シネマトゥデイ

小池徹平
『KIDS』
人への思いやりや温かい気持ちを伝えたい
『KIDS』小池徹平 単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ 写真:秋山泰彦

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人気作家、乙一の短編小説「傷 -KIZ/KIDS-」を、映画化した『KIDS』。本作の主人公で、人の傷を自分の体に移すことができる特殊な能力を持つ少年“アサト”を演じるのは、映画、ドラマ、そして音楽と多方面で活躍を続ける小池徹平。持ち前のさわやかな笑顔を封印して、心に深い傷を持ちながらピュアに生きる少年を見事に演じた彼に、話を聞いた。

■色で言えば“白”というイメージ

Q:原作を読まれた感想はいかがでしたか?

この作品にかかわるということがわかってから、“アサト”という人物を中心に読ませていただきました。アサトとタケルの設定が小学生で、シホっていうお姉さんがその街にいるっていう、ちょっと不釣合いな3人のお話だったので、僕は小学生でもないし、「アレ?」って感じました(笑)。映画では、年齢を上げてっていう話だったので、小学生の話では描けなかった2人の友情やシホとの恋愛を、小説よりも映画ではうまく描けるのではないかと思いました。

Q:とても短い短編小説でしたが、どのように役作りをされていったのですか?

小説と映画のアサトでは多少違うところがあると思います。僕が自分で考えたアサトというのは、昔、母親にしてしまったあることが心の傷として残っているんですけど、そういうのをまったく表に出さず、はたから見たらすごく優しい人間なんじゃないかと思います。色で言えば白、みたいなイメージに見えるように演じさせていただきました。

Q:特殊メークがすごかったですが、傷だらけの顔をご覧になったときはいかがでしたか?

親は見ていられないだろうと思いましたね(笑)。でも皆さんには、作品の中に入り込んでもらいたいと思います。

Q:小池さんはピュアなイメージがありますが、ご自身のことを純粋だと思いますか?

そうではないと思います(笑)。腹黒いこともしょっちゅう考えますよ(笑)。

Q:アサトのピュアさとご自身がシンクロする部分はありますか?

アサトに対して共感できるところはあまりないんですよね。でも後半にアサトがタケオとの出会いで成長していく過程で、友だちを大切にするというか、他人を大切に思う気持ちには、すごく共感できると思いました。実生活でも友だちが大好きですし、仲もいいのでそういう気持ちはすごくありますね。

Q:演じていく上で行き詰まったりはしませんでしたか?

こういうシーンをどうしようかなとか、後半に向かってタケオとの掛け合いで盛り上げていくのはどうしようかなとか、そういうのはいろいろ考えました。でも、あ~どうしよう行き詰まった! っていうのはなかったですね。

Q:今回一番力を入れたシーンはどこですか?

ラストシーンもそうなんですけど、久しぶりに会う母親との再会のシーンは、大事に、楽しく演じました。

Q:あのシーンでは、どのように緊張感を高めたのですか?

本当に現場の空気そのものが緊張に包まれていたので、自然と緊張感が出てきました。母親役の斉藤由貴さんとは1枚のガラス越しだったんですけど、すごい緊張感があってお話できるような空気ではなかったというか……。そういう意味ではカメラが回っていないときから、緊張感がありましたね。

Q:今作では笑顔を封印されていましたが、ふと笑ったときに純粋さがあふれている、あの笑顔は、どうやって作ったのですか?

作るってほどのものじゃないですよ(笑)。もう普通に笑っているだけです(笑)。

■玉木宏はかわいらしくてズルい人!

Q:ロケでの思い出はありますか?

撮影した場所が埼玉の本庄という場所だったんですけど、そこは、夏になるとよく最高気温を出す熊谷の近くなんです。真夏だったので猛暑の中での撮影で、公園なので日かげもそんなにないですし、ブランコとか触るとジュ~ッて、手が焼けてるんじゃないかってぐらい熱かったです(笑)。だからアイスの差し入れをいただくと、天国だあ~! ってほど、すごく夏を感じた撮影だったなというのは覚えています(笑)。本番前は、ずーっと汗をかいていました。

Q:玉木さんとの共演はいかがでしたか?

本当に面白い方ですよ。年も離れているので、僕にとってはすごくいいお兄さんでしたし、頼りがいのある方でした。お芝居もすごく集中力があって、役者としても尊敬できるようなカッコいい方でした。

Q:待ち時間は、どのように過ごされていましたか?

栗山千明さんもいらっしゃったんですけど、僕と栗山さんは漫画が好きで、漫画の話をしているところに、玉木さんが無理やり入ってくるみたいな(笑)。絶対知らない漫画の話でも、無理やり入ってくるのがかわいらしくてズルいな~と思いました(笑)。そういう笑顔の絶えない楽しい現場でした。

Q:ドラマの現場と映画の現場に違いはありますか?

映画はあっという間に終わってしまうイメージがありますけど、演じている間は世界観に引き込まれているというか……、濃い感じがしますね。ただ、切り替えは早い方だと思います。よく、役柄を引きずる方ですか? とか聞かれるんですが、そんなに引きずらないですね。

Q:お忙しいと思いますが、オフの日は何をされているんですか?

友だちとご飯食べに行くこともありますけど、家が好きなので、だいたい家にいます。暗いですね(笑)。僕、ゲームとか漫画とかすごい好きなんで。PSPとか常に持ち歩いていますよ(笑)。

Q:現場では、リラックスしている方ですか?

わりかしリラックスしていますね。そしてわりかし、ゲームをやっていましたね(笑)。

■6年目連続でクリスマスを一緒に過ごした相手

Q:小池さんは“WaT”の活動などから男の子同士のイメージが強いのですが、男同士の友情についてはどう思われますか?

僕も普段から、相方のウエンツだったり、友だちだったり、男同士でしょっちゅう遊びに行っていますね(笑)。1人でご飯が食べられないんで(笑)。寂しがり屋なんですよ(笑)。

Q:クリスマスはどのように過ごされたんですか?

ずっと相方といました(笑)! 夜中の12時くらいまでスタジオに入って、ギターの練習をしていました。24、25日はずっと歌番組の収録があったので、一緒でした(笑)。ちなみに相方とクリスマスを過ごすのは6年目です。東京に出てきてからは、パーフェクトです(笑)。

Q:ちなみにウエンツさんはもう『KIDS』をご覧になられたんですか?

多分観てないよ、って言うんですけどね、多分観てるんですよ(笑)。

Q:本作を通して伝えたいことは?

人に対しての思いやりっていうのがテーマになっています。1人では生きていけない気持ち、優しさの連鎖は、身近にもよくあることなんじゃないかな。周りの人に対しても、改めて感謝の気持ちや温かい気持ちが、孤独な青年“アサト”を通して、そして映画を通して皆さんに伝わればいいと思います。

質問に対して丁寧に答える小池は、“まじめな好青年”という印象を受けた。「僕は、器用じゃないので……」と話した彼だが、彼の几帳面な性格だからこそ、ドラマ、映画、そして音楽と幅広い活動をしていながらも、決して散漫にならず、丁寧な仕事をしていけるのだろう。心に深い傷を持つ、孤独な少年アサトを見事に演じ切った本作での演技は、小池にとって演技力の証明になるはずだ。2008年も、小池のさらなる飛躍に期待していきたい。

映画『KIDS』は2月2日より全国東映系にて全国公開

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