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ゲイリー・オールドマン&ジョセフ・ゴードン=レヴィット
『ダークナイト ライジング』
確立したストーリーに支えられた、完璧なエンディング
『ダークナイト ライジング』ゲイリー・オールドマン&ジョセフ・ゴードン=レヴィット 単独インタビュー

構成・文:シネマトゥデイ編集部 写真:アマナイメージズ

映画『ダークナイト』から4年、クリストファー・ノーラン監督による新「バットマン」シリーズの完結編『ダークナイト ライジング』がついに公開。シリーズを通してバットマンを支えた正義の人ゴードン市警本部長を演じたゲイリー・オールドマンと、ノーラン監督の『インセプション』に出演し、若手警官ブレイク役でシリーズ初参加となったジョセフ・ゴードン=レヴィットが、それぞれの立場から本作について語った。

■ファンの熱気は『ハリポタ』以上だった!

Q:ついにシリーズが完結を迎えます。脚本を読んだときのご感想は?

ジョセフ・ゴードン=レヴィット(以下、ジョセフ):傑作だと思ったよ。ただあまりにスケールが大きいから、本当に映像化できるんだろうかとも感じた。ノーラン監督はこれをどうやってスクリーンに持っていくんだろうってね。ただ、彼ならできるとも感じていた。前にもやってみせているし、彼はスケールの大きいストーリーを語るのが好きなんだ。

ゲイリー・オールドマン(以下、ゲイリー):脚本を読む前から興奮していた。ノーラン監督は過去2作を素晴らしい映画にしてみせたから、次はどんなものにしてくれるのか、興味津々だったんだ。ストーリーがどこへ向かい、前作の後、キャラクターたちはどんなふうに変化しているのだろうかと、ファンのような気持ちで、わくわくしながら読んだよ。

Q:ゲイリーさんは『ハリー・ポッター』シリーズにも出演されました。最終章の公開が近づくにつれ、同じようにファンの期待と熱気が高まっていくのを感じたのでは?

ゲイリー:この映画のほうが、もっとそれを感じたかもしれない。『ハリー・ポッター』のファンは原作を読んで、ストーリーがわかった上で劇場に来る。だからあんなにヒットしたのが驚きなんだ。みんな展開を知っているのにね。でも、本作に関しては誰も何も知らない。ノーラン監督がどんなストーリーを書いたのかわからない。それで観客の期待が高まる。

■まるでコインの裏表!親子のような師弟関係

Q:今回ゴードンは、映画の前半はほとんど病院で寝たきりですね。

ゲイリー:彼は病院にいても、ジョセフ演じる新人警官ブレイクの助けを得て仕事をしようとする。ゴードンはブレイクに若かった頃の自分を見るんだ。監督は良いアイデアを思いついたよ。ゴードンが寝たきりの状況を作り出し、その間、外の世界では彼の分身ともいうべき男が動き回るのさ。

Q:ゴードンとブレイクの関係は、父と息子、あるいは先生と生徒といった関係に重なるものがあります。

ジョセフ:その両方だね。ゴードンはシリーズの中で本部長になるけど、その頃ブレイクはティーンエージャーくらいだっただろう。ブレイクはゴードンのことを尊敬してきて、いつか彼の下で働きたいと思ってきたに違いない。

ゲイリー:彼らはモラルの面で共通点がある。ブレイクは高い理想を掲げていて、ゴードンもこの職業に就いた頃はそうだった。コインの裏と表みたいなものなんだ。ゴードンは、前作で彼らしくない行動をとったことに少し焦燥している。そこに若くて仕事熱心で、エネルギーに満ちた男がやってくる。彼はゴードンに昔の自分を思い出させ、再び意欲を燃やすきっかけになる。

Q:ブレイクはブルース・ウェインに対しても遠慮しません。

ジョセフ:そう、彼には勇気があるんだ。自分の意見を言うことを恐れない。それこそ、真のヒーローの資質だと思うよ。権威のある人に疑問を投げ掛け、率直に意見を言うのは簡単なことではない。

■歴史に残る俳優たちとの共演に大興奮!

Q:ジョセフと二人の関係について話し合いましたか?

ゲイリー:残念ながらできなかった。こういった大規模な映画は、何か月にもわたって撮影される。役者それぞれが違うスケジュールで動いていて、みんな違う街に住んでいるから、一緒の時間を持つのはとても難しいんだ。だけど、ジョセフとは気が合った。

ジョセフ:『トゥルー・ロマンス』くらいの頃から、ずっとゲイリーのことを尊敬してきたんだ。まさにカメレオン俳優だよ。キャラクターの中に溶け込んでしまって、本人は見えなくなる。ゴードンだって、ゲイリー本人とは全然違う人物なんだよ。そういう俳優を僕は尊敬する。

Q:本作のキャストはオスカー俳優だらけで、その中の一人とだけでも共演することは、多くの俳優にとって夢でしょうね。

ジョセフ:そのとおりだよ。あるシーンで僕は、ゲイリーはじめモーガン・フリーマン、クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン全員と演技をした。信じられなかったよ。彼らは今日を代表する、いや、将来ずっと名を残す俳優たちだ。そこにいられるだけでも感謝したよ。

Q:才能のある人たちに囲まれたことで、役に入っていきやすくなりましたか?

ジョセフ:ああ、断然そうだ。目の前でゲイリーやモーガンが完全にキャラクターに溶け込んでいるのを見て、自分はそれに乗っかればいいんだからね。

■誰もが納得!まさにパーフェクトなエンディング

Q:『ダークナイト』は一大ブームを巻き起こしました。その続編に重要なキャラクターとして加わることに不安はありましたか?

ジョセフ:いや、むしろエキサイトした。多くの人がキャラクターやストーリーに対して情熱を持ってくれているなんて、すごくすてきなことだ。それこそ俳優や監督が望むことだよ。人が興味を持ってくれる映画を作りたいじゃないか。

Q:ゲイリーさんは、『バットマン ビギンズ』への出演を決めた当時、これほどの人気シリーズになる予感はありましたか?

ゲイリー:出演する作品には、いつも成功を望むものだ。それでも、ここまでの現象を巻き起こすことになるとは思っていなかった。この映画もみんながすごく心待ちにしているよね。そうだろう?

Q:もちろんです。見終わった後、みんな結末について話し合うでしょうね。

ジョセフ:あれは素晴らしい。この映画にはちゃんとした結末がある。きちんとしたストーリーがなくて、ただ何かをだらだら観せているだけの映画も世の中には存在する。でもノーラン監督はいつも、しっかりとストーリーを確立することを重視する。だから彼の映画は観ていて楽しいんだ。本作のエンディングもパーフェクトだ。

Q:このシリーズに出ていることを、ゲイリーさんの息子さんたちは相当誇りに思っているのでは?

ゲイリー:奇妙に聞こえるだろうが、僕はむしろビデオゲームの声で有名でね。「コール オブ デューティ」というゲームに出ていて、そちらのほうが『バットマン』や『ハリー・ポッター』より息子にとっては感激みたいだ(笑)。

俳優として、互いに心から尊敬し合っていることを感じさせたゲイリーとジョセフは、そのまま劇中のゴードンとブレイクの関係を見ているかのようだ。マスクやスーツも身に着けず、秘密兵器がなくても、自身の信じる正義を胸に果敢に行動する二人の姿は、バットマン以上に観客の共感を呼ぶはず。クリストファー・ノーラン監督が用意した完璧なエンディングで、彼らがどんな運命をたどることになるのか。しっかりと目にしてほしい。

(C) 2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC

映画『ダークナイト ライジング』は全国公開中

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