木村さんは、あかりを演じられていかがでしたか?

木村:ティッシュのシーンが大変だったんですよ! ティッシュ箱を50箱くらい空けました! ちょっと大げさかもしれませんけど(笑)。ティッシュ箱を開ける芝居なんですけど、すごく必死にやっていて、最後だけ指が動かなくなったんですよ。監督がもう1回と言うので、前にあるコンビニでティッシュ箱買ってきました。最後、「監督、指が動きません……!」みたいな。指がけいれんしていましたね(笑)。

■今後の出会いに期待?

Q:木村さん演じる“あかり”が、恋をしてきれいになっていくのが印象的でしたが、恋の効力ってあると思いますか?

荒川:恋をしたら、周りが見えなくなって、その人に突っ走っちゃうみたいなのが、10代のころはありましたけどね。僕はもう34歳なので(笑)。もしかしたらこれからすごい出会いがあるかもしれませんし、分からないですけどね。

木村:恋をして、あかりが変わっていく部分で大変だったのは、彼女は対人恐怖症だったり、人の目を気にして緊張して失敗してしまったりする人だということです。監督がいつも言っていたのは、恋に落ちたことでいきなり変わらないでくれ、ということでした。そのさじ加減がとても難しかったです。

荒川:はしゃがないで、ってよく監督が言っていましたよね。監督は、はしゃぐような映画が嫌いらしくて、「なるべくはしゃがないで」と言っていました。

Q:これから作品をご覧になる方々には、どんな風に楽しんでもらいたいですか?

木村:人ってみんな、違っていていいもので、これがいいからと右へ習えをする必要はないと思うんです。一人一人個性は違って大丈夫っていう世の中に、もっともっとなっていけばいいなと。そうすれば、こうしなきゃって自分の力以上に頑張らなくてもよくなるんじゃないかと思います。リラックスしたときに人の良さって出ると思うので。

とどまるところを知らない木村のマシンガントークに、ちょこちょこと突っ込みを入れる荒川。シニカルな暴言を吐きまくる主人公と不器用で何も話さないヒロインからは、想像もつかないほど、役柄とは正反対な2人の掛け合いはまるで漫才さながら。また「今日のインタビューは、もう木村さんにお任せしますから(笑)」と笑う荒川と、文字通り元気いっぱいの木村のマイペースな雰囲気が印象的なインタビューだった。

映画『全然大丈夫』は1月26日よりシネクイントほかにて全国公開

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