シネマトゥデイ

杏&鈴木福
『映画 妖怪人間ベム』
ベム、ベラ、ベロはみんなの心の中で生き続ける
『映画 妖怪人間ベム』杏&鈴木福 単独インタビュー

取材・文:南樹里 写真:斉藤美春

1960年代に放送されたテレビアニメを2011年に実写化したテレビドラマ「妖怪人間ベム」で妖怪人間を演じ好評を得た亀梨和也、杏、鈴木福。劇場版『映画 妖怪人間ベム』では、観月ありさ演じる人間妖怪を相手に、ワイヤーアクションも駆使し大幅にグレードアップしたアクションを展開する。同時に、ドラマ部分も時に楽しく、時に悲しく、感動も倍増した本作で、ベラとベロを演じた杏と鈴木福が、撮影の日々を振り返った。

■撮影初日、海鳥がもたらしたウン(運)とは?

Q:ドラマ撮影以来、半年ぶりの再会をされていかがでしたか?

鈴木福(以下、鈴木):みんなと再会できて、うれしかったです。二人とも何も変わっていませんでした。

杏:撮影の初日が三人そろったシーンで、役の衣装で会うと、半年という空白を感じず、すぐにベム、ベラ、ベロに戻れました。最初のシーンはセリフが多く、ベムとベラが人間って何なんだ!? と葛藤し、ぶつかり合うシーンだったので、初日に重いシーンに臨むのは大変でしたが、そうすることでスムーズに役に戻れたのかもしれません。

Q:クランクインは北海道の無人島ですよね?

鈴木:そうです。カモメとか海鳥がいっぱいいて、フンが落ちてくることもあって、撮影はすごく大変でした。衣装の上にビニールのカッパを着ているときに、(フンが)袖口にポタッって落ちてきたこともありました。

杏:わたしは、カッパを脱いだ途端にフンが落ちてきました! 衣装に付いてしまったので、最初はしまったと思いましたけど、そこは逆に初日に「運」がついたなと思うことにしました(笑)。

■北海道で夏の思い出づくり! 三人おそろいの記念も!

Q:北海道ではおいしいものを召し上がりましたか?

鈴木:みんなで一緒におすしを食べました。

杏:回転ずしだよね?

鈴木:そのおすし屋さんは、サビ抜きを3皿以上食べるとおもちゃをくれたんです。

杏:おもちゃは選べるので、福くんが頑張って色違いのおもちゃを三つゲットして、亀梨くんとわたしにプレゼントしてくれたんです。

鈴木:杏さんにはオレンジのものを、亀梨さんにはグリーンのものをプレゼントして、僕はブルーのものをもらいました。

Q:撮影は福くんの夏休み中だったそうですね?

杏:せっかくなので花火やバーベキューなど計画したんですけど、実現できたのは花火だけでしたね。

鈴木:線香花火!

杏:それから、福くんは空き時間に夏休みの宿題をしていたよね? ドラマの撮影中は小学1年生だったけど、2年生になったから勉強も難しくなっていて、問題を解く速度も速くなっていました。宿題ドリルは、左に亀梨くん、右にわたしという感じで、真ん中に福くんを囲むようにして、一緒に問題を解きました。

鈴木:そうなんです。ほかにも、宿題の絵日記には「杏さんや亀梨さんと妖怪に変身しました」とか、毎日、仕事のことを書きました。

杏:撮影していると妖怪人間のことしか書くことないもんね!(笑)

■初体験のワイヤーアクションに挑戦!

Q:夏に撮影ですと、妖怪役は汗をかけないから大変でしたね。衣装は夏用だったのでしょうか?

鈴木:ううん、亀梨さんは暑いのに革(製)パンツをはいていたし、杏さんは暑いとき、おでこに氷のうを当てていました。

杏:そうそう。ベラの衣装でいうと、マントの生地が少し厚手になっていて、暑かったんです。ただ、着脱しやすかったのがラクでしたね。男性二人は大変だったと思います。

鈴木:ベロの衣装は、つなぎだから熱がこもるし脱ぐのに時間がかかりました。あと、映画版からウエストポーチが新しくなったんです!

