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真夏のホラー・ムービー特集

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クリーチャー編 キャラクター編 シチュエーション編 これから公開編
今月の特集真夏のホラー特集
夏といえば映画の定番ジャンルは、やはりホラー。しかしコワいのは苦手と、敬遠してしまう方も多いのではないだろうか。確かにホラー映画はコワい。にもかかわらず、このジャンルに根強いファンが存在するのは、そこに面白さがあるからだ。そもそも、それが本当に恐ろしいものであるならば、誰も観たいとは思わないじゃないか!
 
じゃあホラーの面白さって、一体何? 例えば怖がっている自分を楽しむこと。「この程度なら全然平気」「こりゃ、ちょっと怖えー」など、そんな自分の反応を冷静に観察してみると意外な発見があるものだ。また、目の前で繰り広げられる状況を見下ろしてみるのも楽しみの一つ。劇中のキャラのように、実際にゾンビに追いかけられたらそりゃ怖いだろうが、ゾンビに追いかけられるという状況だけとってみたら、何だかファニーな気がしてこないか? 良質のホラーにはコメディーの要素が少なからずあり、恐怖を通り越して笑ってしまうものなのだ。
 
いずれにしても怖い、怖いと思いながら観るより、一歩引いた客観的な目線で観ると、また違った見方ができるはず。ここでは3つの切り口から、そんな面白さを探ってみたい。
セレクト・文/相馬 学
クリーチャー編

AVP2 エイリアンズVS.プレデター 完全版 (初回生産分限定特典ディスク付・2枚組)
『エイリアンVS.プレデター』
SF映画の2大クリーチャーが激突、さらに南極探検隊にも凶暴な牙をむく! 助けを求める声も届かない南極の地下で、隊員たちが次々と殺害されていく展開は確かにスリリングだが、どこかユーモラスなのは2大異星生物が地球で戦っているという奇想天外さゆえ。とりわけ面白いのはプレデターのキャラクターで、意外にも人類に理解を示したり、地球上の文明との関連が明らかにされたり。映画『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』の、クリスタル・スカルの正体である×××が南米の古代文明を築いたという設定は、本作のパクリか!?

ドリームキャッチャー 特別版
『ドリームキャッチャー』
子ども時代のある秘密を共有している幼なじみ4人組が、雪山で遭遇する世にも恐ろしい出来事とは!? 映画好きには映画『ショーシャンクの空に』で知られる人気作家スティーヴン・キング原作の作品だが、実はB級志向の強い人であるのはファンにとって周知の事実。そんな目線で観てみると、本作の不気味なクリーチャーの奇抜さも納得がいく。何たって、××の穴からニョロニョロと出てくるんだから、怖いんだかおかしいんだかよくわからなくなる。劇場公開時のキャッチコピーは"見せてあげよう、見たことを後悔する恐怖を……"。ある意味当たっている!?

殺人魚フライングキラー
『殺人魚フライングキラー』
後に、映画『タイタニック』でアカデミー賞受賞監督となるジェームズ・キャメロンのデビュー作。映画『ピラニア』の続編として撮られたが、話的にはつながりはない。軍が開発したピラニアとトビウオのハイブリット生命体が、リゾートを満喫する人々に襲いかかる。血ノリの量がチョイ多めでショッキングだが、カサカサという羽音とピヨピヨという鳴き声を立てて迫ってくる殺人魚が妙に漫画チック。撮影に使う殺人魚の模型が足りず、ジェームズ監督と主演のランス・ヘンリクセンが手造りしたという泣かせる逸話も残されている。ちなみに『ピラニア』は現在3作目の撮影が進行中。
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クリーチャー編

20周年アニバーサリー 死霊のはらわた
『エイリアンVS.プレデター』
映画『スパイダーマン』シリーズでおなじみのサム・ライミ監督の出世作にして、ホラー・ファン必見の傑作! 森の中のキャビンで悪霊を呼び覚ましてしまった若者たちに迫る魔の手。若者たちは次々と霊に乗り移られては命を落とし、ついには青年アッシュだけが残される……。悪霊にとことんいたぶられながらも生き延びるアッシュが、スコップやチェーンソーや銃を駆使してのジタバタぶりがすさまじく、観ているうちに怖さを通り越して笑えてくる。いっそ死んでしまった方が楽になるんじゃないか……と思ったら生き残り、その後続編2本が作られた。現在リメイク企画が進行中。

悪魔のいけにえ2
『悪魔のいけにえ2』
チェーンソーを持つ殺人キャラ、レザーフェイスを生み出した傑作ホラー映画『悪魔のいけにえ』の続編。続きというよりは1作目のパロディーに近い。レザーフェイスにおいっ子を殺された元レンジャー隊員が、復讐(ふくしゅう)に挑むというストーリー。レザーフェイスの兄チョップ・トップの狂気的なキャラも面白いが、デニス・ホッパーふんする復讐(ふくしゅう)のレンジャー隊員の存在感も引けをとらず、おたけびを上げながらチェーンソーを振り回す姿はこれまたクレージー。逆にレザーフェイスは恋をして精神的童貞ぶりを露呈するなど、むしろまっとうなコミック・リリーフ。

