シネマトゥデイ

北島康介
『ONE PIECE FILM ワンピースフィルム STRONG WORLD』
ライバルだって、陸に上がれば大切な仲間です
『ONE PIECE FILM ワンピースフィルム STRONG WORLD』北島康介単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ 写真:吉岡希鼓斗

子どもから大人まで幅広い層から支持されているアニメ「ONE PIECE ワンピース」の長編映画シリーズ第10弾『ONE PIECE FILM ワンピースフィルム STRONG WORLD』が公開される。今回スペシャルゲストとして声優に挑戦したのは、2大会連続オリンピック金メダリスト北島康介(日本コカ・コーラ所属)。原作の大ファンだという北島は、本作のために作られたオリジナル・キャラクターで登場する。世界を制覇した彼が、世界の海を股に掛けて宝を探し続ける海賊たちとコラボレーションした感想を語ってくれた。

■キャラクターになれて「すげえ!」、しかも似ている!

Q:本作での声優挑戦はいかがでしたか?

とても緊張しました。もともとワンピースがとても好きだったので楽しみにしていたんですが、うれしい興奮と緊張が混ざり合っていましたね。でも、現場では皆さんにとても丁寧にいろいろ教えていただいたので、楽しんでアフレコができました。

Q:ご自身の声を聞いて、いかがでしたか?

何か変な感じでしたね。自分の声をテレビで聞くのは慣れてるんですが、いつ聞いても変な感じがするんですよ。しかも、演技をしている自分の声って、すごく恥ずかしかったですね。何かまだまだだって感じがしました(笑)。

Q:今回演じられたキャラクターは、北島さんをモデルに作られたそうですが、アニメになったご自身をご覧になってどう思いましたか?

ワンピースのキャラクターは全部好きだったので、自分のキャラクターができるということがうれしかったですね。出来上がったときは「すげえ!」って気持ちでした。

Q:ご自身に似ていると思いましたか?

僕の特徴をよくとらえていて、けっこう似ていると思いました。似ていても、似ていなくても、作っていただけることに喜びを感じました。

Q:演技は初めてだったと思いますが、意識されたことはありましたか?

海賊だったので、どうやって悪さを出したらいいのかを考えながら演じましたね。監督さんがアドバイスをいろいろくださったので、助かりました。

■「ワンピース」ドンピシャ世代の熱い思いを吐露

Q:初めて北島さんが「ONE PIECE ワンピース」シリーズに出会ったときのことを覚えてまいすか?

漫画「ワンピース」は連載当時から読んでいるんですが、自分が14歳とかそのくらいなんですよね。完ぺきにドンピシャ世代なんです。友達同士でもワンピースのことを話していたので、毎週ジャンプが発売されるのを、めちゃめちゃ楽しみにしていたのは覚えています。

Q:北島さんが一番好きなキャラクターは?

全部好きなんですが、戦いの中でどんどん強くなっていくゾロがとても好きです。強くなるために向上心を持ち続けて、普段からトレーニングを欠かさないじゃないですか。それに、戦いで負けてもなにくそ! って思うところも大好きです。

Q:本シリーズの魅力はどんなところにあると思いますか?

たくさんあります。出だしから僕は大好きだったんですが、だんだんといろんな仲間が増えていくところが一番好きですね。それに漫画を読んで泣くのなんて、ワンピースぐらいだと思います。また、周りの助けがあって、自分が生きていくんだってことを教えてくれます。ワンピースは、当たり前過ぎて忘れがちなことを思い出させてくれることが多いんですよね。

Q:オリンピックに行くときに、漫画を持っていくことはあったりするんですか?

A:あります! あります! 合宿に1か月行くときとかは、チームのみんなで手分けして持っていきますね。

Q:水泳という個人競技をやられてきた北島さんは、この作品に出てくる仲間たちには共感されますか? それともあこがれますか?

共感します。個人種目とは言われがちですが、僕らは一人で練習するわけではないんです。みんなで切磋琢磨(せっさたくま)しながら練習して、だめになってやめていく選手もいるし、一緒に夢を追い続けて練習している仲間もいます。たとえ世界に届かなかったとしても、頑張っている人たちというのは、自分にとって大切な仲間なので、仲間意識というのはとても強いと思いますね。ライバルも、陸に上がれば大切な仲間なんです。

■世界最強の男・北島からルフィにアドバイス?

Q:ルフィは悪魔の実を食べたことで、泳げないという設定ですが、泳ぎの達人である北島さんからルフィにアドバイスをするとしたら、どんなアドバイスしてあげたいですか?

泳げない子を教えるのはとても得意なので、泳げないって最初から思わないでほしいですね。でも、悪魔の実を食べなきゃ泳げるわけでしょ(笑)? だからその設定を壊すのはちょっと無理だと思います(笑)。でも体がゴムになるんだから、泳ごうと思えば絶対泳げると思いますよ。絶対浮くし、誰よりも速く泳げると思いますよ!

Q:今回の映画のタイトルは、ストロングワールドですが、北島さんご自身が、最強の世界を実感したのはどんなときですか?

それはもちろん世界大会、オリンピックですね。世界の選手がガチでくるんで、僕は試合というより戦いだと思っているんです。やるか、やられるかの勝負でやってきたので、あの舞台に行くと興奮するし、燃えます。だからあの場所が好きなんだと思います。

Q:いろいろなことに挑戦されている北島さんですが、今後の野望を教えてください。

水泳の選手としてまだまだ向上していきたいと思っています。今回のように、また新しいことにチャレンジさせていただくチャンスをもらえれば、またトライしてみたいと思います。でも、まずは自分のことを一生懸命頑張りたいと思います。

Q:最後に、小さい子どもたちがたくさん観に来る映画だと思いますが、夢をつかむために一番大切なことは何だと思いますか?

僕が生きているのはリアルな世界なので、とても厳しい世界です。目の前の夢をつかみ取るには、とにかく一生懸命、一つ一つの目標をクリアしていくことが大切だって教えてあげたいですね。つらいことはたくさんあると思うんですが、問題が起きてもきちんと一つずつ解決していって、アクシデントが起きても焦らないで、目標を失わずに頑張ることが大切だって思います。

世界大会で泳ぎ出す直前に彼が見せる、闘争心をむき出しにした、燃えるような目を覚えている人も多いだろう。だが、自らが大ファンと公言している「ワンピース」シリーズの世界観を語るときの北島は、まるで宝探しをしている少年のようにあどけない表情に一変する。自分の大好きな「ワンピース」シリーズの世界に、キャラクターとして登場することを心から喜んでいる彼に、壮絶な戦いをしながらも、ワンピースという財宝を探すルフィたちの野心と無邪気さに共通するものが見えてくる。わくわくするような冒険を見せてくれるルフィたち同様、私たちに北島の夢を追い続ける姿を見せ続けてほしい。

(C) 尾田栄一郎 / 集英社・フジテレビ・東映アニメーション (C) 「2009 ワンピース」製作委員会

映画『ONE PIECE FILM ワンピースフィルム STRONG WORLD』は12月12日より全国公開

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