シネマトゥデイ

伊藤英明&武井咲&山田孝之&小栗旬
『テラフォーマーズ』
すっげぇ楽しい!俳優陣も太鼓判の体感型ムービー!
『テラフォーマーズ』伊藤英明&武井咲&山田孝之&小栗旬 単独インタビュー

取材・文:浅見祥子 写真:高野広美

壮大なストーリーとあまりに独特な世界観から「映像化不可能」と言われた人気コミックの実写映画化作品『テラフォーマーズ』。主役の小町小吉を演じる伊藤英明はじめ、衝撃的なドラマを生きるヒロインの秋田奈々緒に武井咲、極貧家庭の希望の星である蛭間一郎に山田孝之、過激なファッションセンスと危険な思想を持つ天才科学者・本多晃に小栗旬を起用。彼らが一堂に会して三池崇史監督の演出や完成した映画を観た衝撃について語った。

■観たことのない映画になる!

Q:最初にこの映画の企画を聞いた印象は?

伊藤英明(以下、伊藤):原作はとても壮大な話ですよね。しかも近未来を描くわけで、これをどう撮るんだろう? と。体力勝負になるだろうしCGも多用されるはず。でも監督が三池(崇史)さんですから。それはちょっと、飛び込んでみようかなと。

武井咲(以下、武井):わたしも友達に勧められて漫画を読んでいたので、これを実写化するとなると不可能なことがたくさん出てくるからどうなるのかな? って。でも三池さんが監督されるなら観たことのない映画ができるんじゃないかな、という期待感が大きかったですね。

山田孝之(以下、山田):僕は「う~んまあ……やるのか、これを」と思いましたが、「三池さんならやるだろう。しかも結構なところまでやるだろうな」と(笑)。実際に見事だなと思いました。すげえ面白かったです。

小栗旬(以下、小栗):監督は三池さんで、小吉役を伊藤さんがやると聞いて。原作を読んでいるときから、これを映画化するなら伊藤英明さんが主演だと思っていたんですよね。まず顔がめっちゃ似ているから(笑)。「これヒデ(伊藤)さんだな~」と本当に感じていたので、それだけで「やります!」と。

■個性的なキャラを演じて

Q:伊藤さんは小吉をどう演じるか、すぐにイメージできましたか?

伊藤:いや全くわからなかったです。原作はあっても……三池さんですからね、そのまま撮るはずがない(笑)。現場での勝負だなと思っていました。それにこうした映画は監督の演出にのっかるしかないんです。原作があるとはいえ、台本をもとに描かれた絵コンテにそって撮影が進められるわけですが、その絵コンテにCGで描かれるところは抜けています。どんな映画になるのか、監督にしかわからなかったりするんです。

武井:わたしが演じた奈々緒の身に起こることは、漫画を読んでいても、とてもびっくりしました。彼女のような運命をたどる役をこれまで演じたことがなかったので……はい、でも楽しかったです(笑)。

山田:一郎は原作でも描かれている通り、育ちや家庭にドラマを抱えた人間で、隠された任務を負っています。それがバレないように、目立たないようにしていなきゃいけない。ただそんな風に、派手にお芝居できないことがストレスかというと……いや別に。だいぶカロリーを使わないですむな~と思っていました(笑)。

小栗:本多博士の髪型はヘアメイクさんに遊ばれたんです。「こういう感じでいけます?」と聞かれ、「ああ、いけます」と言ったらあんなふうになりました(笑)。でも滅多にできないことなので、楽しめましたね。

■花火大会のような映画!

Q:完成した映画を観た感想は?

伊藤:全く新しい物ができたと思うのですが、どういう映画なのか? 一言で表すのがとても難しい映画なんです。どう表現していいのか、正直言ってまだよくわかりません。ただ、PG(映画観覧年齢制限)などがつかなかった(G指定)ので、若者たちが声を上げて楽しむような、アトラクション的な映画なのかなと。以前『プロジェクト X』(2012)という、ある誕生パーティーを描いた映画をアメリカで観たことがあるのですが、それは映画自体がクラブのような作品で。そんなふうにこの映画も体感型として楽しめるんじゃないかと思いました。

武井:わたしも面白かったですね。これまで虫の特性ってあまり知らなかったのですが、この映画でいろいろと知ることができました。山田さんが変異する「ネムリユスリカ」は仮死状態になっても水をかけると生き返ると知り、それはいいなあと(笑)。また隊員が昆虫へ変異するときの音楽や、細胞の世界へ入りこんでいくような映像は迫力があって好きでしたね。

