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北川景子
『ハンサム★スーツ』
外見ではなく、自分がどれだけ頑張ったか、どんな魅力を持っているかが大事
『ハンサム★スーツ』北川景子 単独インタビュー

取材・文:鴇田崇 写真:田中紀子

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33年間彼女ナシのブサイクな主人公が、着るとハンサムになれるという不思議なスーツを着て、望み通りの恋愛を謳歌(おうか)しようと奮闘する姿をコミカルに描く『ハンサム★スーツ』。そのブサイク男をドランクドラゴンの塚地武雅が、変身後のハンサム男を谷原章介が演じていることでも話題の本作で、ヒロインの星野寛子を人気女優の北川景子がさわやかに好演した。本作の出演を通して、さまざまな発見や共感があったという彼女に話を聞いた。

■北川景子のハンサムの条件

Q:北川さんが考える、 ハンサムの条件って何ですか?

生まれつき持っている外見的なカッコ良さではなくて、何か目標に向かって一生懸命に頑張っている人とか、人に対する思いやりがある人。そういう人がハンサムだと思います。以前から外見で人を判断したりすることはしないので、この映画に出る前からそういう風に思っていました。

Q:谷原さんや塚地さんと、再び共演していかがでしたか?

塚地さんは日ごろから一緒に遊んでいるので、久々には感じなかったんですが、映画の仕事で会うのは2年ぶりでした。塚地さんはご存知のように芸人さんなので、演技の間の取り方がすごく上手で勉強させていただく場面が多かったです。プライベートで会っているときと、仕事で会っているときは違うという感想を持ちました。谷原さんは前回ご一緒した作品から全然時間が空いてなかったので、相変わらずって感じだったんですけど、あれだけカッコいい俳優さんが三枚目の演技を潔くされるので、観ていて気持ちが良かったです。おかげでわたしも、恥ずかしい気持ちなどを吹っ切って演技をすることができました。

Q:「なりたかった自分になれるのが幸せか?」といったセリフがありますが、そのせりふについてどう思われますか?

誰でも「もっとこうだったらいいのになぁ」とか、「もっとこういう外見だったらいいなぁ」って思うことって人生で一度はあると思うんです。わたしももうちょっと背が高かったらいいのにって、自分の外見に対してコンプレックスを持っていました。でも、今回この映画に出て自分のなりたいルックスを手に入れたとしても、果たしてそれで幸せなのか、実はそうじゃないんじゃないかって思ったんです。結局外見ではなく、自分がどれだけ頑張ったとか、自分がどんな魅力を持っているかが大事なんだと思いました。

■いつも違う北川景子でいたい

Q:今回の『ハンサム★スーツ』では、ご自身のどんなところを観てほしいですか?

わたしは今まで元気な女の子の役だったり、ドジな女の子の役だったり、わかりやすいキャラクターが多かったんですけど、今回の『ハンサム★スーツ』の寛子は初めて普通の清らかな女の子だったんです。自分としてはすごく難しい仕事でした。わたしは地声が低い方なのでわざと高く出したり、身のこなしにも気を配ったりしました。そういうところも観てもらえたら、いつもの北川景子とは違うと思ってもらえるかもしれないです。

Q:活躍中の現在から振り返って、デビューする前の、この世界に対するイメージとは違いましたか?

そうですね。外見だけかわいい人が活躍する世界だと思っている人も多いだろうし、デビューする前はわたし自身もそういう風に思っていたんです。でも、実際始めてみて思ったのは、例えば演じる役が水泳の得意なキャラクターだったら、自分が泳げなくても泳げるようになるまで特訓するわけだし、山登りの映画だったら実際に山に登るわけだし、いろんなことを器用にこなさないといけないんだってことがわかったんです。想像とはまるで違う世界でした。

Q:忙しい日々の中、気を付けていることは何でしょうか?

当たり前のことなんですが、その日やるべきことをきちんとやろうって思っています。今は学校の勉強もやらないといけないし、仕事もかけもちしたりすると、いろんなことを考えてこんがらがってしまうので、今日は学校だから勉強を頑張ろうとか、今日は映画の撮影だからしっかり仕事を頑張ろうと思って、一日一日をこなしていこうとしています。

Q:それだけ一生懸命に頑張れる、現在の仕事に対する最大のモチベーションは何でしょうか?

わたしを観てくれている人がいるから頑張れると思うんです。ファンがあっての仕事だし、やっぱり自己満足の演技ではダメだと思うんです。わたしはどの仕事でも何かを伝えたいと思ってしているので、何らかのリアクションが返ってくるとすごくうれしいです。良かったとか、残念でしたとか(笑)何でもいいんですけど、評価が返ってくることでやりがいが生まれます。

■つらいとき必ず帰る言葉がある

Q:ズバリ! 女優という仕事は、どんなところが楽しいですか?

『ハンサム★スーツ』を観れば、コンプレックスを抱えていてもいいんだっていう勇気や希望をもらえると思うんです。そういう風に作品を通じて観ている人たちに希望を与えられる立場にいるっていうことが、自分にとってのやりがいです。不特定多数の人たちにエンターテインメントを提供できるこの仕事を、ずっと続けていきたいと思っています。

Q:そう思われるようになった決定的な体験が過去にあったのでしょうか?

この仕事を始めるまで自分に自信が持てなかったんです。すごく内気でクラスの中でも地味な存在だったので、クラスの人気者を見ていつも「いいなぁ」って思っていたんです。でも、『間宮兄弟』という映画のときに、森田芳光監督から「お前はと特に演技をしなくても、そのままで十分魅力的なんだから、自然体でいなさい」って言われたことがすごくうれしくて感動したんです。それからはすごく仕事でつらいことがあってもその言葉に帰るというか、今でも大事にしていますし、この先も、つまずいたらその言葉に帰ると思うんです。

Q:今度は、反対に北川さんがそういう言葉を投げかける立場になりたいですか?

だといいと思います(笑)。『ハンサム★スーツ』のテーマにも近いですが、塚地さん演じる琢郎さんはコンプレックスを抱えて自分を責めていたけど、琢郎さんを優しく見守っている寛子がすぐ近くにいるじゃないですか。わたしもコンプレックスはあるけど、寛子のような存在が近くにいると思ったら、すごく勇気がもらえたんです。今悩みを抱えている人がいたら、この映画を観れば解決できるかもしれないので、ぜひ観てほしいと思います。

Q:最後に今後の抱負をお願いします。

人に優しく、自分に厳しくあれたらいいと思います!

モデル出身だけに外見で判断される場面も多く、「本当のハンサムとはどういうことか?」を問う『ハンサム★スーツ』にすごく共感したという北川。女優としても過去に演じたことがなかったヒロインにトライしたことで演技の幅を広げ、「今まで出演してきた作品の中で、一番思い入れが強い作品になりました!」と語ってくれた。ブサイク男の奔走に笑い、誰もが共感するテーマにホロリとする、この秋、必見のコメディーといえそうだ。

『ハンサム★スーツ』は11月1日より渋谷シネクイントほかにて全国公開

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