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今週のクローズアップ /『最高の人生の見つけ方』ジャック・ニコルソン

今週末に公開される映画『最高の人生の見つけ方』で、余命いくばくもない億万長者を演じたジャック・ニコルソン。ハリウッドきってのプレイボーイとして有名な彼ですが、そんな彼は数々の映画の中で豪快な男同士の友情も見せています。とりこにするのは女性だけじゃない、ジャックのアニキっぷりをチェーック!

『イージー・ライダー』EASY RIDER(1969年 デニス・ホッパー監督)

 コカインの密売でひともうけしたワイアット(ピーター・フォンダ)とビリー(デニス・ホッパー)は、大金をハーレー・ダビッドソンのタンクに隠して、カリフォルニアからニューオーリンズを目指す旅に出る。旅の途中、留置所で出会った弁護士ハンセン(ジャック・ニコルソン)と意気投合し、自由を掲げて旅を共にする彼らだったが、保守的な南部の町に入った彼らを待ち受けていたのは、排他的な拒絶の視線だった……。


 自由~なバイク乗り2人が留置所で出会う、気のいい弁護士を演じたのがジャック。映画の中で、ジャック演じるハンセン弁護士が、バイク乗り2人にマリファナを勧められて「中毒ンなるとヤだからやめとくよ~」なんてちょっと怖気づいているところがありましたが、そのシーンの撮影時、実際のジャックはラリラリでヘロヘロな状態だったんだとか。というのは『イージー・ライダー』での共演以来、ジャックとは30年以上も仲の良い友人だというデニス・ホッパーの弁。劇中に登場したマリファナや白いおコナはホンモノだったんだそうです。そんな中で撮影された、男3人が野宿で語り合う姿は涙もの。悲劇的な結末を迎える映画の中で、ジャックの名セリフが残る美しいワンシーンです。

 

『イージー・ライダー』
Columbia TriStar / Getty Images

『さらば冬のかもめ』THE LAST DETAIL(1973年 ハル・アシュビー監督)

 アメリカ海軍の将校バダスキー(ジャック・ニコルソン)とマルホール(オーティス・ヤング)は、ある日未成年の若者メドウズ(ランディ・クエイド)をノーフォークの基地からポーツマスの刑務所に護送する任務を言い渡される。メドウズには、基地の募金箱からたった40ドルの金を盗もうとした罪で、8年間の刑が下されていたのだ。一緒に過ごすうちにメドウズのことが愛しく思えてきたバダスキーとマルホールは、これから長い年月を世間から隔離されて過ごす彼に、酒をふるまい、女を抱かせ、人生の楽しみを彼に教え込む。そして、別れを惜しむほどに打ち解けた3人だったが……。


 男3人の泡のような友情(?)がおかしくホロ苦い本作。ジャックが演じているのは、青春真っ盛りの年月をまるまる刑務所で過ごすことになった水兵を、まるで弟のようにかわいがる小粋な将校です。相棒の忠告にも耳を貸さず、「この哀れな若者に人生の楽しみを教えてやる!」と決めたジャックの、江戸っ子めいたアニキっぷりは豪快。未成年に酒を出さないバーテンに逆ギレして大暴れ……なんて、もうメチャクチャですが、結局裏切られて痛い目を見ても、最後の最後まで若者をかばっちゃうイイやつっぷりが泣かせます。

 

ジャック・ニコルソン 1973年
Tom Wargacki / Getty Images

『N.Y.式ハッピー・セラピー』ANGER MANAGEMENT(2003年 ピーター・シーガル監督)

 恋人のリンダ(マリサ・トメイ)と幸せな日々を送る気の弱いサラリーマン、デイヴ(アダム・サンドラー)は、飛行機内で理不尽な誤解により逮捕され、裁判所から怒りを抑制するセラピーを受けるようにという判決を下されてしまう。渋々セラピーを受けに医師の元を訪れたデイヴの前に現れたのは、機内で出会ったイカレ男、バディ(ジャック・ニコルソン)だった。不運に不運が重なり、バディとの共同生活を強いられ付きっきりでセラピーを受けることになったデイヴ。バディに振り回されつつも、一時は打ち解けたかのように見えた2人だったが、バディの信じがたい裏切り行為にデイヴは打ちのめされ……。


 時は流れて2003年。還暦を7年過ぎたジャックが、すっかり板についたぶちギレキャラをまたもやコメディーで出血大サービス、アダム・サンドラー相手に大暴れです。怒り抑制のセラピーを施す医者なのに、本人が一番のサイコ野郎(?)というくせ者へのハマりっぷりには、諸手を上げて誰もが降参。ジャック演じるバディ医師の暴走ぶりはぶっ飛び過ぎていて、観ているうちに快感に……。そんな彼がサンドラーを追い込んでいく様子には少々冷や汗も垂れてきますが、これぞアメリカン・コメディー! な大味ハッピー・エンドなのでご安心を。ジュリアーニ元ニューヨーク市長をはじめ、有名人がカメオ出演しまくっているのにも注目!

共演のアダム・サンドラーと
Vince Bucci / Getty Images

『最高の人生の見つけ方』BUCKET LIST(2007年 ロブ・ライナー監督)

 家族を養うために夢を諦め、46年間自動車整備士の仕事を続けてきたカーター(モーガン・フリーマン)と、大金持ちだが友人や家族に恵まれているとは言えない実業家エドワード(ジャック・ニコルソン)。正反対の人生を歩んできた余命いくばくもない老人2人が、偶然同じ病室に入院した。ある日、カーターが書いて床に捨てた「バケット・リスト(棺おけリスト)」を拾ったエドワード。棺おけに入る前にかなえたいすべてのことを書き出したそのリストが2人の間で共有されたとき、最高の人生を生き切る旅が始まった……。


 今週末に公開される巨匠ロブ・ライナーの最新作で、ジャックはふてぶてしい大金持ちの老人という役どころを愛嬌(あいきょう)たっぷりに演じています。破天荒でチャレンジングなプレイボーイという点は、世間で認識されているジャック・ニコルソン像とピッタリ重なるようです。


 自家用ジェットで世界を飛び回り、入れ墨にスカイダイビング、マスタングでカーレース、とリストアップした望みを一つ一つかなえていくうちにとかけがえのない友情で結ばれ、最後の最後に大切なものを手にするエドワードとカーター。そんな人生最期の相棒を演じた大御所、モーガン・フリーマンは、「もしわたし自身がバケット・リストを書くとすれば、間違いなく『ジャック・ニコルソンと共演すること』と書くだろう」と彼を絶賛しました。いくつになっても今が絶頂! 男の中の男! ニコルソン御大! ホロッと泣かせる感動作で、彼の無尽蔵のエネルギーを感じれば、5月病なんか怖くありません!

『最高の人生の見つけ方』
(C) 2007 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

文・構成:シネマトゥデイ編集部

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