シネマトゥデイ

仲間由紀恵、阿部寛
『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』
誰にでも隠していることってあると思うんです
『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』仲間由紀恵、阿部寛 単独インタビュー

取材・文:斉藤由紀子 写真:吉岡希鼓斗

今年で10周年を迎えた人気ドラマ「TRICK」シリーズの映画化第3弾『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』がついに公開。今回も、仲間由紀恵ふんする自称・売れっ子マジシャンの山田奈緒子と、阿部寛ふんする、だまされやすい天才物理学者・上田次郎がタッグを組み、とある村で巻き起こる霊能力者バトルロイヤルのナゾに挑んでいく。4年ぶりの新作で顔を合わせた仲間と阿部が、絶妙なコンビネーションで本作にまつわるエピソードを語ってくれた。

■4年ぶりなのに、スッと作品の世界に入り込めた

Q:前作『トリック 劇場版2』から4年ぶりとなりますが、新作のお話を聞いたときのお気持ちは?

仲間:懐かしさとうれしさがあると同時に、4年ぶりなので、「ついていけるのかな?」という気持ちもありました。でも、いざ撮影現場に入ってみたら、阿部さんやいつものスタッフがいて、堤(幸彦)監督が作ってくださる空気があって、すぐにトリックの世界に入っていくことができました。

阿部:久しぶりにみんなと会えるのがすごく楽しみでしたね。僕も久々の撮影だったので、一瞬だけ戸惑いがありましたけど、一時間もたたないうちにいつもの上田次郎の感じを取り戻しました。

Q:阿部さんはいつでも新作に出演できるように、ずっと体を鍛えていたと伺いましたが……?

仲間:そうだったんですか!? 阿部さん、いつの間に鍛えていたんですか? 古武術はもうやめたって言っていたじゃないですか(笑)。

阿部:古武術はやめました(笑)。でも、きっと新作をやることになったらアクションもあるだろうと思って、スポーツクラブで体力は維持していました。まあ、それだけのために鍛えていたわけではないんですけどね(笑)。

Q:その維持していた体力は、今回の撮影で生かされたのでしょうか?

阿部:基本的に、アクションの部分は編集でカットされていました(笑)。やはり、上田のすごさを表現するには、あっという間に相手をやっつけているという、一瞬のアクションが大事なようで(笑)。ただ、上田が2か所くらい全速力で走るシーンがあるんですけど、それがメチャメチャ速かったんで、そこに生かされています(笑)。

■仲間のイラストは必見! 新たなアイテムや小ネタが続々登場!

Q:毎回、趣向を凝らした演出で楽しませてくれる本シリーズですが、今回は時代劇のシーンで、仲間さんが水芸のマジックに挑戦されていますね。

仲間:水を自分で操るのが難しかったです。思ってもいないところから水が出てしまったりするんですよ。練習もかなり大変でしたけど、本番では頑張りました!

阿部:今回、上田は奈緒子が舞台でマジックをしている姿を初めて観たんですよ。時代劇の設定だったけど、「こういうふうに撮影をやっているんだ!」と楽しませてもらいました(笑)。

Q:そんな上田には、「上田人形」という新たなアイテムが登場しましたね!

阿部:あの人形は邪魔だよね(笑)。現場に行ったら、いきなりスタッフから「こんなの作りました! 持っていてください!」と言われたんです。台本にはなかったのでビックリしました。この人形は、どんなシーンにどうやって出てくるんだろう? と不安に思っていたら、上田が常に持ち歩いているという(笑)。

仲間:あの人形はすごく繊細に作ってあって、阿部さんにそっくりなんですよ! わたしも一体プレゼントしていただいて、家に飾ってあります(笑)。

阿部:僕の持っていた人形はスタッフが預かっています。またいつか使うのかもしれませんね(笑)。

Q:奈緒子が霊能パフォーマンスで披露した自画像も、仲間さんが描いたそうですね。爆笑させていただきました(笑)。

阿部:あのイラストは本当に面白かった!

仲間:でも、好き勝手に描いたわけではないんですよ。監督に「どんなイラストがいいですか?」とお聞きしたら、「奈緒子は小さな胸がコンプレックスなので、あえて胸を大きくしてほしい」と言われたんです。いろんな描き方ができたと思うんですけど、今回はあえてトリック・ワールドに合うように描かせていただきました(笑)。

■二人が共演者たちに隠していることとは?

Q:お二人の名コンビも今年で10年。相変わらず息がピッタリですね!