MAY メイ
『MAY ‐メイ‐』
動物病院で働く女の子メイは人付き合いが苦手で、人形だけがお友だち。そんな彼女が失恋のショックを癒すべく、次々と知人を殺害しては完ぺきな友だちである人形を作るためのパーツにしてゆく……。内気過ぎる少女の暴走を描いた怪作。ヒロインの勘違いがとにかくイタ過ぎて、あこがれの男子が撮ったホラー映画をまねてかみつきプレイをして不気味がられるなど、コミュニケーションの下手さ加減に苦笑いを禁じえない。そんな不器用さがブラックユーモアとして機能しており、コワおかしい世界を構築。ラッキー・マッキー監督には映画『怨霊の森』という傑作もアリ。
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シチュエーション編

ジェイソン X 13日金曜日
『ジェイソンX 13日の金曜日』
ジェイソンとは映画『13日の金曜日』シリーズの、あのホッケー・マスク殺人鬼。本作はシリーズ10作目に当たるが、ジェイソンイコール殺人鬼という基礎知識さえ踏まえておけば、前作を観てなくても十分に楽しめる。冷凍冬眠していたジェイソンが25世紀の世界で復活するという設定からしてバカバカしいが、ついに宇宙にまで飛び出してしまうのだからすご過ぎる。宇宙船の中で虐殺を繰り広げるわけだが、これに立ち向かう人間側の対応も奇想天外で、バーチャルリアリティー装置でジェイソンのトラウマを呼び覚まそうとする。このハチャメチャさ具合、最高だ!

エクスクロス 魔境伝説
『エクスクロス 魔境伝説』
ガイドッブックにさえ載っていない温泉街にやってきた女子大生二人組。しかしそこでは、いけにえの脚を切断する呪われた儀式が行われていた……という恐ろしい展開はホンの序の口。恋人を寝盗られた眼帯娘(小沢真珠が怪演!)が大型バサミを振り回し、ターミネーター級のしつこさで、鈴木亜美ふんするヒロインに襲いかかってくる。キャーキャー言いながら逃げ回っていた鈴木もキレて、闘争心をむき出しにして向かっていく場面に至っては、突き抜けた爽快(そうかい)感さえ抱かせる。1970年代的な東映映画のいかがわしさとエネルギーを今に伝える快作!

デモンズ
『デモンズ』
映画『サスペリア』の鬼才ダリオ・アルジェントがプロデュースを手掛け、イタリアン・ホラーの名匠マリオ・バーヴァを父に持つランベルト・バーヴァが演出を担当。映画館に閉じ込められた人々が次々とゾンビ化し、逃げ惑う人々に襲いかかる。密室と化したはずの館内に、どういうワケかパンクス4人組が乱入してきて、やはりゾンビ軍団に追いかけ回される。イタリアン・スプラッターらしく鮮血描写は多いが、油断もスキもある展開だけにツッコミどころを探しながら楽しんでしまえる。無意味にグチョグチョした特殊メークも妙味。
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これから公開されるホラーを観!

(C) 2007 DOD PRODUCTIONS INC.
作品情報を見る

『デイ・オブ・ザ・デッド』
ゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロの映画『死霊のえじき』をリメイク。ウィルスが漏れたことにより田舎町で広まるゾンビ・パニック。軍の封鎖をも突破する混乱から生存者たちは生き残れるか!? ゾンビは人肉を求める、ゾンビにかまれた者が別のゾンビと化すなどのお約束を踏襲しつつ、空気感染も可能という要素をプラス。面白いのは、ゾンビが生前の記憶を残している点で、ベジタリアンだったゾンビは人間を食べないというおかしくも斬新な新ルールも飛び出す。ゾンビと戦うヒロインには映画『アメリカン・ビューティー』のミーナ・スヴァーリ。

(C) 2008 Twentieth Century Fox
作品情報を見る

『シャッター』
新婚旅行と仕事を兼ねて東京にやってきたニューヨークのカップルを襲う怪現象。写真に写し出された不気味な白い影は、彼らに何を伝えようとしているのか? タイ映画『心霊写真』をハリウッド資本投入と日本ロケによりリメイク。映画『感染』の落合正幸がそこで描くのは、日本の怪談をほうふつさせる亡霊の存在。主人公夫婦につきまとう霊とも人間ともつかぬ女性の影が不気味で、どこまでも憎い相手を追いつめる、尋常ではない執念深さが面白い。この作品でハリウッド・デビューを果たした奥菜恵の怪演は、一見の価値アリ。

(C) 2007 CARTEL PRODUCTIONS-EUROPECORP-CHEMINVERT PRODUCTIONS-PACIFIC FILMS-BR FILMS
作品情報を見る

『フロンティア』
動乱のフランスから脱出すべく国境を目指す逃亡中の強盗4人組が、田舎町で安宿に宿泊。そこは奇妙な一家が殺りくを繰り広げる狂気の館だった! リュック・ベッソンの製作による、フランス版映画『ホステル』といえそうな一編。社会の右傾化に警鐘を鳴らすマジメな面もあるにはあるが、逃亡者たちのいたぶられ方のすさまじさの方がやはり印象に残る。家畜扱いされ、刃物でザックリとやられるなどのバイオレンスは衝撃的。監督のサヴィエ・ジャンは本作の成功が認められ、映画『ヒットマン』でハリウッド・デビューを果たした。
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