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『靖国』右翼を対象に試写会を予定「反日か否かは観た上で」と鈴木邦男(1/2)

『靖国』右翼を対象に試写会を予定「反日か否かは観た上で」と鈴木邦男
映画『靖国 YASUKUNI』より

 映画『靖国 YASUKUNI』の4月12日の公開中止を受け、10日に開催された会見で右翼を対象にした試写会のあることが公表された。

 本作は稲田朋美衆院議員や有村治子参院議員の要請により、3月12日に議員向けの試写会が開かれた。しかし、映画配給側にとっては事前検閲と認識。この試写会の3日後以降に続々と映画館からの上映自粛の申し出があり、4月12日の上映中止に至ったという。

 上映自粛の原因として大きくクローズアップされたのは、「反日映画」と一部週刊紙などで取りあげられ、そのことによって右翼による街宣車での抗議活動などが近隣の住民に迷惑がかかるから……ということだった。右翼による反対運動が起きているのであればそれは、映画が本当に反日か否か観て判断していただこうという主旨は映画配給側の判断として正しいだろう。{link text="【関連写真はこちら】" url="http://cinematoday.jp/page/N0013476"}

 自身も新右翼団体「一水会」顧問を務める鈴木邦男も、上映を切望しているらしく、この日の会見にも出席し「こうなったこと(上映中止)は僕らの責任でもある。それはお詫びしたい。僕らもまだ映画を観てもいない状態で、上映中止を望んだ訳ではない。一部先走った行動をした若者がいて、逆に仲間から何をやってるんだと怒られていたぐらいで彼自身も困惑している。この映画が反日かどうかは観てみないことにはわからない。それには公開してもらわないと判断ができない。映画館に上映してもらえるよう頼み込んだが、かなわなかった。40年間この活動しているのに、自分の力が足りず、くやしくて涙が出た」と述べた。

 この日、会見の中で“呼びかけ人”となったジャーナリストを始め各界の表現者らの発言で目立ったのが自己規制や自粛の行き過ぎについてだった。立教大の服部孝章教授は、「1998年6月に横浜に映画『南京1937』を観に行ったとき、すでに右翼の日本刀か何かでスクリーンが斬られていてやぶけている状態だったが、映画館は、スクリーンがやぶけていることをご了承くださいと言いながら上映をしていた」と当時を振り返った。現在はここまでして上映する映画館はまずないだろう。また、「創」編集長の篠田博之は「いまの世の中はあっという間に自己規制に走る。先日の日教組への会場提供拒否問題もそう。集会さえ開く自由がこの日本になくなりそうなのに、このままほうっておいていいのか」と集まった登壇者たちは口々に表現の自由に対する危機を訴えていた。


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    もうそろそろ公開される靖国だが、特別な目的をもった試写会が多すぎて頭にくる。一般の映画ファンを無視したような試写会と上から目線のコメントはたくさんだ。 ...[外部サイトの続きを読む]
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