シネマトゥデイ

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HOT HOT PEOPLE
ラブコメ編バカ者編ホラー&アクション編ラジー賞編
今月の特集 このバカ映画を見逃すな! 第2弾
『俺たちフィギュアスケーター』がヒットを飛ばし、そろそろ日本にも“おバカ映画”支持者が増えてきたのでは……? と勘違いしそうな昨今。好評だった前回の「このバカ映画を見逃すな!」に引き続き新作映画もてんこもりで第2弾をお贈りします。
セレクト・文 相馬学
【セレクト・文/相馬学 Plofile】初級―レンタル店で借りられたり、近々劇場で見ることができる作品。中級―今後、劇場公開される新作。上級―今のところ日本公開が決定していないもの。
ラブコメ編
モテる男のコロし方モテる男のコロし方
ハイスクールの人気者に3つ股をかけられていることを知った3人の美少女たちが、目立たない転校生の提案に乗って復讐(ふくしゅう)を画策。手痛い失恋を経験させてやろうと、転校生にイケてる女を演じさせ、男に近づけるが……。カワイさ余って憎さ百倍を地で行く美少女たちの行動がヒステリックで面白い。が、一方のモテ男も負けてはおらず、性病のうわさを流されても、Tバック写真をばらまかれても、女性ホルモンを投入されても、それらを口説きネタに変えてしまう。一応、主人公はブリタニー・スノウふんする目立たない転校生なのだが、登場する濃厚キャラクターたちのインパクトは大。
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噂のアゲメンに恋をした!
『噂のアゲメンに恋をした!』

この男とセックスした後には運命の男性と出会うことができる! そんなジンクスを背負った男が、押し寄せる一夜限りの相手にウンザリした矢先、ある女性と出会い恋をするが、ジンクスを恐れてしまい彼女とベッドインできない。さてどうする……!? アメリカでR指定を受けるのも納得のエッチ系コメディー。ヒロイン、ジェシカ・アルバがズッコケ演技を喜々として披露しつつ、パンチラどころかモロパンまで! さらに大胆な誘惑も演じて見せるのだから、これはもう全男子必見である。エッチしか頭にない主人公の同僚や、ヒロインのペンギン・オタクぶりもノンキでよろしい。

『噂のアゲメンに恋をした!』は5月17日より新宿バルト9ほかにて全国公開/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
『ノックド・アップ』(原題)
『ノックド・アップ』(原題)

映画『40歳の童貞男』でバカ映画の最前線に躍り出たジャド・アパトー監督の新作。エロ・サイトでひともうけを企てる、大人になれない23歳の男が酔った勢いで女性キャスターとベッドイン。しかし彼女が妊娠してしまったことから、大人になる決断を迫られる。悪い男なら妊娠に知らんぷりでもするところだが、中途半端にイイやつである主人公は後先考えずカッコつけて「生んでほしい」と虚勢を張る。そんな等身大のダメ男像に共感を抱く人は少なくないはず。主人公の仲間のキャラも面白く、とりわけ"陰毛顔""アルカイダ"などとバカにされるヒゲモジャ男が笑いを誘う。

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バカ者編
『スーパーバッド 童貞ウォーズ』『スーパーバッド 童貞ウォーズ』
映画『40歳の童貞男』のジャド・アパトー監督がプロデュースするティーンズ・ムービー。"勃起するのを女の子たちが喜ぶ、そういう世界に住みたい"とのたまうボンクラ少年たちが、高校生最後のパーティーに初体験を賭ける。特に面白いのは、アルコールの購入に奮闘するシーン。偽造IDに、わざとらしい大人の振る舞いと、涙ぐましい努力に大笑いできる。しかし、必死の背伸びは若かりしころに誰でも経験するもので、憎めないのがミソ。ちょっと切ない気分も味わえるラストも妙味と言えよう。映画『グローイング・アップ』シリーズや、映画『ポーキーズ/最後の反撃』のノリを踏襲した、いつの時代もすたれないバカ青春映画。
『スーパーバッド 童貞ウォーズ』DVD発売中/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
『燃えよ!ピンポン』
『燃えよ!ピンポン』

映画『俺たちフィギュアスケーター』の次は卓球! とばかりに登場するバカスポーツ映画。元天才卓球少年がFBIからの依頼で、犯罪王が主催する死の卓球トーナメントに挑む……と聞いてピンとくる人もいると思うが、これは映画『燃えよドラゴン』のパロディー。ジャック・ブラック似の濃いオデブちゃんが奮闘するというだけで、ズッコケぶりがうかがえるだろう。ヘビメタ好きのこの主人公を筆頭に、目が見えないのにやたらと見える老師、少林卓球と呼びたいありえねー技を駆使するその娘、どう見ても西洋人なのに東洋人と自称する悪役などオバカさんがズラリ。期待にたがわぬ、くだらなさ(もちろん誉め言葉)である。

『燃えよ!ピンポン』は3月22日より日比谷みゆき座ほかにて全国公開/東北新社
『ザ・ハートブレイク・キッド』(原題)
『ザ・ハートブレイク・キッド』(原題)

ダメ男を撮らせたら右に出るもののいないピーター、ボビー・ファレリー兄弟が、映画『メリーに首ったけ』に続いてベン・スティラーを主演に迎えた快作。熱愛の末にゴールインしたらハネムーン先で新妻のヘンなくせが次々と発覚。お先真っ暗となった主人公が、別の女性にほれてしまったことから騒動が起こる。主人公の優柔不断ぶりが物語の肝だが、それ以上にインパクトがあるのは新妻。夫の前でオナラをするのはまだしも、暴力的な夜の営みやLSDのやり過ぎが原因で鼻からジュースをもらす奇病を目にすると、主人公に少しは同情したくもなる。マリン・アッカーマンの女を捨てた怪演に拍手。

