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レオナルド・ディカプリオ&ケイト・ウィンスレット
『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』
この映画は『タイタニック』で描かれた純愛のアンチテーゼ
『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』ディカプリオ&ケイト・ウィンスレット 単独インタビュー

取材・文:森山京子

『タイタニック』以来ファンが待ち望んでいた共演がついに実現した。レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが夫婦役を演じる『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』は1950年代、ニューヨーク近郊に住むカップルが、生きがいのある人生を求めながら現実の壁に阻まれ、出口のない状況に追い込まれていく物語だ。愛の悩みと苦しみを迫真の演技で見せるディカプリオとケイトは、そろってゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、ケイトが最優秀主演女優賞を受賞した。11年ぶりの共演について、ニューヨークで二人に話を聞いた。

■再共演を熱望していた相思相愛の二人

Q:11年ぶりに共演された感想は?

レオナルド・ディカプリオ(以下LD):僕たちは似た者同士だから、相手がどんな演技でどのぐらいのパワーでくるかがわかるんだ。ケイトとなら演技的にすごく深いところにまで行けるんだ。例えば僕が100馬力で爆発すると、彼女もすぐに同じ力ではね返してくる。それが素晴らしいんだ。

ケイト・ウィンスレット(以下KW):わたしたちは、一緒にやれるものをずっと探していたのよ。なぜ一緒にやりたいかと言うと、わたしにとってレオは驚異的な役者なの。ほかにも素晴らしい役者がたくさんいるのにこんなこと言うのは気が引けるけど、彼こそが、わたしたちの世代のベストな役者だと感じているの。それに演技の相性もすごくいいのよ。 レオとなら、ぶつかっても跳ねても、何をやっても大丈夫。彼が同じように受けてくれるのがわかっているからよ。

■『タイタニック』があってこそ今がある

Q:壊れていく夫婦の話で父親役。大胆な選択ですが、出演を決めた理由は?

LD:同じことはやりたくないから『タイタニック』とは違うもので共演したいと思っていたんだ。そしてケイトが原作を見つけて映画化にこぎ着け、僕を誘ってくれたってわけなのさ。脚本を読んで僕が真っ先に惹(ひ)かれたのは、キャラクターの異様なほどのリアリティーだ。揺れ動く二人の関係をのぞき見しているような感じがして、好奇心がわいたよ。

Q:リチャード・イェーツによる原作のどんなところに惹(ひ)かれたのですか?

KW:直感的なものがほとんどよ。結婚生活の描写やセリフが正直で、どのキャラクターも感情が複雑なところ。そして、結婚は白黒で割り切れるものじゃないという世界共通のテーマもいいと思ったわ。それともう一つ、わたしがとても気に入ったのは、フランクとエイプリルのカップルが、結婚生活を何とかしようと必死に努力している点よ。

Q:あなたとケイトが子どものいる夫婦を演じるとは、11年というときの流れを感じますね。

LD:『タイタニック』のころは二人とも本当に若かったからね。あのときのフィーバーがあまりにすごくて自分を見失いそうになったけど、二人とも運良くそれを乗り越えて、こんなシリアスなドラマもやれるようになった。あの映画のおかげで今の僕がいるんだと思うよ。でも僕たち、撮影中は『タイタニック』のことはあまり話さなかった。だってテーマが正反対だもの。この映画は『タイタニック』で描かれた純愛のアンチテーゼなんだ(笑)。

■ケイトの夫である監督との奇妙な三角関係

Q:監督はケイトのご主人のサム・メンデスですが、ラブシーンはやりにくかったのでは?

LD:いや、スムーズだったよ。「前にも一度やっているよね」って感じで(笑)。サムの映画作りは素晴らしいよ。舞台のやり方を取り入れているんだ。つまりリハーサルをたっぷりやって、撮影は脚本の順番通り。精神的に難しいシーンが多かったから、このやり方にすごく助けられた。

Q:うまくいかない夫婦の映画を実際の夫と作るのは、奇妙な感じがしませんでしたか。

KW:そんなこと一瞬も考えなかったわ。それどころか、わたしたちの仲はさらにいい方向に進んだと思うの。わたしは、サムと映画を撮るのは初めてだから、監督としての彼を全然知らなかったのだけど、わたしの期待をはるかに上回る監督だったのよ。それに彼は家に帰るとパチッと仕事を遮断できるのも驚異的だったわね。わたしの夫がどんな人なのか、一緒に働いて初めてわかったような気がしているわ(笑)。

■映画を通して学んだ結婚生活の極意

Q:あなたが演じたエイプリルは、生きがいのある人生を送らなくてはいけないと、自分を追い込んでいきます。演じていてつらいシーンはありましたか?

KW:隣の奥さんに電話をして子どもたちのことを頼むシーン、あそこがとてもつらくて、撮り終わった途端に吐いてしまったの。わたしにも同じ年ごろの子どもが二人いるから、思い入れが強過ぎたのね。あのシーンだけは、サムとわたしは監督と女優じゃなく、困難なことに耐えようとする夫婦になっていたと思うわ。

Q:今回の映画を体験して、結婚について何か学びましたか。

LD:うーん、この映画の描写が本当の結婚生活の姿でないことを望むしかないね(笑)。結婚を持続させるには、困難な時期を乗り越えるだけのタフさを持っていないといけない。そんなことを考えさせられたよ。

ディカプリオとケイトに、お互いのことを聞くと、びっくりするほど同じ答えが返ってくる。似た者同士で信頼し合っているという二人の友情がうらやましくなった。スクリーンで二人が並ぶと、どうしてもケイトの方が年上でリードしているように見えてしまうが、実際は、ケイトがディカプリオを尊敬して立てているのが印象的だった。

(C) 2008 DW Studios LLC. All Rights Reserved.

映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』は1月24日より丸の内ピカデリー1ほかにて全国公開

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