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釈由美子
『銀幕版 スシ王子! ~ニューヨークへ行く~』
アクションといえば釈由美子って思ってもらえるようになりたい
『銀幕版 スシ王子! ~ニューヨークへ行く~』釈由美子 単独インタビュー

取材・文:鴇田崇 写真:鈴木徹

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堂本光一ふんするスシ一家に生まれた主人公“スシ王子”が、破天荒な修行と彼の行く手を阻む数々の刺客と“スシ”バトルを繰り広げ、人気を博したテレビドラマの劇場版映画『銀幕版 スシ王子! ~ニューヨークへ行く~』が完成。監督の堤幸彦ワールド全開の本作で、得意のアクション、英語のセリフ、シリアス、そしてコミカルな演技まで八面六臂(ろっぴ)の活躍を披露した釈由美子に映画にまつわるさまざまな話を聞いた。

■堤ワールド全開の台本に面食らった

Q:完成した映画をご覧になっていかがでしたか?

撮影中に想像ができなかったCGなどが加わって、とってもエンターテインメント性が強い、面白い作品になったと思います!

Q:釈さん演じる稲子がお米を食べて、あまりのおいしさに顔が発光するシーンがありました。

はい、そのシーンが一番好きです(笑)。そのシーンの撮影は、掃除機の先のような道具で顔に風を当てたんです。ほほがプルプルってなって女優としてはあまり美しい顔とは言えないんです(笑)。最初はどういう風な映像になるのか想像がつかなかったので、後からCG入りで観たら顔がパーッって光っていて、こんなに面白い映像になっているんだって驚きました。

Q:監督の堤幸彦ワールド全開ですが、堤監督との仕事はいかがでしたか?

堤監督は即興的に現場で思いついたことをどんどん取り入れる方なので、柔軟に対応しようと思っていました。以前テレビドラマの現場でご一緒したことがあったのですが、映画だからって気負う感じもなく、現場の雰囲気はユル~い感じでした(笑)。台本をいただいたときは、役作りをするのが難しいぐらい堤ワールドが全開で面食らう部分もあったんです。「司はウオノメ症候群で、魚の目を見るとギョ! っとなる」って意味がわからなくて、それで質問したら「スーパーサイヤ人みたいになるんだよ」って言われました。聞いても意味が分からなかったので、あまり考え込まないようにしていました(笑)。

Q:この映画を通じて、すしやすし職人に対して従来のイメージが変わりましたか?

はい。もともとおすしは大好きでしたけど、もっともっと好きになりましたね。特に現場ではおすしが食べられなかったので、並んでいるおすしを見ていたら食べたい衝動に駆られて、撮影の帰りに回転ずし屋さんに通っていたら体重が増えちゃいました(笑)。

■女性ならではのアクションシーンにしたかった

Q:用心棒役でアクションに英語セリフとこなすことが多かったですが、何が一番大変でしたか?

現場に行ってみたら堤監督に突然「できるでしょ?」って言われ(笑)、アクション監督の人にいきなり殺陣(たて)をつけられ、まったく準備をせずに現場でどんどん覚えていきました。もともとアクションをやっていたおかげで、それほど戸惑うことはなかったんですけど、相手が堂本光一さんだったので、万が一けがをさせてしまったり、あんなに美しい顔をはらしてしまったりしたらどうしようって、そっちの方が緊張しました。

Q:映画『ゴジラ×メカゴジラ』での経験も、役に立ったのでは?

はい。あの当事は自衛隊に本当に入隊までしましたからね。1日ですけどね(笑)。

Q:釈さん演じる稲子は悲しい過去を背負っていますね。演じてみて同じ女性としての感想はいかがですか?

女性がアクションをするっていうのは、単純にカッコいいって部分だけではなく、そこには、はかなさだったりもろさだったりが感じ取れるような方がいいと思います。見ている方がやっぱりちょっと守ってあげたくなっちゃうような、そんな部分が微妙に出ているといいなぁと思います。

Q:今回の出演を経て、女優業にプラスに、または勉強になったことは何でしょうか?

