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ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ、ガイ・リッチー監督
『シャーロック・ホームズ』
相手の弱点を知ることで、その関係はより親密なものになる
『シャーロック・ホームズ』ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ、ガイ・リッチー監督インタビュー

文・構成:シネマトゥデイ 写真:Chiaki Nozu

『アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jrが名探偵シャーロック・ホームズ、相棒のジョン・ワトソン博士を『スルース』のジュード・ロウが演じ、『スナッチ』のガイ・リッチーが監督を務めた映画『シャーロック・ホームズ』。激しいアクションが満載で、ミステリー要素と絶妙に絡み合い壮大なスペクタクル映画に仕上がった。ロバート、ジュード、リッチー監督がホームズについてや日本の観客へのメッセージをロンドンで語ってくれた。

■ロバート・ダウニー・Jr

Q:原作から受けるイメージよりはるかにアクティブなホームズでびっくりしました。脚本では最初からアクティブなホームズだったのでしょうか。あなたの方で付け加えたことは?

ロバート・ダウニー・Jr:もともとドイルの本に描かれているホームズは、武術家であり、ボクサーであり、ステッキ・ファイトにたけた人物だったわけで、過去のテレビ・ドラマや映画から皆さんが持っていると思われるイメージより、もっともっといろいろなことができた人物だったんだ。それに今作は、ハリウッド製作で予算をかけた大作だから、よりアクションを加えたということだね。

Q:『アイアンマン』そして今回の『シャーロック・ホームズ』と原作ファンが大勢いるヒーローを演じるとき、原作ファンのイメージを壊さないようにと気を使いますか? もしくは逆にイメージをぶち壊そうと思っているとか?

ロバート・ダウニー・Jr:両方だね。『アイアンマン』のときは、ジョン・ファヴロー監督と僕とで、きっと多くの人々が、こうであったらいいなと思うであろうトニー・スターク像を作るために、ちょっとユーモラスな感じを加えた。今ではそれが、皆が思う「アイアンマン」像になっている。で、シャーロック・ホームズは、すでに人々の中に「ホームズ」像ができあがっていて、(アイアンマンより)多くの人がシャーロックに対する自分なりの評価を持っている。その意味では、シャーロックは、(アイアンマンと比べると)遊べる余地があまりないと言える。しかし、その中で僕がやったことは、まったく感情を持たないシャーロックにしないこと。感情を表しはするけれど、それに流されないシャーロック。今まで演じた作品の中でベストだったね。

Q:最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。

ロバート・ダウニー・Jr:はーい! みなさん元気ですか? 僕はとてもエキサイティングな気分だよ。日本には、コナン・ドイルの原作を信望してきたという文化があるよね。今回の映画は複雑で、しかも楽しくて、軽妙なキャラクターが登場するから、それも見てみてください。日本の皆さんが、この作品を楽しんでくれることを心から願っているよ。そして、皆さんからの感想を楽しみに待っているよ。

■ジュード・ロウ

Q:ワトソンとホームズの性質の違いはどういうところでしょうか。ホームズにあってワトソンにないものは? また、その逆は?

ジュード・ロウ:そうだね。彼ら2人の関係の核として興味深いのは、弱点ということなんだ。2人が一緒に暮らしているのは、経済的な理由から必要に迫られてのことなんだけど、偉大な友人や兄弟がそうであるように、一緒にいると、相手の弱点と付き合って行くことになる。そして、相手の弱点を知ることで、その関係はより親密なものになるんだ。

Q:ホームズとワトソンは、好みの女性のタイプが違うように思います。それぞれ教えてください。

ジュード・ロウ:この作品でおもしろいのは、男の人物像の違いが女性の好みの違いにも現れていることなんだ。ワトソンは、地に足の着いた生活を送りたいと思っていて、家庭的であり、正直で予測可能なものを求めている。ホームズはその反対なんだ。おもしろいよね、どういう女性に惹(ひ)かれるかというのは、その男性を物語っているから。

Q:日本のファンへ、メッセージをお願いします。

ジュード・ロウ:僕はこれまで7、8回日本に行っているんだけど、いつも、最高に素晴らしい時間を過ごしているんだ。行くたびに新しいことを発見し、新しい経験をし、食べたことのないものを食べて、行くたびに、次にまた戻って来られることを楽しみにしている。次はぜひ、子どもたちを連れて行きたいと思っているんだよ。子どもたちはまだ行ったことがないのでね。僕が日本から帰ってくるたび、子どもたちは、僕が経験したことや見たものの話や、おみやげに買って帰った物に、とても好奇心をそそられているからね。

■ガイ・リッチー監督

Q:作品の大ヒット、おめでとうございます。

ガイ・リッチー:どうもありがとう。僕は、1998年だったかな、日本の映画祭で最優秀監督に選ばれたことがあるんだよ。それ以来、僕は日本が好きなんだ。日本の皆さんが僕のことを好きでいてくれる限り、僕も日本が好き(笑)。

Q:ホームズという、あまりにポピュラーな人物を映画化するのは難しかったですか? 自分流のホームズを作り上げるつもりだったのでしょうか。それとも原作のイメージをできるだけ残すつもりだった?

ガイ・リッチー:僕は、ほかのホームズ作品を観たことがないんだ。それは、利点であり弱点でもあると思うけど。すべては自分の記憶からインスパイアされたもので、ほかのテレビ、映画のプロダクションからではない。コナン・ドイルにはインスパイアされたけど、ほかの映像作品からは影響を受けていないんだ。だからこのホームズは、僕自身とロバート・ダウニー、コナン・ドイルの結婚によって生まれたものと言えるね。

Q:日本のファンにメッセージをお願いします。

ガイ・リッチー:今回、日本に行けなくて、すごく落ち込んでいるんだよ。行くはずだったのに、なぜ行けなくなったのかわからないんだけど。日本には一度も行ったことがないからね。僕の子どもたちも行ったことがあるし、前妻(マドンナ)も行ったことがあるし、僕の周囲の人間は皆、行ったことがあるのに、僕だけ行ったことがない。行く理由がなかったんだよね。そのうち行くことにはなるよ。日本には行かなきゃ。先日、14年間日本で暮らしたというイギリス人と会ったんだけど、彼はイギリス人と日本人は似ていると言っていたよ。僕は、日本人の改まった感じ(形式的なところ)が好きなんだよね。儀礼的といっても、それはつまらない改まり方じゃないよ、興味深い改まり方なんだ。好ましいほど改まっている。僕は改まっているのが好きなんだ。

映画『シャーロック・ホームズ』は丸の内ルーブルほか全国にて公開中

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