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榮倉奈々
『コララインとボタンの魔女 3D』
自分の現実と離れた世界に引き込まれるタイプ
『コララインとボタンの魔女 3D』榮倉奈々 単独インタビュー

取材・文:鴇田崇 写真:高野広美

『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の監督が、フルデジタル3Dで描くファンタジー・アニメーション『コララインとボタンの魔女 3D』。誰にも話を聞いてもらえず寂しい思いをしている少女コララインが、新居で不思議なドアを見つけ、願いごとが何でもかなう現実とは正反対の偽りの世界に迷い込む。そんな魅惑的なパラレルワールドが広がる本作で、コララインの日本語吹き替え版声優を務めた榮倉奈々が、初体験の3D映画やアフレコなど、初めて尽くしだった本作の感想を語ってくれた。

■あっという間に引き込まれちゃう、大感激の3D映像初体験!

Q:今日は劇中のコララインと同じデザインの衣装ですね。実際に着てみた感想は?

同じような衣装を見つけていただいて、今回の取材用に合わせていただきました。今回『コララインとボタンの魔女 3D』でコララインの声を演じて本当に彼女のファンになったので、この衣装を見た瞬間、同じデザインに感激しました!

Q:現在、映像業界では3Dブームが到来中ですが、榮倉さんは3D映画が初体験だったそうですね。

今回、コララインの声を演じるために事前に何回も作品を観ましたが、実はそのときはまだ3Dバージョンじゃなかったので、後日初めて3Dバージョンで作品を観たときはとても感動しました。わたしは3D映画自体が初めての体験だったので、眼鏡を掛けて映画を観ることも初めてでしたが(笑)、映像の技術のすごさや、キャラクター一つ一つのかわいらしさにとにかく驚かされましたし、とても引き込まれてしまいました。

■いつまでも心に残るファンタジーであってほしい

Q:本作はセットや人形を1コマ1コマ動かしては写真を撮っていくストップモーションアニメの技術で作られていますが、表情豊かなキャラクターたちの姿がとても楽しいですよね。

気の遠くなりそうな地道な作業がとてもたくさんある仕事だと思うので、純粋にすごいなって思います。わたしが演じたコララインの表情だけでも何万種類とあるそうなので、ちょっとずつ人形を動かしながら撮っていく技術と、それを作る人たちの愛情を強く感じます。映画そのもののストーリーだけでなく、作る過程にもすごく惹かれますよね。どんな人たちがどんな風に作っているのか、とても興味があります。

Q:コララインは小さな一つの扉を通して現実世界と扉の向こうの世界を行き来しますが、そういったファンタジックな世界観や、それを描いた作品などについて、興味はありましたか?

昔から大好きでした。ちょっと自分の現実と離れた世界に引き込まれたりするタイプなので、海外の映画やテレビドラマでもよく観ていますし、アニメーションも大好きです。もちろん、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』も観ました! わたしは小さいころに観たディズニー映画のアニメーションなどがずっと心に残っているので、今度はこの『コララインとボタンの魔女 3D』が、子どもたちの心にいつまでも残っていく作品になってくれたらうれしいですね。

■この先の仕事に生かせる要素が満載だったアフレコ体験!

Q:コララインだけでも20万7,336通りの表情の種類があるそうですね。それだけ表情が多ければ、アフレコで気持ちを表現するのはかなり大変そうですが、実際に挑戦してみていかがでしたか?

わたしはアフレコが初めてだったので、ほかの作品と比較することができないのですが、すごく大変でした。日本と海外は習慣や風習が違うので、反応やリアクションも違うじゃないですか。だから難しかったです(笑)。台本を読みながら画面に出てくる数字のタイミングに合わせて声を出す作業が難しかったですね。

Q:初めてのチャレンジの場合、誰もが最初は不安になるものだと思いますが、いかがでしたか?

最初は何も知らなかったので逆に不安はまったくなくて、収録の何日か前にスタジオで練習をしてみましたが、そのときに初めて難しさを知って自分にできるのかと不安になりました(笑)。でも、チャレンジしてみてよかったと思っているので、また機会があればやりたいです!

Q:今回のような声だけの演技が通常の実写の演技にフィードバックできることはありますか?

アフレコ作業は普通のドラマや映画とはもの作りの過程が違うので、直接比べられないですが、この先の自分の仕事に生かせる要素はたくさんあったように思います。いろいろな現場を体験できるのは、どんな現場でも自分のためになるので、体験できたこと自体よかったです。

■扉の向こう側はハラハラ、ドキドキ!

Q:コララインは誰にも構ってもらえない寂しさから不思議な扉を開けてしまいますが、コララインみたいな気持ちになったことや、彼女と似たような行動を取ったエピソードなどありますか?

小さいころにあります。でも寂しいからではなく、押し入れや洋服ダンスに閉じこもって、自分だけの空間を作ってみたりして、理想の世界を自分で作っていたことがあります(笑)。どうも小さいころは、世の中がこうだったらいいのに、ああだったらいいのにという思いがあったようで、狭い場所に人形を持ち込みながら、空き箱を宝箱にして遊んでいました。アニメーションをよく観ていたためか、自分の理想や夢があったんでしょうね(笑)。

Q:本作のキャッチコピー「その扉を、開けてはダメ」から連想して何か失敗談みたいなエピソードは?

映画のシーンの中で、「もう大丈夫です。いろいろしてもらったので」というセリフがあったのですが、早口のセリフで、読むことに精いっぱいだったので、「大丈夫です。もろもろしてもらったから」と言い間違えて……。急にサラリーマンのおじさんみたいな言い方になってしまったことがありました(笑)。

Q:『コララインとボタンの魔女 3D』が、子どもたちの心にいつまでも残っていく作品になってほしいと先ほど言われていましたが、最後にこの映画をどんな人たちに観てもらいたいですか?

一番は子どもたちですね。わたしはアニメーションに影響を受けて育ったと思うので、今の小さな子どもたちの心にも残ってほしいと思います。でも、成長したわたしが観ても感動するぐらい素晴らしい映像世界だったので、大人にもぜひ観てもらって、ファンタジーを楽しんでもらいたいですね。楽しい反面、扉の向こう側の世界はハラハラするシーンが多いので、3Dで観るときっとハラハラすると思います。ぜひ映画館で3D映画のすごさを体感してほしいですね。

黄色の衣装にショートカットで現われた榮倉は、劇中に登場するコララインそのもの。一人っ子で、夢見る少女時代を過ごした背景もまさしくコララインにそっくりで、彼女にとって『コララインとボタンの魔女 3D』は運命的な出会いだったと言っても大げさではないだろう。フルデジタル3Dで描かれるパラレルなファンタジー・ワールドで、一大アドベンチャーを疑似体験した榮倉の奮闘は必見。映画館で夢の扉を開けてみてはいかがだろうか?

映画『コララインとボタンの魔女 3D』は2月19日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて全国公開

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