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矢口真里
『センター・オブ・ジ・アース』
最後のひと言に矢口のサイコーの色気を込めました
『センター・オブ・ジ・アース』矢口真里 単独インタビュー

取材・文:阿部奈穂子 写真:明田和也

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3Dメガネをかけ、立体映像で観る話題のアトラクションムービー『センター・オブ・ジ・アース』。フランスの小説家・ジュール・ヴェルヌの「地底旅行」を原作に、大学教授のトレバーとそのおいのショーン、そして山岳ガイド・ハンナの3人が地底160kmの世界をエキサイティングに冒険するというストーリーだ。セクシーでアクティブなハンナの日本語吹き替えを務めたのは矢口真里。息もつかせぬ大興奮の連続という本作の魅力や、初めて実写版映画のアフレコに挑戦した感想などを聞いた。

■うれしいものざんまいの映画で、初の実写版映画アフレコ挑戦

Q:今までアニメ映画の吹き替えは経験済みですが、実写版映画のアフレコは初挑戦だとか。

この作品に声優出演することが決まった瞬間からワクワクが止まらなくて。だってハリウッド映画に3Dメガネ、そして初の実写版映画の吹き替えですよ? わたしにとってまさにうれしいものざんまいっていう感じ! 同じ原作を基に作られたディズニーシーのアトラクション「センター・オブ・ジ・アース」も大好きで、最初はゆったり進み、途中から加速してすっごいスピードになるのがたまらなく面白いし、ファンタジックで幻想的な部分もすてき! あの世界を再現した映画に参加できるのがうれしくて、お母さんにいち早く伝えて、周りの友だちにも自慢しちゃいました。みんな「おめでとう」って言ってくれましたよ。

Q:初めてこの作品を観た感想は?

想像通りメチャメチャ楽しい映画でした。3Dメガネも衝撃的! 今の3Dってここまで進歩しているのかって、ビックリしました。鮮明で、間近まで映像が迫ってくるので、わたし以外にも客席でビクついている人がいっぱいいて(笑)。これを全国で上映したらすごいことになるだろうと思いました。

■セクシーボイスを目指し、自宅で猛練習の日々

Q:かなり熱心にアフレコの練習をしたそうですが……。

ワクワクしたと同時にヤバイと……。わたしにできるのかという不安がこみ上げてきて、その日からスイッチが入り、出来上がった映像と台本を毎日手放さず、いろいろなところで練習しました。練習は、自宅が基本だったんですが「どんだけ研究したか!」ってくらい、研究しましたね。わたしが演じたハンナはかっこいいだけの人じゃなくて、色っぽさや強さを持った女性なので、それをどう表現したらいいか悩みました。わたしは普段の声がすごく甲高くて、アニメ声なんですね。人間っぽくない声なんです(笑)。だから、低くセクシーにというのを頭の片隅に置きながら練習しました。

Q:本作は全編にわたってスリル満載で、ハンナが「キャー!」と叫ぶシーンが多かったのですが、悲鳴の練習もしたのですか?

悲鳴は正直、本番だけです。実家で練習してたので、「キャー!」なんて叫ぶと親が階段駆け上がってきちゃいますから(笑)。わたしの部屋は壁一面がスクリーンで、プロジェクターを使って投影するホームシアターになっています。その中で本作を爆音で流しながらアフレコしていたので、声はほとんど外に漏れなかったと思いますが、叫び声だけはできなかったですね~。ハンナの息遣いとか「ウー」とか言ううめき声は何度も練習しましたが……。悲鳴に関しては本番一発勝負でやった感じです。そうしたら酸欠に近い状態になっちゃって(笑)。

■ハンナは女性なら誰もがあこがれるカッコいい女性

Q:声優として一番難しかった点は?