アクションというジャンルは過去に経験がありましたが、お客さんの層がマニアックな部分もあったんですね。今回は堂本さんや中丸(雄一)君がいて、女の子も観に行くような映画なので、そこで彼女たちが釈由美子ってアクションもするんだって、驚いてもらえるような気がするんです。そういう人たちの心に何か響くようなことがあればいいと思います。

Q:後半は稲子もコミカルな部分があって、演技にしろ気持ちにしろバランスを取るのが大変そうでした。

そうですね。堤監督が全部考えついたことなので、それを反映しているだけなんですけど、あまりやり過ぎないようにしました。最後のオチも全部現場で決めたことだったので、わたしのほうがビックリしちゃいましたね(笑)。

■堂本光一さん、北大路欣也さんの魅力

Q:主演の堂本光一さんと共演されていかがでしたか?

光一さんはスーパーアイドルですけど、実際にお会いすると“おっさんキャラ”で(笑)、だるそうな雰囲気なのに、カメラの前に立つとドバッとオーラを出すんですよ! アクションもカッコよくて、スイッチの切り替えが素晴らしいと思いました。しかも光一さんのアクションは、カッコいいだけじゃなく美しいんです。まるでダンスのようなアクションで、勉強させていただきました。

Q:北大路欣也さんと共演された感想はいかがですか?

北大路さんは、本当に大先輩で大御所の俳優さんなので、あの堤ワールドの中にいるだけで、面白かったです(笑)。北大路さんが、オーバーオールを着ているだけでシュールなんですよね(笑)。とにかく圧倒的な存在感があって、一言一言に重みを感じました。北大路さんのおかげで、映像が締まった部分も大きいと思います。

Q:男性としては、どちらが魅力的でしょうか?

どちらがということはないのですが(苦笑)、北大路さんみたいに年を取っているのに男性としての魅力がすごく出ていて、セクシーなのはすごいと思います。自分の父親と変わらない年齢で、男性として意識できるっていうのは、北大路さんの魅力なんだろうなって思います。

Q:今後はどんな役をやってみたいですか?

シリアスな役で、悲哀感や切ない部分を映画の世界、スクリーンで演じることがすごい好きなので、そういう陰のある役をやってみたいです。また、アクションといえば釈由美子って思ってもらえるように、日ごろから空手を勉強するなど体を鍛えておこうと思っています。

Q:シリアスな役をやっていても、演じる作業自体は楽しまれている気がしますが、いかがですか?

はい。よーいスタートからカットがかかる瞬間までっていうのは、最も血がドクドク流れているのを感じる瞬間なんです。ただ、わたしはいつも自分に自信がなくてコンプレックスの塊なので、後ろめたい気持ちがあるんです。この葛藤(かっとう)との闘いは、これからも続いていくんだと思います。

Q:最後にこの映画の公開を待っているファンへ、一言メッセージをお願いします!

銀幕版ということで、ニューヨークでのロケもあり、スケール感がアップしていて、光一さんがますますカッコよくなっています。わたしも本格的なアクションをまた頑張っておりますので、ぜひ劇場でご覧になっていただけたらうれしいです。

一度も言葉を詰まらせることなく、よどみなく質問に答える釈は、非常にスマートかつ理知的な印象で本格派女優としての風格すら感じられた。撮影現場では「じたばたしないで堤監督に料理されようと思っていました」と語った釈。本人は至って謙虚だが、この映画の彼女は大胆かつ豪快な演技で観る者を圧倒する! 『銀幕版 スシ王子!~ニューヨークへ行く~』の釈の勇姿に、彼女のファン層がさらに拡大するのは間違いなさそうだ。

映画『銀幕版 スシ王子! ~ニューヨークへ行く~』は4月19日よりサロンパスルーブル丸の内ほかにて全国公開

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