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佐藤隆太
『ROOKIES -卒業-』
川藤がニコガクのメンバーを愛したように、僕もみんなが大好きです
『ROOKIES -卒業-』 佐藤隆太 単独インタビュー

取材・文: 斉藤由紀子 写真:尾藤能暢

2008年にテレビ放送され、大ヒットを記録した人気ドラマ「ROOKIES」が、続編となる映画『ROOKIES -卒業-』でついに完結する。本作は、高校最後の夏に甲子園を目指す二子玉川学園高校(ニコガク)野球部メンバーの卒業までを描くオリジナルストーリー。不良のレッテルを張られた生徒たちと心を通わせ、夢の大切さを教える熱血教師・川藤幸一を体当たりで演じた佐藤隆太が、作品やニコガクメンバーへの思いを語ってくれた。

■メンバーとの間に生まれた本当のきずな

Q:ずっと川藤先生に入り込んでいたそうですが、映画が完成した今のお気持ちはいかがですか?

何ていうか……ポワンとしちゃって、心にポッカリ穴が開いてしまったような気がします。本当に「ROOKIES」を卒業しなきゃいけないんだという気持ちです。共演したみんなとは、会えて本当に良かったと実感しているので、これが最後だと思うとすごく寂しいですね。

Q:ラストで卒業するメンバーが川藤先生に伝えた感謝の言葉は、キャストの皆さんの気持ちをせりふにしたそうですね?

それぞれが言いたいことをせりふにしたのに、映画としてまったく違和感なかったのがスゴイですよね! 僕らが演じた川藤やメンバーたちのきずなが、演技ではなく本物だったからなんだと思います。あのシーンは、みんなの言葉が本当にうれしくて、気持ちを抑えることができませんでした。

Q:教室の黒板にもメンバーの卒業のメッセージが書かれていましたが、あれも本物なんですか?

そうですね。僕は映画の完成版で初めて観たんですけど、あの言葉も本当のメンバーからのメッセージだと思います。

Q:高校最後の夏に甲子園を目指すメンバーの勇姿は、ドキュメンタリーのような感動がありました。

みんなが映画の中で流した汗や涙は、演技なんかじゃなく、全部本物だと思います。僕自身も、川藤がニコガクのメンバーを愛したように、みんなが大好きでしたしね。

■共演者とはプライベートでも仲良し!

Q:今回の映画化で、ドラマのころから比べて変化を感じたメンバーはいましたか?

いやー、みんな本当に成長したと思います。ま、僕が言えることでもないんですけどね(笑)。でも、みんなどんどん熱を帯びていきましたし、野球もどんどん上達しましたし。そんな風にメンバーたちが熱くなっていく姿を、僕は川藤として一番近くで見ることができたので、それはもう、何よりも幸せだったと思いますね。

Q:エースの安仁屋を演じた市原隼人さんも、かなり野球の腕を上げられたそうですね。

もしかしたら、一番野球が上達したのは隼人だったかもしれないですね。ずーっと練習していましたし……。でも、誰が一番とか二番とかは決められないですね。みんな本当に頑張っていましたから。

Q:共演者の方とは、プライベートでもお付き合いがあるんですか?

ドラマのときも映画のときも毎日一緒にいましたから、みんなでよく食事にいきましたね。今でも、お互いの舞台を観にいったり、メールで連絡を取ったりしています。この間も、明慶(中尾明慶)と蒼甫(高岡蒼甫)が食事の約束をしていて、「隆太くんもどうですか?」って誘ってくれて。でも、僕は仕事だったので参加できなかったんですけどね(笑)。

■川藤を演じるという高校からの夢が実現!

Q:佐藤さんは、「ROOKIES」で川藤先生を演じるのが高校時代からの夢だったそうですね?

もともと森田まさのり先生の「ろくでなしBLUES」という漫画が大好きだったんです。そして、新連載として「ROOKIES」が始まったのが、ちょうど高校3年生の最後の夏を終えて大学進学の準備をしている時期で。そのころから役者を目指して日大の芸術学部に進学することを決めていましたから、役者としてこの作品に出たい! 川藤を演じたい! という夢が大きくなったんですよね。

Q:作品の舞台となる二子玉川という場所にも、昔から思い入れがあるそうですが?

原作に二子玉川の高島屋も出てくるんですけど、そこで自分がバイトしていたっていうのもありますし、小学生のころも、ドラマで安仁屋が少年に野球を教えていた多摩川の河川敷で、僕自身が野球をやっていましたしね。原作には共感できることがすごく多かったんです。

Q:実際に川藤先生を演じてみていかがでしたか?

僕のスーパーヒーローだった川藤を演じるというプレッシャーはありましたけど、本気でやれば絶対共感してもらえると信じて魂を注ぎ込みました。原作は10年以上前に描かれたものですが、とても力強い作品なので、今の時代に確実に響くだろうと思っていました。

Q:長年の夢が実現したわけですが、夢の果てには何がありましたか?

川藤として作品に参加できたのは奇跡ですよね! でも、まだ夢の達成だとは思っていないんです。映画が公開されて、観てくださった皆さんの力になれたのだとしたら、そこが夢の達成だと思っています。だから、撮影は終わりましたけど、まだそれは実感できていないんですよね。

■ニコガクメンバーの姿を見て感じてほしいこと

Q:映画には赤星(山本裕典)と濱中(石田卓也)という新メンバーも登場しますが、現場ではいかがでしたか?

二人とも初めは緊張していたみたいですけど、すぐにメンバーたちと溶け込んでいました。作品に新しい風を吹かせてくれた感じですね。たくさんの奇跡をもらいました。

Q:メンバーはニコガクを卒業しますが、佐藤さん自身が卒業したいことはありますか?

もの忘れすることを卒業したいですね(笑)。あれ? 台本どこに置いたかな? とか、結構忘れっぽいので(笑)。

Q:最後に、ニコガクメンバーを誇りに思う川藤先生を演じた佐藤さんから、本作の誇れる魅力を教えてください。

この映画の魅力は、甲子園という夢に向かって必死に走り続けるニコガクメンバーたちの姿です。きっと、夢って悪くないと感じてもらえると思います。観てくださった皆さんが、夢を見るきっかけになってくれたらうれしいです。本当に、「あいつらの最後の夏を応援してやってください!」という気持ちです。

猪突(ちょとつ)猛進の熱血教師役があまりにもハマっている佐藤だが、素顔の彼はとても穏やかで思慮深い印象を受けた。もちろん、「ROOKIES」にかける情熱は川藤そのもので、作品やニコガクメンバーへの愛情が言葉の端々にあふれていた。川藤を演じるという10年来の夢をかなえた佐藤だからこそ、本作で夢の大切さや努力することの尊さをリアルに伝えることができたのだろう。キャストたちの本物の汗と涙で彩られた『ROOKIES -卒業-』は、心を熱くさせる名場面やせりふの連続で、ラストは号泣すること必至。映画館に行くときはハンカチの用意をお忘れなく。

『ROOKIES -卒業-』は5月30日より全国公開

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