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『ザ・エッグ ~ロマノフの秘宝を狙え~』モーガン・フリーマン

 オスカー俳優のモーガン・フリーマンが泥棒にふんし、アントニオ・バンデラスとタッグを組む映画『ザ・エッグ ~ロマノフの秘宝を狙え~』が、5月15日より公開。70歳を超えてもなお、貪欲(どんよく)にさまざまな役に挑み続けるダンディーなモーガンおじさまに迫ります!
俳優までの道のりは紆余(うよ)曲折!

 モーガンは1937年6月1日、アメリカ・テネシー州メンフィスで生まれました。学芸会で主役を務めたり、州の演劇コンクールで優勝したりと幼いころから演劇の才能を開花させてきたモーガン。高校卒業時には、大学での演劇奨学金を手にするというまさに順風満帆な道が用意されていました。しかし、彼はこれを拒否。空軍の機械工になってしまうのです。

 その後も職を転々としたモーガンは、ニューヨークで行なわれた万国博覧会でダンサーを務めたり、サンフランシスコでオペラ歌劇団に所属したりと、時折、エンターテインメントの世界に戻ってくるも本職となるには至りません……。

 そんなモーガンが本格的に役者デビューを果たしたのは、1960年代後半のこと。巡業劇団からオフ・ブロードウェイ、そしてブロードウェイの舞台にまで立つようになり、映画やテレビドラマシリーズに出演と、徐々に人気を獲得していきました。

そんな時代もありましたっけね~
Kevin Winter / Getty Images

 
マルチな活躍で地位を確立!

 モーガンが映画俳優として、頭角を現し始めたのは1980年代のこと。どこか知的で温かみのあるキャラクターで、主役級の役を次々に獲得していきます。中でも彼の人気を決定付けたといえるのは、映画ファンにも高い人気を誇る映画『ショーシャンクの空に』でしょう。世界中を感動の渦へと誘った同作を機に、ブラッド・ピットと共演した『セブン』や大ヒットパニック映画『ディープ・インパクト』など、代表作といわれる作品が次々に世に送り出されていきました。

 また、ゆったりとした深みのある印象的な語り口は、ナレーターとしても重宝されるように。スティーヴン・スピルバーグ監督作の『宇宙戦争』や、ドキュメンタリー映画『皇帝ペンギン』などには、声だけの出演も果たしています。

 1997年には、自ら映画制作会社やオンライン映画配給会社を設立したモーガン。2003年には、ショービジネス界で活躍した人物の名前が星形のプレートと共に埋め込まれるハリウッド・ウォーク・オブ・フェームにその名を刻むまでとなりました。

ほらっ、星に名前が入ったんですよ~!
Vince Bucci / Getty Images

 
念願のオスカー獲得は4度目の正直!

 いまや、オスカー俳優としておなじみのモーガンですが、アカデミー賞に初めてノミネートされたのは、1987年『NYストリート・スマート』でのこと。助演男優賞にノミネートされた本作を筆頭に、『ドライビングMissデイジー』や『ショーシャンクの空に』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされるも、なかなか受賞には至らず……。念願の受賞を果たしたのは4度目のノミネートとなった『ミリオンダラー・ベイビー』でした。

 同作は、盟友クリント・イーストウッドが主演・監督を務め、主演女優賞、助演男優賞、監督賞、作品賞の主要4部門を制覇。助演男優賞を受賞したモーガンは、イーストウッドふんするトレーナー・フランキーの旧友でジムの雑用係、元ボクサーのスクラップ・アイアンを演じ、見事その栄冠を手にしました。

 ちなみに、イーストウッドとモーガンといえば、感動の実話の映画化をモーガンがイーストウッドに持ち込み実現したという『インビクタス/負けざる者たち』が記憶に新しいところ。同作では、ネルソン・マンデラが乗り移ったかのような名演技で、再度アカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。

オスカーと一緒にハイ、ポーズ!
Carlo Allegri / Getty Images

 
『ザ・エッグ ~ロマノフの秘宝を狙え~』

 善人から悪役、大統領からギャングまで安定感のある幅広い演技力で、世界中の映画ファンを魅了し続けるモーガン・フリーマン。最新作の『ザ・エッグ ~ロマノフの秘宝を狙え~』では、マンデラ大統領を演じた『インビクタス/負けざる者たち』とは打って変わって、チョイ悪オヤジさく裂のベテラン大泥棒リプリーを演じています。ターゲットは一級の美術品というだけあり、泥棒にもかかわらず、なんとも上品でオシャレなリプリー。それもモーガン本人からにじみ出る知性のたまものかもしれません。

 そんなリプリーがロシアン・マフィアへの借金返済のため、人生最後の大仕事に挑む相棒に選んだガブリエルを演じるのは、スペインを代表するハリウッド俳優のアントニオ・バンデラス。モーガンの渋さとはまた違う、ラテン男らしいフェロモンと情熱を大放出し、お約束のラブシーンまで裏切りなしの活躍を見せてくれています。

 一流の泥棒は一流のうそつきだけあり、お決まりのどんでん返しはあるものの、古きよき泥棒映画をほうふつさせる、至ってシンプルな作りの本作。実力派の二人によるだまし合いに観ている側も一緒にだましだまされ、最後には心地よい爽快(そうかい)感が味わえます!


映画『ザ・エッグ ~ロマノフの秘宝を狙え~』より
(C)2008 Equity Pictures Medienfonds GmbH & Co. KG IV and Nu Image Entertainment GmbH

 
文・構成:シネマトゥデイ編集部
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