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仲里依紗
『土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI』
男の人って、素直で自由奔放で、かわいくてかっこいい
『土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI』仲里依紗 単独インタビュー

取材・文:高山亜紀 撮影:中村嘉昭

その過激さから映像化不可能といわれた高橋のぼるの人気漫画を、監督・三池崇史、脚本・宮藤官九郎というルール無用の名コンビが映画化した『土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI』。主演の生田斗真が文字通りの体当たりで真っ裸の演技を披露し、個性派俳優陣による強烈なキャラクターたちが脇を固める本作で、一輪の花のようにすがすがしい存在なのがヒロイン、純奈役の仲里依紗だ。久々の三池作品で再びお色気キャラにふんした彼女が、独特の視点で作品そして三池監督の底知れぬ魅力を語った。

■ゼブラクイーンは人間の扱いじゃなかった!?

Q:『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』以来となる、久々の三池組ですね。出演オファーが来たときはどんな気持ちでしたか。

すごくうれしかったです。久々に同じチームで撮影ができるのが懐かしかった一方で、演じるキャラクターは全然違いますから、新鮮さもあり、楽しい現場でした。

Q:久々に会った監督からは何か言われましたか。

「落ち着いて、大人になったね」って言われました。自分ではそんなつもりはなかったんですが、以前はどこかつんつんしているように見えていたところがあったのかもしれません。若かったので粋がっていた部分もあったんでしょう(苦笑)。当時は夜遅くまで遊んでいたこともあるわたしですが、今は夜8時には眠くなってしまいます。だから、落ち着いた雰囲気が自然と毛穴からにじみ出ているのかもしれませんね(笑)。

Q:監督から大人の女性として認められたのでは?

『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』で演じたゼブラクイーンは人間じゃない感じの役でしたけど、今回は数少ない女性出演者の一人だったので、皆さんからすごく優しくしていただきました(笑)。それに、前の時は衣装といっても、魚釣りの網のようなものを渡されて「これをはいてください」って感じでしたが(苦笑)、ある意味今回その役目は生田さんだったので、申し訳ないことにわたしは横目に「頑張ってくださいね」と応援しながら居させてもらいました。

Q:今回、演じた純奈は男性の理想の女性像ですよね。

原作の漫画を読んだときは「わたしでいいのかな」って思いましたね。前回のゼブラクイーンもセクシーな役でしたが、純奈には内面から出るセクシーさがあるので、そこが不安でしたし、難しかったです。しかも、男性ばかりの中の数少ない女性キャラクターなので、よりセクシーさを強調しないといけなかったから、プレッシャーでもありました。

Q:ゼブラクイーンの網ほど過激ではなかったですが、純奈のキャバ嬢姿もセクシーで良かったです。

今回も肌の露出は多かったですね。冬に撮っていたから、警官の制服でも寒かったくらい。だから、全裸のシーンでの生田さんなんて、本当に大変だったと思います。キャバ嬢の衣装も寒かったですね。キャバクラの場面は、山奥のお城みたいなところを貸し切って撮影したんです。周囲には雪が積もっているし、街灯一つないから、帰る頃には外は真っ暗でした。

■待ち時間は朝の8時から翌朝の4時まで!

Q:主人公の玲二を翻弄(ほんろう)していく純奈は女性から見ると学びたいところがたくさんあります。

実はわたしは、結構鼻につく女性かもしれないなあと思いましたね(笑)。自分で女らしいのをわかってやっているじゃないですか。玲二をいちずに思っている気持ちは女性として理解できるし、純粋でかわいいなと思います。だけど、やっていることは大胆ですよ。真面目なのか、遊び人なのか、謎です。まだ付き合ってもいない人に自分のセクシーな写メを送りつけるなんて(笑)。たまにそういう女の子がいるけど、わたしにはできないし、信じられないと思ってしまう方ですね。

