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今週のクローズアップ やっぱりラブコメ! 秋を彩るさまざまな愛の形

 クリスマスまであと1か月となり人恋しくなるこの季節、国内外からさまざまな形のラブストーリーが続々登場。中でも笑って泣けるラブコメはやっぱり王道の人気! というわけで、今週は11月19日に公開される3本のラブコメ作品をご紹介します。
3世代の恋愛模様:『ラブ・アゲイン』

 仕事も家庭も順風満帆と思っていた40代のキャル(スティーヴ・カレル)は、いきなり愛する妻・エミリー(ジュリアン・ムーア)から離婚を突きつけられるが、その理由はなんと同僚との浮気! 突如、降ってわいた大惨事になすすべのないキャルはそのまま同意。どん底の独身時代をスタートさせるが、バーで知り合った遊び人モテ男ジェイコブ(ライアン・ゴズリング)によって、オシャレにそしてモテモテに大変身し……。

 と、ここまでならコメディー映画によくありがちな展開といえそうなところですが、『ラブ・アゲイン』が違うのはここから。改めてエミリーへの愛に気付くキャルの動向はもちろん、息子や娘それぞれの恋愛模様が見事に絡み合い、気付けば3組のラブストーリーが三つどもえの同時進行に。カレルのコメディー俳優としての実力や、まさかまさかのどんでん返しにしっかりと笑わされ、時にホロリとさせられると同時に、家族の素晴らしさ、ラブの素晴らしさを再認識させてくれる映画になっています。

 もちろん、豪華実力派俳優たちのコラボレーションも魅力の一つ。ジュリアンの浮気相手にケヴィン・ベーコン、カレルの遊び相手の一人でキーマンとなる女性にマリサ・トメイと、ラブコメではあまり見かけない実力派たちがやらかしを!! モテ男ならではの肉体美を披露したライアンの裸体も見どころの一つです!

 

映画『ラブ・アゲイン』より
(C)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

韓流スタイルハリウッド版!?:『ラブ&ドラッグ』

 ルックスの良さと持ち前のテキトーさ、そして度胸で百戦錬磨のプレイボーイ、ジェイミー(ジェイク・ギレンホール)。若くしてパーキンソン病を患うアーティスト、マギー(アン・ハサウェイ)。ひょんなことで出会った二人は、気ままな体だけの関係を楽しむ間柄となるが、次第に本気になっていく。一方でマギーの病気も悪化していき……。

 一見、「韓流?」と思わせるあらすじの『ラブ&ドラッグ』。でも、ご心配なかれ。体の関係となるまでのスピーディーな展開はまさしくハリウッドらしいラブコメでありつつも、『ラスト サムライ』『ブラッド・ダイヤモンド』を手掛けたエドワード・ズウィック監督の作品だけに、パーキンソン病患者たちの苦しみ、そしてそれでも見いだす「ラブ」という形の希望を見事に描き出しています。

 加えて、『ブロークバック・マウンテン』でも夫婦を演じていたジェイクとアンという、共にアカデミー賞ノミネート経験を持つ若手実力派の二人が主演を務めただけあり、脱ぎっぷりはもちろん役づくりも見事なもの。「こんなにキュートだったっけ?」と驚いてしまうジェイミーのチャーミングさや、自由気ままな中にも病気ゆえの不安定さを、時に封じ込め、時に爆発させるマギーの感情の加減。この二人のメリハリある安定した演技のおかげもあり、単なるラブコメでもなく、お涙頂戴でもない、まさしく「ラブ」が持つ中毒性を体現した作品になっています。

 

映画『ラブ&ドラッグ』より
(C)2011 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

ノスタルジックな異色ラブコメ:『指輪をはめたい』

 製薬会社に勤務する29歳独身の片山輝彦(山田孝之)は、ある日営業先のスケートリンクで転んで頭を打ち、部分的な記憶喪失に。カバンの中に婚約指輪を発見するも、彼の前に彼女として現れた女性は3人。記憶を取り戻すべく、自分の本心と必死に向き合う輝彦だが……。

 安定した演技力でシリアスもコメディーもこなす山田孝之と、小西真奈美真木よう子池脇千鶴という人気も実力も備えたタイプの違う3人の美女たちの共演だけでも十分に魅力的な『指輪をはめたい』ですが、なんといっても岩田ユキ監督によるその独特な世界観が見どころ。設定は現代ながら、細部にまでちりばめられた昭和の香りがするレトロポップな世界は、単なるファッションではなく、映画終盤に見せる驚きの展開に見事にマッチしており、日本映画界に新たな風を吹き込む才能が現れたことを感じさせてくれます。

 見た目には女性的な雰囲気が全体に広がる作品ながらも、「大人になりきれない男の恋愛観や結婚観」がテーマになっているだけあり、男女で観て感想を語り合うのもオススメな本作。物語を終始かき乱す重要な役どころ、スケート少女・エミを、映画『ヒミズ』でベネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人俳優賞)を受賞した二階堂ふみが演じていることも要チェックです!


映画『指輪をはめたい』より
(C)2011 Kino Films / Kinoshita Management Co.,Ltd

文・構成:シネマトゥデイ 浅野麗

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