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ホラー&アクション編
『ザ・フィースト』
『ザ・フィースト』

テキサスの荒野にポツンと建つ酒場を、謎の怪物が襲撃。酔った客たちは店に立てこもりサバイバルを試みる! モンスター・ホラーの体裁を取っており、誰が最後まで生き残るかわからないスリルはあるが、作りはかなりコミカル。サバイバルに挑むことになる人々の紹介がそれぞれあるが、"ヒーロー"と紹介されたタフガイが「今にも地獄がやってくるぜ!」とイカすセリフを吐いた直後にガブリとやられたり。さらに怪物がゲロを吐いたり、交尾を始めたりなどの脱力描写も登場し、緊張感も一気にユルむ。マット・デイモンとベン・アフレックが、何を考えて製作総指揮を務めたのかは不明。

『ザ・フィースト』は3月22日よりシアターN渋谷ほかにて全国公開/アートポート
『シューテム・アップ』
『シューテム・アップ』

とにかく銃撃戦を見せる! という熱意が先走り、ジョン・ウーを敬愛する新人監督が放った本作は、いかにして主人公に面白いガン・プレイを演じさせるかにこだわったアクション。ギャングに追われる妊婦と出会ったすご腕の拳銃使いが、生まれたばかりの赤子を守るために、とにかく撃ちまくる。出産を手伝いながら、ロープをつたって落下しながら、果てはセックスしながら……意味なくニンジンをほお張り、どんな状況にあっても敵に応戦する主人公。演技派クライヴ・オーウェンが、そんなキャラを大まじめに演じるとなればオトボケ具合も想像できるだろう。映画『アドレナリン』に燃えた人にオススメ。

『シューテム・アップ』は2008年上半期公開予定/ムービーアイ
『ブラック・シープ』(原題)
『ブラック・シープ』(原題)

ニュージーランドの名物といえば羊。しかし映画『バッド・テイスト』でピーター・ジャクソン監督をホラーでデビューさせたお国柄のせいか、この癒し系動物もかの国ではホラー・キャラと化す。遺伝子研究所から逃げ出した食人羊のウイルスがほかの羊に伝染し、人間に襲い掛かる。人間も食われて絶命するなら幸せな方で、中途半端にかまれたりすると羊人間と化し、やはり人間を襲う。スプラッター描写は気合十分でスリリングなのだが、羊がトラックを運転したり、かまれた人間の脚だけが羊と化したりなどの要所要所にオバカ描写が挿入され、ドッと気が抜ける。ハズしのセンスも抜群で、オチのバカバカしさも最高だ!

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ラジー賞編
『マッド・ファット・ワイフ』『マッド・ファット・ワイフ』
主人公の気弱男と、超デブで性格最悪のその妻、そして気弱男の養父であり過激な言動を繰り出す中国系の老人。映画『ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合』で特殊メークの複数キャラ演じわけたエディ・マーフィが、またも同手法でこの3役に挑んだ本作。出ずっぱりのエディがクドすぎたのか、今年のラジー賞では3部門を制してしまった。ビキニが肉に食い込みノーパンに見える肥満系下ネタ、オナラギャグから体当たりのスタント・ギャグまで、ここまでギッチリやれば立派である。主人公が真実の愛を得るという、本来なら心温まる話を見事にふやけさせた、ある意味すごいバカ映画。
DVD発売中/角川エンタテインメント
『NEXT-ネクスト-』
『NEXT-ネクスト-』

今年は映画『ナショナル・トレジャー』の続編など、3本への主演でラジー賞の主演男優賞候補に挙がったのがニコラス・ケイジ。その対象作のうち、とびっきりの怪作といえるのがコレ。自分に起こる2分後の出来事を予知できることから核爆弾テロの捜査に駆り出された男が、テロリストに誘拐された愛する女性を救うために奔走。爆弾を見つけるべく方々に意識を飛ばすという離れ業をやってのけ、画面ではニコラス軍団が右往左往。そして爆弾が見つかったと思ったら……この後の二重のドンデン返し、言いたくてしょうがないのだがネタバレなので控える。それが面白いかどうかはともかく、誰かに話したくなることだけは間違いない。

4月26日より丸の内プラゼールほかにて全国公開/ギャガ・コミュニケーションズ
『アイ・ノウ・フー・キルド・ミー』(原題)
『アイ・ノウ・フー・キルド・ミー』(原題)

今年のラジー賞で史上最多の8部門制覇という、ある意味快挙をやってのけたのがリンジー・ローハン主演のこのスリラー。殺人鬼に誘拐された良家の令嬢リンジーがスキをついて脱出するものの、病院のベッドの上で目覚めたときには犯人に右手と右脚を切断されていた。しかも「わたしは場末のストリッパーよ!」と違う人格を主張する始末。映画『ホステル』のような拷問描写はすごいし、シュールな展開は詩的といえなくもないが、裏を返せば意味不明。しかし、そこに目くじらを立ててはいけない。バカ映画的には、ポール・ダンスや濡れ場に挑んだリンジーの空回りの熱演を楽しみたい。

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ラブコメ編バカ者編ホラー&アクション編ラジー賞編
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