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小栗旬&三浦春馬
『キャプテンハーロック』
ハーロックの勇気に人は憧れる
『キャプテンハーロック』小栗旬&三浦春馬 単独インタビュー

取材・文:斉藤由紀子 撮影:高野広美

1970年代に人気を博した松本零士の名作を、オリジナルストーリーで映画化したSF超大作『キャプテンハーロック』。壮大な宇宙空間を舞台に、「呪われた宇宙海賊」と呼ばれる反逆のダークヒーロー・ハーロックの正体が、彼の暗殺命令を受けた青年ヤマの視点で明かされていく。ハーロックの声を担当したのは小栗旬、ヤマ役に挑んだのは三浦春馬。プライベートでも親しい間柄の二人が、今回の共演について語り合った。

■ド迫力のフルCG映像に大興奮!

Q:ハリウッドの最新技術を採用したリアルなCG映像を、お二人はどう感じましたか?

小栗旬(以下、小栗):とにかくスゴイ! と思いました。ああいったCGアニメーションはゲームなどでは観たことがあったんですけど、それを劇場版で描いたところがスゴイですよね。僕らもまだ3D版を観ていないのですが、あの映像が3Dになったらかなりのクオリティーになりそうなので、すごく楽しみなんです。

三浦春馬(以下、三浦):初めて試写を観たときは興奮してしまいました。その場にいたプロデューサーの方に、「これはスゴイことになりましたね!」と話し掛けたことを覚えています。今まで自分が関わっている作品について、あんなにも熱く語ったことはありませんでした。映像の迫力に圧倒されてしまいました。

Q:小栗さんの声がまるで別人のようでした。かなり作り込んでアフレコに挑んだのでは?

小栗:そうですね。今までも声の仕事はやったことがあったんですけど、あんなに作り込んだのは今回が初めてです。最初に地声でやってみたら、「もう少し深みとか渋みのようなものを出して、声の年齢を上げてほしい」と監督から言われたんです。いろいろやってみる中で探っていった感じですね。ただ、大きな声を出すとキーが上がってしまったりするので、同じトーンをキープするのがちょっと難しかったです。

Q:アフレコ初挑戦の三浦さんは、どんなスタンスで臨んだのでしょうか?

三浦:本当に初めての経験だったので、全てが新鮮で面白かったです。今回の映画はモーションキャプチャーの役者さんが実際に演じた動きをCG化していくという手法で、役者さんのリップがそのまま映像になっているんです。旬さんは「自分のタイミングではなくて映像のリップに声を合わせなきゃいけない」という、ちょっとした葛藤があったらしいんです。

小栗:確かにそれはありましたね。

三浦:でも、アフレコが初めての僕にとってはそれが普通だったので、あまり違和感なく声を入れることができたんです。そこは良かったかなと思っています。

■アフレコで異例のリハーサルを慣行

Q:お二人は事前にアフレコのリハーサルをやったそうですね。アニメ作品では珍しいことなんじゃないですか?

小栗:本当に珍しいことだと思います。今までのアフレコは一人でブースに入って、自分よりも先に撮った人たちの声を聞きながらセリフを言うという感じだったのですが、リハーサルというやり方は初めてで、すごく助かりました。

三浦:最初は本読みからやるのかなと思っていたんですけど、いきなりブースに入って映像を見ながらリハーサルをやることになって、正直ドキドキしました。でも、リハだけじゃなくて本番も旬さんと一緒にやれたので心強かったです。

小栗:僕も春馬とは久しぶりだったので楽しかったです。僕らはもともと声の仕事が主ではないので、こういった形で共演すると、今度は自分たちの肉体を使った芝居を一緒にやりたいと思ってしまいますね。

Q:共演された蒼井優さんや古田新太さんの声の演技も話題になりそうですね。

小栗:皆さん、さすがですよね。自分の声はよくわからないんですけど、僕と春馬はヤッタラン役の古田さんの声が「とても古田さんとは思えないね!」と話していたんですよ。本当に素晴らしかった!

■小栗の監督作品に三浦が出演を熱望!

Q:漫画の映像化といえば、小栗さんは「ROOKIES」や「究極!!変態仮面」の映像化をいち早く提案されたそうですね。漫画の原作には常にアンテナを張っているのでしょうか?

