シネマトゥデイ

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こはたあつこのうわさの現場潜入ルポ
第30回 今年のオスカー晩さん会の目玉は3Dデザートの巻

取材・文・写真:こはたあつこ
皆さーん! いよいよアカデミー賞が迫ってきましたね。毎年、アカデミー賞授賞式の直後に、その年にノミネートされた人たちだけが招かれるディナーパーティー「ガバナーズボール」があるんです。今回はその晩さん会会場に一足お先に潜入しちゃいます!
すべてのカギの握る女性

アカデミー受賞式が行われるハリウッドのコダック・シアター。その建物の5階のイベントスペースで毎年アカデミー賞の晩さん会が行われます。毎年、プレス向けにその年のインテリアやメニューが発表されます。今年も会場に入ると、あれれ? 何だかいつもと雰囲気が違うぞ。毎年、大勢が着席できる大きなテーブルが中心にボーンと置かれ、ゴージャスなテーブルセッティングが披露されるんですけど、今年はそれらしいテーブルがない!?

それもそのはず、「今年は1,500人のゲストが自由に動き回れるよう、着席用のテーブルを設置せず、ラウンジ形式にしたんです」と語るのは毎年晩さん会をプロデュースするシェリル・チェチェットさん。理由を聞いてみると、「去年は誰も固定の席に座らなかったんですもの!」とう意外な答えが。

でも、よくよく考えてみると、納得できるんですよ。だって、アカデミー賞の晩さん会といえば、ハリウッドきっての勝者たちが集まるパーティーですからね。たまたま話した相手との雑談が仕事につながる可能性大! となれば、座った席で、ちまちまと隣の人だけと話していたのでは発展性がありません! スターといえども、あっちの監督、こっちの監督と、お目当ての人たちと話すのに大忙し。はっきりいって、アカデミー賞の晩さん会は、ハリウッドのネットワーキング・パーティーなんですよ。

あっと驚く「ハリウッド」の地名の由来!

「今年は会場がラウンジ形式なので、メニューも小皿形式にしてみました」と語るのは、今年でアカデミー晩さん会のシェフを担当すること18年目のウルフギャング・パックさん。アメリカはもちろん、日本を含め世界中で21のレストランやケータリングサービスを経営しているセレブ・シェフです。トム・クルーズレオナルド・ディカプリオなど、彼のファンであるスターも多いんです。

そんなパックさんが今年のメニューを説明してくれました。

「今年はメインディッシュが12品目。すべて小さな小皿で出すので、あれもこれもとトライできますよ。ラム・チョップや上海ロブスター・リゾット、ショート・リブもあれば、アメリカの一般的なチキンポットパイやマカロニ・チーズのようなものもまで。ベークド・ポテトもキャビア付きで登場します!」

もちろんメインだけでなく、サラダやオードブルも一口サイズで出されるので、いろいろ試せそう。またシーフード好きの人には、おすしもありまーす!

「もちろん定番の神戸ビーフ・ミニバーガーなども出しますよ。じゃないとこれが好きなスターたちがキッチンまで催促に来ちゃいますからね」とパックさん。実際に目の前で調理をしながら話してくれるので、あー、おなかが空いてきた!

今年は1,500人のゲストに対してシェフは350人。ウエイター、ウエイトレスなどのスタッフは950人。そして、扱う小皿の数が4,000枚にも上るそう! これをすべて担当ウエイターがゲストのいるところに運ぶので、招待客は自分で食事を取りにいく必要はないそうです。何てったって世界が注目するアカデミー賞の晩さん会ですからね!

ところで、オスカー像の形をしたオードブル用「オスカー型カッター」をジーっと見ていたら、「これはアカデミーのもので、晩さん会の2週間前からしか使えないんですよ。その後は、再びアカデミー側に返さないといけないんですよ」と説明してくれました。うーん、アカデミーって結構、厳しいー!

お次は、気になるデザート。パックさんと長年オスカーの晩さん会を担当しているデザートシェフのシェリー・ヤードさん。今年の目玉となるデザートは何ですかー?

「これよ、これ! 3Dデザートよ」とニコニコしながら彼女が取り出したのは、赤い階段の上にオスカー像が立っているミニ舞台セットのようなデザート。背景にホワイトチョコの板があり、よく見るとオスカー像が3Dプリントされてあるんです!

「最近はほとんどの映画が3Dだからデザート3Dにしちゃったの! 3Dメガネをかけて食べるのよ」

そう言われて、3Dメガネを掛けてみると、あ、ホワイトチョコの3Dオスカー像が立体的に見えるじゃありませんか!! しかも、このデザート、階段のところに本物のLEDライトがピコピコと点滅しているんです。

「このデザートは、階段もスクリーンも、オスカー像もスポットライトもみーんな食べられるのよ。ブラック・フォレスト・プディング・ケーキとラスベリーとチェリーとチョコで作ってあるの」とちゃめっ気たっぷりに説明するシェリーさん。さすが長年オスカーのデザートシェフを務めているだけあります。このブっ飛んだアイデアはシェリーさんだからこそ!

ジョージ・クルーニーメリル・ストリープが3Dメガネを掛けてデザートを食べている光景は……笑えるだろうなー。

「ハリウッドサイン」もホイットリー氏の発案だった!

もちろん食事とデザートとくれば、もう一つ気になるのがカクテルです。アカデミー賞の公式スポンサーであるシャンパン・メーカー、モエ・エ・シャンドン社が提供する今年のオスカー・カクテルはこれ!

レモンとシロップと、ショウガとハイビスカスの香りが入っているお酒と、モエのシャンパンをミックスしたもの。モデルみたいにゴージャスなモエ社代表のアイーダさんが作ってくれました。最後にバラの花びらを飾って「はい、どうぞ」。

さっそく試飲してみると、うーん、強烈! 甘いんだけど、結構スパイスが効いている。女優に例えると、セクシーで強烈なソフィア・ローレンみたいな感じ? ……ああ、酔っ払いそう。

それにしても、このカクテルを運んでいたウエイターのお兄さん。俳優の卵だそうだで、クリスチャン・ベイルに似ていると思うのはわたしだけ? また、似ているといえば、ウルフガング・パックさん、3Dメガネを掛けた姿はまるでジャック・ニコルソン!?

と、すでにわたしの気分はオスカーよー!
さあ、次回はレッドカーペットから潜入レポですわよー!

ラウンジ形式のインテリアの一部。クラブっぽい。
ラウンジ形式のインテリアの一部。
晩さん会会場をプロデュースしたチェチェットさん。
ウルフガング・パックさん。「いやあ、今年も忙しくなりまっせー!」
今年はすべて小皿で運ばれてくる。
神戸ビーフ・ミニバーガーを焼いているところ。
アカデミーが限定期限付きで貸し出すオスカー型カッター。
これが今年の目玉!3Dデザートよーん!
一口サイズのチョコレートケーキの食べ方をシェリーさんから教えてもらっているわたし。
人気のミニオスカーチョコ。24Kの金粉がまぶされてある。皆、お土産に家に持ち帰るそう。
今年のオスカー・カクテル。
ね、似ているでしょ?クリスチャン・ベイルに。
うわぁ、おいしそー!
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