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「ゲーム・オブ・スローンズ」メイジー・ウィリアムズ 単独インタビュー

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 映画を超えたといわれ、人気を集める海外ドラマ。その筆頭ともいうべきドラマがアメリカのケーブルチャンネルHBO製作の「ゲーム・オブ・スローンズ」だ。第6シーズンが放送中の本作は、世界中のファンを魅了し続けており、前シーズン第5章(全10話)の製作費用は67億円以上と報じられている。中世のイングランドを彷彿とさせる戦国絵巻にダークファンタジーの要素を加えた本作に登場する魅力的なキャラクターの数々。そして主役級の人物が突然の最期を迎えるなど、そのストーリーは全く予想がつかない。そんな物語に第1章から登場し、現在も生き残っている重要キャラクター、アリア・スタークを演じるメイジー・ウィリアムズが、自身の人生を変えたという本ドラマについて語った。

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■12歳の頃から演じてきたアリア

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メイジーが演じているアリア・スターク-(C)HBO / Photofest / Getty Images

Q:アリア役はどうやって決まったのでしょうか?

エージェントから数ヶ月前にオーディションがあることを知らされて、その頃はオーディションの経験もあまりなかったんだけど参加してシーンの台本を読んで、このシーンがどうなるべきか自分なりに考えて……。それが気に入ってもらえて、次に他の人たちと一緒に台本を読むオーディションに進んだの。他の女の子たちと一緒に読んでいて、ソフィー(サンサ・スターク役のソフィー・ターナー)に会って仲良くなったの。一緒にオーディションをするのが楽しくて、それが撮影されていて誰かが映像を見て、2人が一緒にスクリーンに出たらよくなると思ってくれて。3回目のオーディションでプロデューサーに会って、役が決まったの。

Q:その時はこのドラマがここまでの規模になると思っていましたか?

全然考えていなかったし、考えないようにしていたかも。そもそもドラマのオーディションということも考えないで、楽しんでいただけだったの(笑)。でもそのことがよかったのかな。自分が何をしているのかとかオーディションの先にある未来を意識していたらプレッシャーを感じて、自分に正直にオーディションに臨めていなかったと思うもの。だからその時の自分が純粋でよかったわ。そしてこれから行くオーディションでもそうありたいって思うわ。

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■みんながハマる理由

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昨年のエミー賞では史上最多12部門で受賞の快挙 (C)Jason LaVeris /ゲッティイメージズ

Q:世界的なヒットを実感したのはいつですか?

「ゲーム・オブ・スローンズ」が世界でヒットしているっていうことは撮影中も少し聞いていたんだけど、ちょっと信じられずにいたかな。でも第3章のプレミアがロサンゼルスのチャイニーズシアターで行われた時に、車を出てレッドカーペットに降り立ったら、ファンが叫んでいるのに本当に圧倒されて驚いたわ。それが「自分の人生が変わってきている」って自分で気づいた最初の瞬間だった。それまでヒットしていると聞いてもある程度落ち着いていたんだけれど、その時は、カメラがあってフラッシュがたかれてライトがきらびやかで、集まった人々が叫んだりしていて、「車に戻りたい」って思うくらいびっくりした。本当に驚いたわ。それが「『ゲーム・オブ・スローンズ』が世界でヒットしてる。私の人生は変わってしまった」って最初に知った瞬間だったわ。そしてこれからもそうであってほしいな(笑)。

Q:なぜこの作品は世界を魅了しているでしょうか?

ほかの番組にはないところがこのドラマにはいくつかあると思うわ。1人の主人公というものが決まってなくて、5人の主要人物とかも決まっていない。様々なストーリーラインが次々と提供されて、話の舞台もどんどん変わって、ストーリーのバックグラウンドも時間をかけてしっかりと掘り下げられていく。だから観ている人は登場人物を好きになるし、もしそのキャラクターが死んだとしても他にも魅力的なキャラクターがたくさんいるの。あとファンタジーの要素が入っていることや、スケールの大きな戦いや決闘、スタント、特殊メイクとかもファンを引きつける理由だと思うわ。

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■予測がつかないストーリー

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孤独な旅を続けているアリア-(C)HBO / Photofest / Getty Images

Q:登場人物が突然殺されるのは共演者として悲しくないですか?