小栗:単純に漫画が好きなんですよ(笑)。読んだときに「これはきっと映像化できる!」と思うことが多かったりはしますね。あと、自分自身がゼロから発想して創作することがあまり得意ではないんです。だから、面白い原作を見つけたら一応心に留めておこうと思っています。

Q:そういった話を、お二人ですることもあるんですか?

小栗:仕事の話をすることはあまりないかな。でも、食事にはよく行ったりします。二人きりというよりも、いつも誰かが一緒だったりはしますけど。

三浦:僕は「旬さんの監督作品に出してくださいよー」とか、食事の場などで言うことがあります。あと、旬さんが映画や舞台をやるときに、「この役を春馬にやってもらえたらいいのに」とか言ってくれることがあって、すっごくうれしいんです。いつか旬さんの監督作品に出演したいです!

小栗:本当にまた共演したいよね。僕の作品じゃなくてもいいけど(笑)。春馬は今、いろんなことに興味があって、何にでもチャレンジしようとしている。そんな姿を見ていると、「いいなあ」と思ったりします。

三浦:自分の糧になるようなことは常に取り入れていきたいんです。ここ1、2年くらい、そういう思いが膨らんできたような気がします。役者として上に行きたいという気持ちが強くなってきた証拠なのかもしれませんね。

■時代を超えて愛されるハーロックの魅力とは?

Q:原作者・松本零士さんの作品にはどんな思い出がありますか?

小栗:松本さんのアニメは子どもの頃によく観ていた記憶があります。男は……いや、男に限らず、あの壮大な世界観には誰もが魅了されますよね。

三浦:僕も、幼稚園の頃から父親に松本さんの作品を観せてもらっていたんです。だから、僕にとって宇宙を題材にした物語というのは、松本アニメと言ってもいいくらいなんですよね。こういう形で松本さんとお仕事することになって、不思議なご縁を感じます。当時は、すごくデカいディスクでアニメを観ていたんですよ。

小栗:それってレーザーディスクのこと?

三浦:そうそう、レーザーディスク!

小栗:レーザーディスクでアニメを観たなんてオシャレだねえ。当時はすごく高価なものだったから、レーザーディスクを持っている家は裕福だっていわれていたんだよね(笑)。

三浦:へぇ、そうなんですか! じゃあ、僕はいい環境で育ったんですね(笑)。

Q:「自分を縛るものと戦え」というハーロックの言葉が印象的ですが、何かと戦っている自分を意識することはありますか?

三浦:僕は、あえていうなら「怠け心」ですね。役の準備をするために、「資料を読んでおかなきゃいけない。いや、絶対に読んでやる!」と真剣に思うんだけど、いざ本番を迎えたときに「あれ? 読んでいなかった……」ってなることがあるんですよ。あ、本当に忙しかったりする場合ですけど(苦笑)。

小栗:夏休みの宿題みたいなもんだね。あと、自分で資料などを集めたりすると、それだけで読んだような気になるんだよ。ちゃんと読まなきゃダメなのに(笑)。

三浦:そう、すごくわかる! 英語の教材とかもそうなんですよね。持っているだけで英語がしゃべれるような気がしちゃう(笑)。

Q:時代を超えて愛されるハーロック。その魅力はどこにあると思いますか?

小栗:ハーロックの勇気に人は憧れるんじゃないですかね。彼は大きなものに一人で立ち向かっていく。その勇気って、本当にスゴイことだと思うんです。自分がそうしたくてもできない場合が多いからこそ、カッコいいなと思ってしまうんでしょうね。

素直で好奇心旺盛な三浦を弟のようにかわいがる小栗。先輩の小栗に信頼と尊敬の視線を注ぐ三浦。男同士のキズナを感じさせる彼らを見て、ふと既視感にとらわれた。それは、若きヤマに大きな可能性を見いだすハーロックと、ハーロックのカリスマ性に惹(ひ)かれていくヤマの関係そのものなのだ。まさに適役としか言いようのないボイスキャストで30年ぶりにリブートされたSFアニメの名作は、幅広い世代を魅了することだろう。

(C)LEIJI MATSUMOTO / CAPTAIN HARLOCK Film Partners

映画『キャプテンハーロック』は9月7日(土)より全国公開

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