Q:この作品では、そういう女性にわかりやすく男性が翻弄(ほんろう)されていきますね。

心から「男の人って、素直で自由奔放だけど、そういうところがかわいくもかっこよくも見える」と思える作品です。コメディーだから女の人はそういうところに共感して、大いに笑っていただけたらと思います。もちろん、男の人は間違いなく好きでしょうね。

Q:仲さんから見て、劇中のキャラクターでまさに「素直で自由奔放で、かわいくてかっこいい」のは誰ですか。

岡村(隆史)さんですね。すごかったです。お笑い芸人さんがやるから、コントっぽくなるのかなと思っていたら、しっかり原作から飛び出したような、猫沢(劇中に登場する暴力組織の若頭補佐)になっていました。猫沢のスキンヘッドや歯は特殊メイクですから、準備にすごく時間がかかるんです。わたしもゼブラクイーンのときにメイクに2時間、落とすのに1時間、毎回かかっていたので、気持ちがすごくよくわかりました。それから、アクションがいちいちかわいかった。小さいから持ち上げられたり、投げられたりして大変そうでした。監督が毎回つけていくアクションをそばで見ているのが面白かったですね。

Q:ゼブラクイーンのときのように自分もアクションに参加したいと思いませんでしたか。

三池組は結構スパルタなので、かなりむちゃをさせられるんです。だから、今回の純奈役はアクションシーンがなくてホッとしていました(笑)。ゼブラクイーンのときはアクションシーンの撮影が恐怖でしたね。出番が多い上に追加でアクションがどんどん入っていくので、いったいいつ撮影が終わるんだろうと気が遠くなりそうでした。当然、撮影にはすごく時間がかかります。今回も朝8時に入って、翌朝の4時になっても、まだ待っていたこともありました。それでも、以前の経験で撮影に時間がかかる事情がわかっているから、苦じゃないんです。やる側の時とは気持ちが全く違いました。

■ものすごく大変だけど、その分、楽しいのが三池組の魅力

Q:過酷な現場なのに俳優から慕われる三池監督の魅力はどこにあるんでしょう?

三池監督の作品なら、いつでも隙あらば出演させていただきたいですね。やっぱり、やっていてすごく楽しい。現場が明るいんです。ものすごく大変だし、いつも朝の4、5時までやって当たり前。とても疲れます。だけど、終わった後に思い出すのは楽しかったことばかり。経験にもなりますし、チームワークがいいので、「またやりたい」って思っちゃうんですよね。できることなら、今度は露出しない方向で(笑)。監督はセクシーな女性がタイプなので好みじゃないかもしれませんが、セクシーな役回りとは違った作品でもご一緒してみたいです。『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』以降なんですよ。セクシーな役やアクションもののお話をいただくようになったのは。

Q:露出は嫌なんですか。

役に入ってしまえば、女優としては全く抵抗ないです。でも仲里依紗個人としては苦手ですね。普段はダボっとした服ばかり着ているし、スカートだってめったにはかないんです。だから、今後、セクシーな役はもっとピチピチの方にお譲りしたいと思っています(笑)。

Q:今後、本格的に女優業にも復帰されると思うのですが、現在の心境は。

お芝居、やりたいですね。しばらく映画やドラマの台本を読んでいないので、まだすごくドキドキしますけど、その新鮮さが逆に初心に戻った感じで、面白く見えてくるのかなと。それがどう芝居に影響してくるのか、自分でも今後が楽しみです。

ブランクを感じさせない相変わらず軽快でユニークな語り口。そして抜群のプロポーションは以前のまま、さらに美しくなって帰ってきた仲里依紗。夜8時には眠くなって、朝6時には起きるという充実した私生活が彼女をますます輝かせているのかもしれない。『土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI』にはそんな彼女のコケティッシュな魅力がいっぱい。素直で自由奔放で、かわいくてかっこいい男性陣に負けじと、体を張った彼女のセクシーな演技にも注目したい。

映画『土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI』は2月15日より全国東宝系にて公開

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