Q:あのウエストポーチには何が入っていたの?

鈴木:ボルタ!

杏:ボルトとナットを半田付けして作る人形で、もともと福くんが好きだったんですよ。溶鉱炉のシーンを撮影したときにいただいて、大事にポーチに入れていたんだよね?

Q:今回はその溶鉱炉のシーンを含め、アクションシーンがたくさんありますね。初体験のワイヤーアクションはどうでしたか?

鈴木:念願のワイヤーアクションは楽しかったです。全然怖くありませんでした。

杏:福くん、アクションスターみたいに頑張ったよね? わたしも、初めてのワイヤーアクションで、革製のアンティークのスーツケースを持ったままジャンプするときは、気を付けないとスーツケースがワイヤーに絡まってしまうので、腕を振りながら飛ばないといけなくて大変でした。ベム、ベラ、ベロの三人は、これまではドッジボールの連携プレーのようにして、人間を傷つけない戦い方をしてきましたが、今回の相手は妖怪の力も持っている。強くて、三人が力を合わせても勝てないかもしれないところが大きな違いです。

■ベロの初恋!? 意外な素顔にビックリ!

Q:三人が力を合わせて試練を乗り越えていく姿は感動的ですし、ベラとベロがソファで寝ている姿は母子のような雰囲気でした。

杏:三人が一緒にいるシーンはホッとしますね。自分の居場所、つまり帰る場所があることが戦うパワーの源になっていますから。この映画で最後になりますが、三人の姿はみんなの心の中で生き続けると思います。

鈴木:ベロは「ふかふかなところで寝たい」って言うけど、杏さんと寝ているシーンは、一緒にふかふかソファでした。

杏:あのシーンは、二人とも本当に寝ているんですよ! 一緒に寝ていたらホカホカしてきて、目覚めたら撮影が終わっていました(苦笑)。

Q:ベロの一目ぼれで始まる初恋も見逃せないですね。ベロはみちるちゃんのどこが好きだと思う?

鈴木:うーん、みちるちゃんの笑顔がかわいくて優しいところかな? ベロが砂浜でみちるちゃんをおんぶするシーンは、頑張ったので観てほしいです。

Q:福くんの初恋は、幼稚園の年長さんということですが、福くんはベロみたいに好きな人に尽くすタイプですか?

鈴木:うん、まあ、たぶんあんな感じ。杏さんの初恋はいつですか?

杏:中学生ぐらいかな? 亀梨くんは幼稚園らしいです。男の子は早いんですね。

Q:杏さんはベロの初恋をどう思われましたか?

杏:ベロみたいに瞳をキラキラさせて胸をときめかせて思いを素直に伝えられるのはすてきです。大人になると言いづらくなる気持ちを、「ずっと一緒にいようね」って言える純粋さはうらやましく思います。

Q:では最後に、劇中にもある連想ゲームをしましょう。どんどんどん、どんどんつながる連想遊び~。いきなり難しいですけど、「命」と言ったら?

鈴木:うーん、なんだろう。起きられる!

杏:起きられる?

鈴木:だってさ、命がなかったら、ずっと眠ったままじゃん。

杏:そっか、深いね。すごくいい答えです!

元気いっぱいの福くんは、この日劇中に登場する連想ゲームのフレーズを歌い、なおかつこの場で即興の創作ダンスまで披露するなど、サービス精神たっぷり。そんな福くんに温かなまなざしを注ぐ杏だったが、長丁場となるこの日のスケジュールで、福くんのスタミナ切れを心配して声を掛ける場面も。そんな劇中さながらのやり取りは実にほほ笑ましかった。本編が映るモニターを観ながら解説を始めるほど作品への愛は尽きない様子の二人が体当たりで臨んだアクションシーンを含む本作のダイナミックな映像が楽しめるのは、やはり映画館だけ。ぜひベム、ベラ、ベロの雄姿を大画面で堪能してほしい。

(C) ADK / 2012「映画 妖怪人間ベム」製作委員会

『映画 妖怪人間ベム』は12 月15 日より全国公開

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