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溝端淳平、大野いと、宮澤佐江(AKB48)
『高校デビュー』
わたしも前向きになれるんじゃないかって思いました
映画『高校デビュー』溝端淳平、大野いと、宮澤佐江(AKB48) 単独インタビュー

取材・文:鴇田崇 写真:高野広美

河原和音の人気少女コミックを原作に、高校入学を機に恋をしようと決心した女の子が、恋の指南役「モテコーチ」の指導の下で成長していく姿を描く恋愛ムービー『高校デビュー』。恋がしたい主人公の一生懸命な姿が、同世代の共感を呼びそうな本作に出演した、主人公のモテコーチとなる男子高校生・小宮山ヨウ役の溝端淳平、恋に恋焦がれる主人公・長嶋晴菜役の大野いと、そして彼女を助ける親友・高橋真巳役の宮澤佐江(AKB48)が、それぞれの恋愛観を交えて、本作の魅力を語った。

■ほかの少女漫画とはひと味違う、男も感動できるピュアな世界

Q:恋をしようとがむしゃらに行動する主人公の姿から、恋愛っていいなと素直に感じることができる作品でした。

溝端:正直、少女マンガを読んだことがなかったので、その良さがわかるのかと心配していましたが、見事にハマってしまいましたね。恋愛っていいなって素直に思えたし、(主人公の)晴菜が一生懸命になっている姿に誰もが共感してしまう。男でも感動できる、ピュアな雰囲気がとても面白かったし、こんなにストレートで王道のラブストーリーには、なかなか出会えないような気がします。

大野:モテコーチを依頼するという展開に、最初はすごくびっくりしました。原作を読み始めたら、男っぽい女の子っていう晴菜の設定がすごく面白くて。腕の筋肉もすごいし(笑)。それに、晴菜だけじゃなくて麻美ちゃん(逢沢りな)、真巳ちゃん(宮澤)のキャラクターもよくて、読んでいてとっても楽しかったです。

宮澤:ほかの少女マンガと展開が全然違っていたので、面白いなあと思いました。普通の少女マンガの場合、面倒くさい人がラストの方に出てきて、イザコザを起こして終わることが多いと思うんです。でも「高校デビュー」は序盤から出ている登場人物の間でのイザコザが描かれている。そんな現実世界にも本当にありそうなシチュエーションに引き込まれましたね。

Q:普通ならありえない設定なのに、キャラクターの考えやセリフにリアリティーがありますよね。

溝端:そうなんですよね。僕が演じた小宮山ヨウという男は、「モテコーチ」という、現実には存在しないキャラクターだし、「おれのこと、絶対に好きになるな」なんて言うのもおかしい(笑)。でも、映画を観ると、晴菜の頑張る姿とか、グッとくるシーンがいくつも出てくるんです。彼女にすごく親しみを持てて、そこにリアリティーがある。

■家の電話で告白した過去を持つ溝端、実年齢は28歳?

Q:高校時代を終えている溝端さんと宮澤さんは、今どきの高校生事情をどう見ていますか?

溝端:僕は考えが古くさくて、聴く曲もエレカシ(エレファントカシマシ)や、尾崎(豊)が好きな、80年代生まれみたいな部分があるんです。家の電話で告白したこともありますよ。中学のころ。相手のお父さんが出ちゃって、すぐに切ったり(笑)。

宮澤:家電で告白って、すごい! キュンキュンする!

Q:固定電話で告白するというのは、30代以上の方の恋愛エピソードにありそうですが。

溝端:よく言われるんです。本当は28歳だろって(笑)。なので、僕に若者の恋愛事情は語れないですね。代わりにいとちゃんが語って(笑)。いとは、びっくりするほどピュアなんですよ。

大野:わたしも、今どきの恋愛事情とか、実はよくわからないんです。はやっている音楽とかも全然聴かないので……。

Q:そんな大野さんには、この『高校デビュー』の世界観は、どう映っているのでしょうか?