仲間:でも、10年前のわたしは、先輩の阿部さんを頼りに奈緒子を演じていました。阿部さんが上田というキャラクターをしっかり作ってリードしてくださったので、それに反応しながら奈緒子を作っていった部分がすごく大きいですね。

阿部:確かに、あのころの仲間さんはまだ新人だったので、僕が作品の世界観を引っ張っていかなければ! という思いがあったんですけど、今ではすっかり仲間さんを頼っています(笑)。

Q:奈緒子と上田との関係の変化も、ファンにとっては気になるところです。

阿部:二人の関係も、以前とはだいぶ変わってきていますよね。上田の奈緒子に対する信頼が、どんどん強くなっていると思うんです。昔は「奈緒子を利用してやろう!」とギラギラしていたけど、今では一緒に問題を解決していこうという気持ちが強い。奈緒子に頼ってみたり甘えてみたりね。まあ、歳を取った上田の弱さかもしれないけど(笑)。

Q:本作の登場人物は、誰もが隠しごとを秘めています。お二人も、共演者の方に隠していることがあるのではないですか?

仲間:誰にでも隠していることは、あると思います。阿部さんは肉体改造ですよね! コッソリ続けているなんて知らなかったです(笑)。

阿部:いや、改造しているわけじゃないんだけどね(笑)。

仲間:わたしはおっちょこちょいなところがあるんですけど、皆さんの前では完ぺきに隠せていると思っているんです(笑)。でも、共演者の生瀬(勝久)さんからはいつもツッコまれていますね。最近は、そのツッコミを無視するという、大人のワザを身に着けました(笑)。

阿部:でも、そのワザも容赦なくツッコまれているよね。「今、無視しました?」って(笑)。

仲間:阿部さんだって意外とおっちょこちょいなところがあるんですよ! 夏に密室で撮影していたとき、あまりにも暑いので、本番の合間にみんなでアイスを食べていたんです。そして、「本番行きまーす!」と声が掛かって、緊張感たっぷりにお芝居をしようとしたら、阿部さんが「ちょっと待ってください!」と言ってアイスを一口だけ食べるんですよ! 一瞬にして緊張が崩れましたね(笑)。

阿部:あんまり覚えてないけど、オレならやりそうだ(笑)。

■年老いた奈緒子と上田を観てみたい!

Q:10年にわたってファンに愛されている本シリーズですが、その魅力はどこにあると思いますか?

仲間:一口では言えないんですけど・・・・・・不思議な世界観かもしれませんね。わたしたちがいろいろなトリックを暴いていくという本筋と、サイドエピソードとのバランスが絶妙なんです。今回の新作は、物語の緊迫感や小ネタの完成度が、いつも以上に高くなっている気がします。

阿部:物語にダークな部分や切なさがあって、そこにギャグが入ってくる。その振り幅の大きさがこの作品の魅力だと思うんです。今回は、まさにトリックの集大成となっていますよね。

仲間:今回も小ネタがいっぱい登場しますが、ぜひ観ていただきたいのが、矢部さん(生瀬勝久演じる矢部刑事)たちが歩いている森! 何かがいっぱいいるんですけど、それが何だかよくわからないんです(笑)。

阿部:あの森、何であんなに汚いことになっているんだろうね(笑)。あと、矢部のところに走っていった、ウサギのようでウサギじゃないナゾの生物が気になりました(笑)。

仲間:わたしたちでもツッコミたくなることがたくさんあるので、ぜひ楽しんでほしいですね。

Q:最後になりますが、お二人は、この先もずっと奈緒子と上田を演じたいとお考えですか?

仲間:機会があるならぜひやりたいです。年老いて背中が曲がった奈緒子と上田を観てみたいです!

阿部:僕は80歳になった上田を演じてみたい。それが目標ですね。そのためにも、観てくださる方に飽きられないようにしなければいけませんね(笑)。

仲間:そこまで続いたら、上田の米寿のお祝いをしましょうね(笑)。

10年も名コンビを演じているだけに、「あ、うん」の呼吸でトークを進めていく仲間と阿部。リラックスした空気に包まれたインタビューの中で、二人の揺るぎない信頼関係を見たような気がした。4年ぶりに登場したファン待望の『TRICK』最新作は、シリーズに欠かせないサブキャラや、お約束のギャグが満載でありながら、初めて観る人でも十分に楽しめる作品となっている。松平健をはじめ、片瀬那奈、戸田恵子、藤木直人など、豪華ゲスト陣の振り切った演技にも注目だ!

(c)2010「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」製作委員会

映画『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』は5月8日より全国東宝系ほかにて公開

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