シネマトゥデイ

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ウィル・スミス
『7つの贈り物』
僕にとって人生を変える贈り物は祖母なんだ
『7つの贈り物』ウィル・スミス 単独インタビュー

文・構成:シネマトゥデイ

ガブリエレ・ムッチーノ監督とウィル・スミスが、映画『幸せのちから』以来、2回目のタッグを組んだ感動のヒューマンドラマ『7つの贈り物』。アクションやコメディー映画に出演することが多いウィルが、いつもと異なるシリアスで謎めいた役柄に挑戦した。ウィル自身「観客に受け入れてもらえるか不安だった」と語るキャラクターや、作品に込められたメッセージについて話を聞いた。

■予想もしないエンディングに打ちのめされた

Q:この作品に出演することになった経緯を教えてください。

脚本を初めて読んだのは2年前だった。映画は、実際に何が起きているのかわからないまま話が進んでいって、少しずつヒントが出されるだろう? 実は、脚本もそうだったんだ。読んでも、読んでも何が起きているのかわからないから、イライラしてきたよ。そして最後になって、まったく予想もしていなかったエンディングに完全に打ちのめされた。本当に素晴らしい脚本だった。そして、映画も同じくらい素晴らしい作品になったと思うよ。

Q:この作品について何も知らない人に対して、何と言いますか?

僕のほかの映画を観ただろ? 僕を信じてこの作品も観てって言うよ(笑)。

Q:作品の何に共感したのですか?

ベン・トーマスというキャラクターの痛みと喪失の部分に共感したんだ。自分自身とまったく違う人物だから、こういった人物は落ち込んで何もできなくなってしまうのか、それとも客観的に事実を見つめ人生をまっとうできるのかを自分なりに考えたよ。

Q:あなたはいい人を演じていますが、この作品はいい人をどう定義していますか?

それは、この作品を観る人がそれぞれ決めるべきことだ。果たしていい人を定義することは可能なのか。いい人とはどんな人なのか。それも、この作品が探求していることの一つだと思う。僕が演じるキャラクターは、いい人を見つけようとしていて、人を観察しているんだ。彼自身はその過程で、いい人とはみなされないような行動を取っている。彼が自分自身の行動を見たら、自分をいい人だとは思わないかもしれない。そうしたことを巧みに探求している作品なんだ。

■今までとはまるで違う役柄に挑戦!

Q:ベンの行動についてどう思いますか? 彼と同じ状況になったとき、あなたならどうしますか?

彼が人生を変えるべき7人の他人を探し始めた当初の動機は、利己的で憶病ともいえるものなんだ。やがて彼はロザリオ・ドーソンが演じるエミリーに出会い、彼女に恋をする。面白いのは、それでも彼は最初の計画通りに事を運んでいくんだけど、その動機が最初とはまったく正反対のものになっていくことだ。紆余(うよ)曲折があり、いろいろと面白いことが明らかになっていく。観る人に考えさせる作品だと思うよ。

Q:ベンのモデルとなった人物がいたのでしょうか?

いや、モデルはいなかった。ただ、ベンと同じような経験をした15人くらいの人たちから話を聞いたよ。あれほどのトラウマを経験した人間が、その後も生き続けようとする意味を知ろうとしたんだ。脚本を読んで、ものすごくパワフルなアイデアだと思った。たった7秒で自分の人生を永遠に変えてしまった男が、今度は7人の人生を永遠に変えようとするなんて、すごくクールなアイデアだよね。

Q:内面的な演技が必要だったと思いますが、一番気を付けたことは何ですか?

僕の場合、コンセプトやアイデアをプログラムした後は、画を見ることが役に立つんだ。キャラクターと同じ気持ちになれるような画を探したよ。ベンの場合は交通事故に遭うから、彼が見たであろう状況の画や映像を見ることが役作りの手伝いになったんだ。

Q:これまでとは異なる、チャレンジを伴う役だと思いますが、あなたのキャリアにおいてこの作品はどういう位置づけになりますか?

今までとはまったく違う役だ。今まで僕が演じた中では、かなり暗いキャラクターだと思う。だからちょっと怖い気もするんだ。僕が演じるキャラクターとしてみんなが受け入れてくれるかどうか、僕についてきてくれるだろうかってね。きっと次はコメディーをやると思うよ(笑)。

■人を愛したことがあるすべての人たちへ

Q:人生を変える贈り物とは何だと思いますか?

僕にとっては祖母だ。彼女は一緒に教会へ連れて行ってくれたり、たくさんの物語を話してくれたりしたんだ。それらの物語を通じて、たくさんのことを教わったよ。

Q:切ないラブシーンがありましたね。何かエピソードはありますか?

ラブシーンってとてもぎこちないものなんだよ。みんな見ているからね。ラブシーンはこれまで映画『ALI アリ』で妻(ジェイダ・ピンケット=スミス)と経験したくらいだった。だからロザリオに助けてもらったんだ。さっき話した通り、女性に対しては敬意を払うものだと祖母から教わったし、ここぞとばかりにいやらしさを出す男とは思われたくなかったんだ。だから神経質というか、敬意を払って演じたよ。

Q:一人泣きのシーンが印象的でした。今までにプライベートで一人泣きしたことは?

僕は実生活では泣かないよ。息子のジェイデン(・スミス)が俳優になったとき、彼にこのことについて聞かれたけど、カメラの前では泣こうとしてはいけないんだ。とてもつらいことをイメージすることがコツなんだ。人は一生懸命泣くということはなくて、泣くまいとして泣いてしまうんだよ。その泣くまいという気持ちが強ければ強いほど、よりエモーショナルな涙になるんだと思う。

Q:最後に日本のファンへメッセージをお願いします。

日本のみんな、元気かい。僕の最新作『7つの贈り物』が公開されるよ。この作品はかかわった者全員が愛を注いだ作品なんだ。人を愛したことがあるすべての人に影響と感動を与える作品だと思う。今回はエイリアンもSFもCGもなく、一人のアーティストとして参加したからとても怖かったけど、素晴らしい俳優たちの演技と感動を感じてもらえる作品に仕上がったと思う。ぜひ楽しんで!

いつでも気さくで周囲を楽しませてくれるウィルは、自身にとって珍しいラブシーンの撮影秘話や祖母のエピソードなどをユーモアたっぷりに話してくれた。そんなウィルがどこか謎めいた男を静かに熱演した本作。悲痛な表情やほろりと涙を流すウィルといった、今まで観たこともないウィルをぜひ劇場で目にしてほしい。

『7つの贈り物』は2月21日より丸の内ピカデリー1ほかにて全国公開

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