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アカデミー賞からダメだしされ、エジプトで上映禁止?でも素朴なほのぼの映画(1/2)

アカデミー賞からダメだしされ、エジプトで上映禁止?でも素朴なほのぼの映画
笑顔のエラン・コリリン監督

 昨年第20回東京国際映画祭の最高賞である東京サクラグランプリを見事受賞した映画『迷子の警察音楽隊』。この映画はアカデミー賞外国語映画賞のエントリーをアカデミー協会から却下され、エジプトで上映禁止になったという。それだけ聞くと問題作とも思えるが、実は正反対のほのぼのとして素朴な映画。本作で初監督にチャレンジしたエラン・コリリンにニューヨークで話を聞いた。

-エジプトでの公開が禁止になったそうですが、理由は何だと思いますか? それと、エジプトでご覧になった方からの反響はいかがでしたか?

(エラン・コリリン)特にボイコットが起きたりしたわけではなくて、国同士の文化交流の問題で、この映画だけが上映禁止になったのではなく、ほかのイスラエルの作品も上映禁止になったのです。反響は、世界中の映画祭で現地に住んでいるエジプト人の方々から感動したとか、いろいろなことを思い出させてくれたと好評をいただきました。禁止になったのは、観客の問題ではなく、政治的な立場の問題なのです。

-主演俳優サッソン・ガーベイのキャスティングはどうやって決まったのでしょうか?

(エラン・コリリン)あまり興味のそそる話ではないのですが、彼に直接会って脚本を読んでもらい、すごく気に入って頂いて、彼と話している間に良い感触を持ったのです。実際彼は、エジプト人ではないのですが、エジプトのスターが持つようなオーラを兼ね備え、彼がこの映画に特別な魅力を付け加えてくれました。

-では、その彼(サッソン)がエジプト人を演じることに問題はなかったのでしょうか?

(エラン・コリリン)いいえ、サッソン(イラク生まれで、イスラエル移住)にとっては故郷に帰り、郷愁にふけるような出来事だったと思います。この映画のテーマにしろ、アラブの音楽にしろ、彼の経歴と共鳴するものでした。彼にとっては非常に私的な役だったと思います。

-団長トゥフィーク(サッソン)と女性ディナ(ロニ・エルカベッツ)の関係は、微妙かつ繊細(せんさい)なのですが、意図的な演出なのでしょうか、それとも即興部分があるのでしょうか?

(エラン・コリリン)たまに本当に良いキャスティングをすると、カメラの前でマジックが起きるのです。わたしは完ぺき主義で、即興の部分はまったくないのですが、歩き方から沈黙の間隔についてはよく話し合いました。実際リハーサルにはかなりの時間を掛け、テイクも相当な数を撮ったため、フィルムが無くなりそうなうえ、制作費も底をついていた大変な時期でもありました。


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  • 迷子の警察音楽隊/優しさの形 from ◆ 7つの部屋  ◆ (2008年3月7日 12時58分)
    エジプトからイスラエルに演奏旅行に出かけたアレキサンドリア警察音楽隊が、行き先を間違え迷子になり、その地で過ごした午後と一晩の物語。 冒頭の飛行場のシーンから、独特の雰囲気(奇妙な間が笑いを誘う)が漂う。人生ってこんなもの...というシーンの連続で、8人の警察音楽隊の一行は、観客の予想を裏切ることなく、あっという間に迷子になる。迷子先の食堂には3人の男女。 ...物語は、どのようにでも描いていけそう。 誰が主人公なのか? 誰でも主人公になれそうな面構え、何かをその顔の裏にひた隠している。 (私た ...[外部サイトの続きを読む]
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