シネマトゥデイ

水谷豊、及川光博
『相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜』
僕自身と右京、いまやもうほとんど境目がなくなっています
『相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜』水谷豊、及川光博 単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ 写真:吉岡希鼓斗

今年放映されたテレビドラマ「相棒(Season 9)」も独り勝ち状態の高視聴率をマーク! ドラマの枠にとらわれないクオリティーの高い演出と、人気キャラクター・杉下右京、Season7の終盤に新たに相棒として登場した神戸尊の活躍でノリに乗る本作の勢いはとどまるところを知らない。前作の大ヒットから2年半ぶりに満を持して映画『相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜』が公開される。杉下右京を演じる水谷豊と、神戸尊役の及川光博が、映画について、また「相棒」にまつわるさまざまな秘密を語った。

■ひと夏をささげたかいがあったと思っています(及川)

Q:待ちに待った劇場版第2弾ですね! 作品が完成した今、どんなお気持ちですか?

水谷:今回は、ものすごいことが次から次へと起こるんです。クライマックスがたくさんありますが、そこで起こる出来事と同じだけのエネルギーで、杉下右京もラストに向かって行きました。ようやく完成して、いよいよ皆さんにお披露目する日がきました。感無量ですね。

及川:作品は、酷暑の中で行われたんですが、ひと夏をささげたかいがあったと思っています。この映画でつかんだ手応えを、これから続いていくドラマにも生かしたいですね。

Q:今回は、及川さん演じる神戸尊が、“相棒”となって初の劇場版です。ドラマで、及川さんが登場したときは、相棒ファンも騒然でしたよね?

及川:いやあ、僕もびっくりしましたよ。自分が登場した最初のオンエアを観ながら、「僕だー!」って、思わず言っちゃいましたもん。

水谷:やっぱりいいですよね。彼は最初、スパイとして入ってきているので、事件に対してもそれほど本気で向かっていなかったんです。でもSeason9になってくると、もうこちらが何かを言わなくてもわかるところが増えてくる。それは現場でも、作品の中でもそうなので、それが、すごく楽しいんです。

及川:最近、捜査から解決までがすごくテンポアップしていますよね。Season8の序盤では、ギクシャクした2人だったので、視聴者の方からも、「ギクシャクしている」って意見をいただいたりしたんですけど、実際はスパイだし、相棒にもなったばかりなんで、そういう演技だったんですよ(笑)!

■岸部一徳さんとのシーンは、演じるのが楽しみなんです(水谷)

Q:官房長役の岸部さんと回転ずしのシーンが久しぶりに登場しました。「相棒」ファンにはたまりませんね!

水谷:岸部一徳さんとのシーンは、演じるのが楽しみなんです。Season1で官房長が初登場して以来、ずっとそうなんですが、岸部さんとは芝居の打ち合わせを、どうしよう、こうしようと話し合ったことがないんです。あのおすしのシーンも、ある程度の流れはありますが、打ち合わせしたことは一回もなくて、そのときの空気感で作っていく芝居なので、とても楽しいです。

及川:あのシーンが好きっていうファンの方の気持ち、すごくわかります! 官房長とのお食事シーンは、なぜかほっとしますよね。でも息抜きのようなシーンでありながら、一番恐ろしい会話をしていますからね。

Q:大河内と神戸のお色気シーンが冒頭で出てきましたが、大河内はドラマの中でゲイであることをカミングアウトしていますね。あのシーンを観ると、ファンとしてはもしかして……? という気持ちが芽生えてしまいそうですが。

及川:ね! それ気になっちゃいますよね。実は僕もいささか不安になってしまって、プロデューサーに確認したんですよ。もしかして、そんなオチはないですよね!? って(笑)。でもそこはあえて、ノーコメントにしておきます。

■今回も、死体を見て「おえっ」てするシーンは登場します!(及川)

Q:水谷さんと右京さんとの共通点はどこでしょうか?

