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成海璃子
『ライラの冒険 黄金の羅針盤』
実はファンタジーってすごく苦手。
でも『ライラの冒険』にはどんどん引き込まれた。
『ライラの冒険 黄金の羅針盤』成海璃子 単独インタビュー

取材・文:鴇田崇 写真:秋山泰彦

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2008年上半期最大の話題作との呼び声も高い映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』は、世界的ベストセラーを映画化したファンタジー。すでに世界37か国でナンバーワンヒットを記録した期待の超大作で、その日本語吹き替え版のアフレコに映画やドラマで大活躍中の若手女優・成海璃子が初挑戦した。彼女が演じたのは動物の姿をした守護精霊の“パンタライモン”で、アフレコ収録の合間に映画の魅力や声優初挑戦の感想などを語ってもらった。

■ファンタジー映画が苦手な人たちにもおすすめ

Q:完成した映画をご覧になっていかがでしたか?

もともと小説を読んでいましたので自分なりのイメージがあったんですけど、本当にあのまんまでした(笑)。映像化するのは難しいんじゃないかって思っていましたが、小説と同じ大きなスケールが感じられる世界観の映画になっていたと思います。

Q:好きなシーンは?

CGがすごいと思ったのはシロクマ同士が決闘するシーンです。そのシーンにはクマがたくさんいるんですけど、よく観ると一頭一頭全然違う動きをしていて、迫力もあるしライラの冒険って感じがしました。全体を通してライラという女の子がとってもチャーミングで魅力的に描かれていると思いました。それは小説を読んでいたときも思っていたことなんですけど、冒険ファンタジーで、あそこまでおてんばな女の子ってなかなかいないじゃないですか。すごく頼もしいし、すてきな女の子として描かれていたと思います。

Q:ファンタジー映画はお好きですか?

実はすごく苦手です。小説などを読んでいても「そういうのってどうなの?」って思っちゃう方なんです(笑)。『ライラの冒険 黄金の羅針盤』は小説を読んでいてもファンタジーだからって冷めることはなくて、どんどん引き込まれていく感じがしました。それは今回の映画も同じだったので、ファンタジー映画が苦手な人たちにもお薦めしたいです。

■声だけの演技は思っていたよりも難しかった

Q:声優は今回が初めてということですが、やってみていかがでしたか?

思っていたよりも難しかったです。演技は普段からやらせていただいていますが、すべてを声だけで表現するのは本当に難しい作業でした。役柄的にも人間ではないダイモンという、いろんな動物に変化する守護精霊の役なので、うめき声とか呼吸音とか普段の仕事で体験したことがなくて、とにかく難しかったです。自分の声が入った映像をまだ観ていないので、声優が向いているかどうかわからないんですが、こんなに自分の作品の出来上がりをどきどきしながら待ったことはありません(笑)。

Q:収録の前に何か特別な準備などしたのでしょうか?

本当に初めてだったので、何を準備していいのかわかりませんでした(笑)。何も準備せずに現場に入って、その場でいろいろお話させていただいて本番に挑みました。共演者の方々もいらっしゃいますが、実際に声を入れるときは1人でやっていたので、まだ皆さんの吹き替え版も観ていないんです。仕上がりが楽しみです。

Q:“ダイモン”と呼ばれる動物の姿をした守護精霊の“パンタライモン”をどんな気持ちで演じましたか?

男の子の役なので、語尾に女の子っぽさが残っていたら改善しなくてはいけないと思い、周りに自分の声がどう聞こえるのか意識しながら演じました。なので、時間もかかりましたけど、何とか精いっぱいやったつもりです。

■ライラとパンタライモンの関係が理想

Q:活発な主人公ライラと共演された感想はいかがでしたか?

ライラとパンタライモンの関係は観ていて面白いですよね。一心同体なわけですから、そこはこちらとしてもちゃんと表現しないといけないと思いました。パンタライモンは皮肉っぽいことも言うんですけど、実はすごくビビリで愛らしい一面もあるので、観る人に愛されるキャラクターにしたいと思いました。わたしにはライラのように何でも言い合える相手もいないし、あれほど人に自分の気持ちを伝えられるほど表現も上手くないので、あの関係性はうらやましいですね。

Q:もしパンタライモンだったら、どうライラと向き合いますか?

ライラは一緒にいると心強いタイプなので、ついて行きます! でも、パンタライモンのように言うべきところは言います。互いが自分を持ちながらもお互いを思いあってうまくやってきたいですね。ライラとパンタライモンは理想的です。

Q:もし現実になれるとしたら、どんな“ダイモン”がいいでしょうか?

わたしはあんまり優しくないので、ヘビとかがついていそうなイメージがあります(笑)。きっとうさぎとかではないんだろうなぁ(笑)。そんなに甘くない感じですかね。反発するってことではないんですが、うまくいかなそうですね。互いが互いを主張しすぎて(笑)。

■演技が好き、この仕事が好き!

Q:ドラマなどでお忙しい毎日だと思いますが、演じるお仕事はどんなところが楽しいですか?

わたしは演技することが好きなんだと思います。演技って人と人との気持ちがぶつかり合って生まれるもので、もちろんシナリオはあるんですけど、やってみるまでわからない、完ぺきじゃないところがすごく好きです。気持ち的には泣きたくなったら泣けばいいし、笑いたくなったら笑うだろうし、やってみないとわからないよねって思いながら演技をしています。そして、そのときの感情をリアルに出していきたいと思っています。答えが1つではないので、ちょっと変化があればどこまででも演技も変わっていくものなので、そこもこの仕事の面白さだと思います。

Q:キャリア的なことも含めて今後はどんな仕事をしていきたいですか?

仕事に対する欲がすごく強いので(笑)、普段からいろいろと考えています。天才を演じたら次はダメな人間を演じるとか、やってみたいことはたくさんあります。演じる役は全部自分じゃないわけですから、自分に近い役っていうのはわたしの中にはないんです。ただ、チームで作品を作っていく作業が本当に好きなんです。共演者の方々、スタッフの方々と一緒に、何か1つのことを思いを込めながら作っていく、この仕事が大好きです。

Q:最後に成海さんからこれから映画をご覧になる方に一言メッセージをお願いします!

原作が好きな方は絶対に楽しんでもらえる映画だと思います。人間1人にダイモンがついている設定もこの映画ならではですし、とってもスケールの大きな『ライラの冒険 黄金の羅針盤』の世界観を楽しんでもらえる作品だと思います。原作ファンでない方にもぜひ観てほしいと思います。

現在15歳とは思えないほどしっかりと自分の言葉で質問に答えてくれた成海は、時折あどけない表情を見せるものの、プロの女優のオーラを放っていたのが印象的だった。オリジナル版はニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーンら豪華キャストの共演も話題の的だが、日本語吹き替え版も成海をはじめ、豪華な布陣がそろっていて要注目の作品。声優に初挑戦した彼女の新しい一面が垣間見られる吹き替え版も、ぜひ期待してほしい。

映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』3月1日より丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にて全国公開

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