とにかく、観ている人に不快感をあたえないアフレコをしようと心掛けました。わたしは映画が好きで、1年間にすごい本数の作品を観るし、その中には日本語吹き替え版も結構あるんですね。役柄に合っていない声ってストーリーを邪魔するというか、気になってしょうがないんです。だから自分はそうならないように、どこまでハンナに近づけるかが勝負でした。ハンナは最初、強気でマイペースな女性だったんですが、途中から恋愛モードになってくると、やっぱり女の子なので弱い部分を見せたりします。それに応じて、このシーンはもっと強く、このシーンはもっと色気を加えたりとか、さまざまな感情をプラスしていきました。

Q:色気とは気になる言葉ですが、どの辺に色気を加えようとしたのですか?

やっぱり最後のキスシーンがすごく恥ずかしかったです。画面ではチューしてるけど、わたしはしてないわけで、どうしたらいいんだろうっていう気持ちになって。それを声で表現するのが難しかったですね。最後は監督から「小さい声でもいいからとにかく色っぽく」と言われまして……。キスシーンの後にひと言、ハンナがセリフを言うんですが、それにはかなり力を入れました。自分の中では最高の色気で演じたつもりなんですが、それを皆さんが観てどう感じるかはちょっと不安です(笑)。

Q:ハンナのようなアクティブな女性をどう思いますか?

ハンナはもうとにかくカッコいいです。年上の男性と年下の男の子をグイグイ引っ張っていく女性だったので、同じ女性として観ていて気持ちが良かったですね。本当に勇敢だし、色っぽいし、あこがれる女性は多いんじゃないかと思います。自分もホントこういう女性になりたいですね。そんなハンナに恥じない声を作らなければと思い、そのあたりも結構プレッシャーになりました。

■スリルとファンタジーが交錯する不思議な世界感

Q:本作の中で一番好きなシーンを教えてください。

地下に落ちて、地底世界を見つけた瞬間が感動的ですね。今までみんなが疑っていた部分が明らかになった瞬間だし、目の前に広がった世界はメチャメチャ幻想的で、誰も目にしたことのないような世界だったので、それをトレバー、ショーン、ハンナの3人が発見したシーンが一番好きです。あとはトロッコに乗ってハイスピードで走るシーンもまるで自分自身が乗っているような感覚で、ものすごくハラハラしたし、遊園地に行ったような気分になりました。

Q:アフレコは主演のトレバー役の沢村一樹さん、ショーン役の入江甚儀くんとは別々に収録したそうですが、完成後、3人で作品について話したりしましたか?

沢村さんとはバラエティー番組などでよくお会いしますし、甚儀君とは試写会で一緒でした。二人ともいい雰囲気の癒し系の空気を持った方々で……。沢村さんは大先輩なんですけど、緊張感をあまり持たなくてもいい感じで、一緒に居やすいタイプの方ですね。完成した作品を観た後、「変な気分になったよね」と3人で話しました。自分の声って、やはり客観的に聞くことができないんですよ。わたしは沢村さんの声はトレバーそのものだと思ったんですが、沢村さんは「自分の声に聞こえる」って言うし。わたしもその逆のことを言われたりしました。感じていることは皆一緒なんだとわかって面白かったですね。わたし的にはこの作品を通じて、アフレコへの意欲がどんどんわいてきちゃって。続編ができたら、さらにパワーアップしたハンナをお見せしたいと思います!

Q:最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

『センター・オブ・ジ・アース』は3Dメガネをかけて観る新感覚の作品で、映画と遊園地が合体したような楽しいアトラクションムービーになっております。ファンタジックな世界が目の前に広がったり、恐竜やゴッツい魚が飛び出してきたり、90分間フルに楽しい物語を体験できると思います。劇場の方で観ていただくのが一番いいと思いますが、そのときはぜひ、日本語吹き替え版でよろしくお願いします!

明るさと元気がトレードマークの矢口が、この作品では男たちをグイグイ引っ張っていくセクシーな大人の女性を熱演。自宅での猛練習の成果ははっきりと現れており、スクリーンの中で彼女の声はぴたりとハンナにはまっていた。「できることなら、もう一度アフレコをやり直したい。そしたらもっと完ぺきなものになるはず」とさらに上を目指す矢口に、強いプロ根性を感じた。

映画『センター・オブ・ジ・アース』は10月25日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて全国公開

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