水谷:僕自身と右京は、いまやもうほとんど境目がなくなっていますね。でも一つだけ言えるのは、僕は、右京ほどしっかりした人間じゃないんです。実際、すごい方向音痴で、家の中でも迷子になりますからね(笑)。

Q:ミネラルウオーターと赤ワインが好きな神戸さんですが、及川さんご自身との共通点はありますか?

及川:僕も実際にミネラルウオーターをよく飲むんですけど、尊が飲んでいるのはガス入りなんです。そういうところでは、かぶらないかな。あ、ちなみに僕は赤ワインは飲みません! 白ワイン専門なんです。だから、ワインとミネラルウオーターの嗜好(しこう)が、知る人ぞ知る、尊と僕の大きな違いなんですよ(笑)。

Q:嗜好品の話でいうと、右京さんはドラマがスタートした当時、タバコを吸っていらっしゃいましたよね? いつの間に禁煙されたんですか?

及川:ええっ? 右京さん、タバコ吸ってたんですか? 知らなかった!

水谷:そうなんですよ。確か、イギリスのタバコのダンヒルを吸っていたんですよね。シリーズ化されて禁煙したのかな。最初のエピソードで、泉谷しげるさんが演じた犯人を捕まえるために、タバコをトリックに使うってことはあったんですけど。そういえば、いつからか……やめていましたね

及川:時代の流れですね!

水谷:そうですねぇ……。

Q:神戸さんは死体が苦手……、という設定ですが、いまだに慣れないようですね?

及川:今回も、死体を見て「おえっ」てするシーンは登場します(笑)! なんか最近、回を重ねるごとにオーバーになっちゃってる気がしますね。

水谷:確かに、どんどん死体が嫌いになっていますね。

及川:もはや慣れていないからではなく、根本的にダメってことで(笑)。

■10年やってもまだまだやった気がしない(水谷)

Q:今年で10周年を迎えた「相棒」シリーズですが、お二人は、この「相棒」という作品をどう育てていきたい、と思っていますか?

及川:これほど長く、一つの役柄を演じたのは初めてなので、どんな形にせよ、神戸尊の成長を見届けたいなと思っています。彼も、一癖ある男なので、先が読めないんですよね。だから、今後の変化をすごく楽しみにしています。

水谷:いろいろなシリーズものをやってきましたが、不思議なもので、10年やってもまだまだやった気がしないんです。自分がこの作品でどう育っているのかすらわからない状態なんです。10周年を迎えて、Season9となりました。これはすごく珍しい現象だなと思うんですが、Season9になって、僕の感覚ではやっとゾーンに入ったって気がしています。今、ゾーンに入ったばかりなので、もっともっと面白くなっていくと思いますし、もっと面白くしていきたいと思っています。

Q:最後に、劇場版を楽しみにしているファンに向けてメッセージをお願いします!

及川:40代になって、こんなにワクワクドキドキできるとは、想像もしていなかったんです。杉下右京の新しい“相棒”という大きなチャンスを得ることによって、大きな責任も負うことになりました。渾身(こんしん)の一作をぜひ劇場で目撃してください!

水谷:先日行われたプレミアム試写会には、本当にたくさんの方々がいらしていて……。「相棒」が多くの方に愛されていることを実感しました。ただシリアスに警察を描くだけではなく、エンターテインメントとしての要素も十分に含んだ、面白い作品になりました。楽しみにしていてください!

口数が少なく、シャイなイメージの水谷が話し終えると、すかさずフォローするように明るく語る及川。はたから見れば正反対に見える水谷と及川は、インタビューの現場でも素晴らしい“相棒”ぶりを発揮していた。インタビューでも話していたとおり、シーズンを重ねるごとに、ドラマの中でも、そして現場でも二人の息はぴったりと合ってきたようだ。ファンにうれしい「相棒」小ネタを余すところなく語り尽くしてくれた2人。和気あいあいと話す彼らからは、作品への愛情がひしひしと伝わってきた。劇場版に続き、これからの「相棒」にも大いに期待したい。

(C) 2010「相棒-劇場版II-」パートナーズ

映画『相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜』は12月23日より全国公開

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