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浅野忠信、リアーナ
『バトルシップ』
違うタイプの人たちがいてこそ、世界は面白い
『バトルシップ』浅野忠信、リアーナ 単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ編集部・森田真帆 写真:尾藤能暢

かつて日本とアメリカが激しい戦いを繰り広げたハワイ沖を舞台に、人間とエイリアンのし烈な戦いを描いた映画『バトルシップ』。本作で男勝りな女性兵士レイクスを演じて、長編映画デビューを果たした歌手のリアーナと、『マイティ・ソー』に続くハリウッド大作2作目への出演となり、自衛艦艦長ナガタを演じる浅野忠信が本作への思いを語った。

■監督の情熱に引かれた!? 本作との出会い

Q:たくさんのファンがリアーナさんの映画デビューを待ちわびていたと思います。記念すべき最初の作品に本作を選んだ理由を教えていただけませんか?

リアーナ:わたしは、普段の自分と似ているようなキャラクターを演じたくなかったの。例えば、歌う役や、セレブの役だったりといったね。観客がわたしのことを登場人物の一人として見てくれる役を演じることが、一番重要だったの。リアーナとしてじゃなくてね。

Q:浅野さんは、この作品のどこに魅力を感じられましたか?

浅野忠信(以下、浅野):僕の場合は、ピーター・バーグ監督ですね(笑)。実は、『マイティ・ソー』を撮影していたときに、監督にお会いする機会があったんです。お話をしているうちにすごく意気投合して、「おまえじゃあ、ナガタやれよ!」って。アメリカでいただけるチャンスはすべて生かそうと思っていたのもありますが、監督のノリの良さが一番の魅力でしたね。

リアーナ:ピーターは、本当に最高なのよ! わたしも撮影初日からアドリブ演技を求められて……、もうナーバスになる暇も与えてくれなかった! でもすごくエキサイティングだったわ。射撃シーンのリハーサルも、ほとんどが現場で、撮影の2~3時間前に行われたのよ。すごく緊張したんだけど、逆にその緊張感がリアルなファイティングシーンを生み出していたわね。

浅野:すごく刺激的な人なんです。監督のように、元気で激しくて、現場で新しいものを生み出す人が、僕はとても好きで。その場に生まれたエネルギーをぐっと詰め込む作業が楽しかったですね。

■リアーナ、浅野忠信にゾッコン!?

Q:リアーナさんと浅野さんは初共演ですが、お互いの印象を聞かせてください。

浅野:やっぱり歌であそこまで表現できる方なので、存在感がすごいんですよね。そこにいてくれるだけで絵になりますし、こちらがワクワクしてしまうんです。彼女にはたくさん勉強させていただきました。

リアーナ:タッド(浅野のニックネーム)は最高よ! 彼との共演を心から楽しんだわ。カメラが回っていないところではすごくチャーミングなんだけど、撮影が始まると、すごい集中力を見せるの。わたしの演技指導のコーチからは、彼のシーンをすべて見ておくようにって言われていたの。彼の感情の高め方は素晴らしかった。

Q:リアーナさんは初めて演技に挑戦するということで、役づくりのために本物の兵士、それから演技指導のコーチがついていたんですよね。

リアーナ:わたしのコーチは、すごくタフで、厳しくて、ものすごく怖い人だったわ。彼にしごかれたことで、レイクスというキャラクターを作り出したことができたと思ってる。(浅野に向かって)いつも彼と一緒に、あなたの演技を見ていたのよ。「彼の感情の作り出し方を勉強しろ!」って言われて。確かにすごく勉強になった。

浅野:ハリウッドでは、役者に演技コーチがつくことがよくあるそうなんですが、それはすごく良いアイデアだなって思います。一つの役を、誰かと一緒に作り上げていく、それも、それだけしごかれれば、絶対に実力以上のものを出せるはずですし。リアーナが、コーチと相談しながら演技を掘り下げていく姿を見て、日本でもそういうシステムが生まれるといいなと思いました。

Q:浅野さんもリアーナさんの役柄も、どちらもすごくタフでかっこよかったですね。

リアーナ:ありがとう! わたしも自分の役柄が大好きよ。あのキャラクターには、ロマンスとかそういう要素が一切ないのだけど、そういう男勝りなところもすごく気に入っていた。でもわたし、レイクスはタッドの演じたナガタにゾッコンだったと思うな。タッドの声ってすごく魅力的だし、彼が話すセリフの一つ一つが情熱的なんだもの。

浅野:照れます(笑)。

■キャスト全員が楽しんだ、最高のアクションシーン!

Q:アクションシーンが本当に素晴らしく、迫力に満ちていましたね!

浅野:やりがいがありましたね。それに映画が完成して、初めて観たエイリアンの戦艦が、本当にカッコ良くて! 撮影中は(CGのため)わからなかったので、おれたちはこんなにすごいのと戦っていたのか! ってとにかくびっくりしました。

リアーナ:すべてのスタントシーンを楽しむことができたわ! わたし自身、小さいころから男の子の友達が多いおてんば娘だったし、銃も10代のころにトレーニングを受けたことがあった。兵士たちとサッカーをしたり、海に飛び込んだり、武器をぶっ放したり、すべてを心からエンジョイさせてもらったの。エイリアンと戦うシーンはわたしも大好きよ!

Q:今回演じたキャラクターを通して学んだ、人の持つ「真の強さ」について教えていただけますか?

浅野:普段からずっと強い必要はないと思うんですが、大事なときに強くなれることって大切だと思いますね。みんながどうにもならなくて困っている状況で力を発揮できる男というのは、すごくかっこいいと思います。僕もそういう男でありたいです。

リアーナ:自分自身に正直であること、そして恐れないことね。レイクスのキャラクターは、女性から見ると、絶対に普通とは違うって思うはず。でも、他人と同じじゃなきゃいけないなんて思っちゃダメ。違うタイプの人たちがいてこそ世界は面白いんだから。

歌姫リアーナから声のセクシーさを褒められ、照れまくる浅野の姿がとてもほほ笑ましかった。昨年の『マイティ・ソー』や本作、そして今後は『47RONIN』とハリウッド作品の公開が続く浅野に、リアーナは「タッドはアメリカでも、いまやとっても有名なのよ!」と太鼓判! 「どんなに小さな役柄でも、ハリウッドでもらえるチャンスはすべて生かしたい」、そう意気込んだ浅野はハリウッドでの挑戦を心から楽しんでいるように見えた。

映画『バトルシップ』は4月13日より全国公開

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