それはもう本当に悲しいわ。観ている人と同じくらいか、お互いのことを知っているからそれ以上かも。いなくなっちゃうのは辛いけど、そうあるべきだと思う。どんなキャラクターでも死ぬという観客の予想を裏切る要素が私が「ゲーム・オブ・スローンズ」を好きな理由でもあるし、それがなければここまで皆を魅了しなかったとも思うわ。でも「あぁ、もうこの人と『ゲーム・オブ・スローンズ』の撮影で会うことはないのね」って思うと悲しいけど。

Q:アリアが玉座に座ることになる可能性もあるのでしょうか?

そうねぇ。確かにそれはいいことね。アリアがもう苦しむこともなく強大な力を持てるってことだし。でも知っての通り、玉座を取ったからって安泰ってことではないじゃない? 私の意見だけど玉座のための戦いに参加するということは自分の身を危険にさらすことだと思うの。だから私は、アリアは今のまま自分の旅を続けて自分の復讐のためだけに戦っていてほしい。大きなパワーの奪い合いの中に巻き込まれることなく、最後まで自分の戦いを続けてほしいな。

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■ほかの出演者について

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サーセイを演じているレナ・ヘディ (C)Gregg DeGuire /ゲッティイメージズ

Q:アリア以外で好きなキャラはいますか?

たくさんいるからなぁ。でも女性のキャラクターが好きかな! 第5シーズンで掘り下げられたサーセイ・バラシオン(レナ・ヘディ)のキャラクターが好きだった。第6シーズンのサーセイも好きよ。すごく意地悪なキャラクターだけど、私は物語といい距離感を保っていてサーセイやジョフリー・バラシオン(ジャック・グリーソン)がしたことに腹を立てたりはしないの。キャストとして物語に参加しているから、それぞれの行動に固執して怒ったり嫌いになったりせず、ある程度のリスペクトを登場人物たちに対して持っているの。

Q:シリーズきっての人気キャラ・ティリオンについてはどう思いますか?

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昨年のエミー賞で助演男優賞を受賞したピーター(C)Alberto E. Rodriguez /ゲッティイメージズ

ティリオン・ラニスター(ピーター・ディンクレイジ)大好きよ。面白いキャラだし。みんなティリオンが好きなのよね。ほかのキャラクターにもチャンスを頂戴(笑)!

Q:仲良しのキャストはいますか?

ソフィーとは出会った時からすごく仲良し。年が近くて同性で、同じようにこの番組によって人生が変わった人が側にいることはいいことね。私の人生がどう変わったかってことを他の人に説明するのはとても難しいんだけど、それが全て一緒でわかってくれる友達がいるのはとても素敵なことだと思うわ。

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メイジーとソフィー(C)Todd Williamson /ゲッティイメージズ
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■女優としての今後

Q:12歳の頃からすっと演じてきたアリア。メイジーにとってどんな存在ですか?

ずっと前は私とアリアはすごく似ている女の子だったの。その頃はアリアを「演じている」というつもりはなくて「自分自身」であるだけだった。でも年齢を重ねて違う人間に成長したかな。アリアの言いたいことを言う性格や自分に自信を持っているところが好きで、私もそうありたいと思うし、アリアのそういったところが私という人間を形づくることを手助けしてくれているといいな。

Q:アリア以外で今後やってみたい役はありますか?

やりたい役について考えることはあまりないの。新しいキャラクターを知ることが大好きだから、「こんな役をやりたい」って考えて、それを元に台本を選んで「この役演じたい」ってなるよりは、いろんな役柄やジャンルを紹介されて、それをどう私が演じれるかやその役に私の要素をどう加えるかを考えたいの。だから用意された役にインスパイアされる方が、自分の希望する役柄を求めるよりも好きね。

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終始、笑顔で話していたメイジー

取材後記

劇中のシリアスで暗いアリアとは違い、終始、「天使の笑顔」でインタビューに応じていたメイジー。質問に丁寧に正確に答えるその口調からは、自身を世界的スターへと押し上げた「ゲーム・オブ・スローンズ」への確かな愛が溢れていた。

メイジー・ウィリアムズ 単独インタビューの動画はコチラ

「ゲーム・オブ・スローンズ 第六章:冬の狂風」はスターチャンネルにて放送中

取材・文:海江田宗、写真:金井尭子

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