大野:本当にこんな学校があったらいいなあと思いました。現実には絶対ないとは思うんですが、だからこそあこがれるんですよね。学校の机とかイス、廊下の模様とか、すごくかわいい。

溝端:僕らもこの作品を撮影しながら、こういう恋がしたい、こんな学園生活はいいなあと思いながら演技していました。そういう気持ちに素直になれたので、演じる僕らも楽しませてもらっていましたね。

■恋愛禁止のAKB宮澤、ド直球の恋愛映画に出たことで恋愛観に変化が!?

Q:大野さんは、今回の映画に出演したことで、ご自身の恋愛に対する気持ちに変化はありましたか?

大野:変わりましたよ。前向きになって、(好きになったら)告白しないとダメなのかなって思い直しました。わたしは、本当に好きな人ができて、その人を前にすると、どうしても顔を覆ってしまうんですよね(笑)。

溝端:目を伏せちゃう感じ?

大野:そうですね。相手を好きになっちゃった、そんな自分がキモいと思っちゃって……。

宮澤:かわいい! 全然キモくないよ! むしろいいことなんだよ。それって(笑)。

大野:絶対好きになった相手を見ないようにしようと思って、いつも忘れるようにしているんですよ。だから、今まで一度も告白しようと考えたことがなかったんです。

溝端:でも、恋をしている晴菜はすてきだったでしょ?

大野:だから晴菜の頑張っている姿を見て、好きな人には告白しないと伝わらないんだなあと。

宮澤:告白されて嫌な気分になる人っていないと思うし、思いは伝えないとダメですよね。

Q:宮澤さんは、AKB48のルールで恋愛は禁止ですが、こういう映画に出ると恋がしたくなりませんか?

宮澤:いやいや(笑)。もし晴菜役だったら、思っていたかもしれないですが、今回は親友として応援する立場だったので。でも、映画を観て、恋をすることっていいことじゃん! って思えました。自分の中で恋愛はいけないことなんだって強く思っていたけど、決して悪いことではないんですよね。

■一歩前に出て思いを伝える大切さ すべては自分次第

Q:大野さんは、映画初出演ということでしたが、映画撮影の現場はいかがでしたか?

大野:楽しかったです。撮影が終わったときには、あっという間だったなあと感じたのですが、よく考えたら、意外に長かったなあと。きっと毎日が充実していのだと思います。

溝端:くたくたになったでしょ? いつも緊張していて、カメラが回っていないときも力が入っていたからね。たぶん、(大野が)一番疲れたと思う。よく頑張ったね!

大野:あざっす!(ありがとうございます!)

宮澤:おお! このシーン、映画で観たぞ(笑)。わたしも結構緊張するタイプなのですが、いとちゃんが隣にいると気が引き締まって。わたしこそしっかりしなくちゃ! みたいな気持ちになりました。一緒のシーンが多かったので、ありがたかったです。

大野:あざっす!(笑)

Q:恋愛映画として、何事も行動しなければ始まらないというメッセージが伝わってきますよね。

宮澤:自分次第ということですよね。わたしの地元でも「高校デビュー」した子が多くて、女子とそれほど話さなかった男子が、久々に会ってすごく話せるようになっていたりしましたよ。

大野:映画を観たら、わたしも前向きになれるんじゃないかって思いました。わたしは今度高校デビューをしますが、本当に人見知りなので、性格を明るくしないといけないなって思っています。

溝端:言葉に出さなきゃ伝わらないことはあるし、失敗したって、学ぶことのほうが多い。何もしなかった後悔は、何かした後悔よりも大きいですから。恋愛って、そういうことも学べる、素晴らしいものなんだと思わせてくれる作品なので、観た人は、一歩前に出て、どんどん恋をしてほしいですね。

本作の共演を経て仲良くなったという溝端、大野、宮澤の3人。笑いが絶えない本音トークを繰り広げる彼らの姿からは、撮影現場の楽しい雰囲気がそのまま伝わってくるようだった。そんな3人が口をそろえて言ったのが、『高校デビュー』と出会ったことで、自分から行動して、相手に思いを伝えることの大切さを実感したということ。新しい出会いが待っているこの季節、恋愛に限らず、一歩前に出る勇気やヒントを与えてくれる本作にあやかって、自分の思いを伝える努力をしてみてはいかがだろうか。

映画『高校デビュー』は全国公開中

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