山田:映画自体がとても面白かったです。最初のうちは、どれくらいのテンションだろう? と思って観ていたのですが、ケイン・コスギさんの演じるゴッド・リーが、「は~!!」とやり始めたときに、ああこれくらいなんだな! と(笑)。自分が小学生くらいのときに映画館でやっていた「ドラゴンボール」みたいな感覚で観ればいいんだと思ったんですよね。そこからはとにかく楽しめました。うわ~スゲェ! カッコいい! 強ぇ! みたいな(笑)。

小栗:いやクレイジーな映画だな! と思いました。ヒデさんも言ってたけど、こういう作品こそ体感型の映画館4DXでかければいいのにって。僕は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を4DXで観たんですけど、最高に楽しかった! ずっと車に乗っているシーンが出てくるから、ずっと揺れている。この映画も、敵の波をくぐり抜けていくあの感覚を体感できたらいいのにって。

伊藤:びしょびしょに濡れて、うえ~! となったり。

小栗:あまりに激しくて、映画なんか観てられないってことになるかもしれないけど(笑)。

山田:さっき思いついたんですけど、花火大会だと思えばいいのかなって。うわ~キレイ! スゲェ! って。

伊藤:それでいいと思う。男同士の飲み会みたいなものかも。次の日に何を話したかわからないけど、そのときはすっげぇ楽しい! っていう(笑)。それと「ムシキング」世代の子供たちは喜ぶんじゃないかな。

山田:絶対に喜びますね。

小栗:なかなか日本映画で、これだけのお金をかけて、そういうことができる作品ってないですもんね。そういう意味で、超潔い映画だなと。

Q:原作の1巻に忠実なのにしっかりと三池監督の映画らしくなっているのは、そのせいなんでしょうか?

小栗:そうだと思います、やりきっているというか。

■監督は、全てを見透かしている?

Q:三池監督の映画は、役者さんがみんな、楽しそうに暴走している気がします。演出がそうさせるのでしょうか?

伊藤:暴走ではないけど……わからないなあ。三池さんって、不思議なんだけど、とても魅力的な人なんですよ。

小栗:でもどこか、本質が見えてこないところがありますよね。

伊藤:付き合いが長くても、(みんな)飲みに行ったことないでしょ? 僕も……あ、今回、撮影中に一度飲みに行きました。そうしたら監督が(さだまさしの)「風に立つライオン」を歌ったんですよ。歌います? と誘うと断らないで、のっかるんです。映画を作っていてもそうで、とりあえずのっかる(笑)。例えば台本に「泣く」と書かれているのにしっくりこなくて、泣けないなと思っていると、三池監督は「笑ってみよう」と言ってくれる。すると笑った演技をしたことで、泣くことができたりするんです。役者の状態がよく見えていて、臨機応変なんですね。

武井:本当にそうです。台本にないアイデアがたくさん出てくるのが面白くて。監督と初めてご一緒した『愛と誠』ではお嬢様役でしたが、「庶民がラーメンに卵を2つ入れたらぜいたくなんでしょ?」というセリフを普通に言ってほしい、と言われて。そんなセリフは台本になかったんですけど。そんなふうにアイデアがどんどん加えられるのが本当に面白いところなんですよね。

山田:三池さんに会うと、どこか見透かされている気がして、とてもいい緊張感があるんです。僕のどこを見てるの? 何を知ってるの? って(笑)。

伊藤:なんかわかるな。それとはまたちょっと違うかもしれないけど、なんでも受け入れてくれる気がするんですよね、「にんげんだもの」みたいな(笑)。僕が「今日、人を殺してきました」と本気で言ったとしても、ふ~んと言いそうな人というか。もちろん例えば、ですけど。

武井:ああ……。

小栗:確かに見透かされている感じがしますね。それで、とても楽しそうにしてるな~と思うときもあるけど、本当に楽しんでいるのか楽しんでいないのかよくわからず、何を考えているんだろう? と感じるときもあります。いずれにしろ、演じている僕ら役者をずっとワクワクさせてくれているのかもしれません。逆に言うと、のんびりとフツーに、ふわ~っと撮影が終わったことはなくて、常に高い緊張感があるんですよね。

“座長”として、そうとは思わせない素振りで明るく周りを盛り上げようと気配りする伊藤英明、場が華やぐ紅一点の武井咲、たんたんとした受け答えながらポロッとした一言がときに人を笑わせる山田孝之、いつでも先輩を立てながら楽しい空気を作る小栗旬。数多い出演者のうちの4人が顔を揃えただけで、この映画が主役級の役者が名を連ねた大作であるのを強く感じる。写真撮影の合間も伊藤と小栗がプライベートな話題に花を咲かせるなど、撮影現場の雰囲気のよさが伝わってくるようだった。

(C) 貴家悠・橘賢一/集英社 (C) 2016 映画「テラフォーマーズ」製作委員会

映画『テラフォーマーズ』は4月29日より全国公開

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