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セックス・ピストルズ、ザ・クラッシュに続く三部作の締めを飾るのはダイアナ妃もファンだったバンド-ロンドン映画祭

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ジュリアン・テンプル監督
ジュリアン・テンプル監督 - Photo:Yukari Yamaguchi

 第53回ロンドン映画祭でワールド・プレミアが開催された『オイル・シティ・コンフィデンシャル』(原題)の、ジュリアン・テンプル監督に話を聞いた。本作は偉大なローカル・バンドとも称されるドクター・フィールグッドのドキュメンタリー。セックス・ピストルズの『ザ・フィルス&ザ・フューリー』(原題)、ザ・クラッシュの『LONDON CALLING/ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』に続く、テンプル監督の70年代ブリティッシュ・ロック・トリロジーの最後となるものだ。

 ドクター・フィールグッドはパブ・ロックとも呼ばれるローカル・ロック・バンドだった。イギリスのカンビー島の若者が安いスーツを着込んで結成したバンドの人気は、瞬く間にカンビーを超えてイギリス全土に広がり、デビュー前にイギリスの人気ロック雑誌NME誌の表紙を飾るまでになった。その激しいライブのスタイルは、セックス・ピストルズ、ザ・クラッシュにも影響を与え、パンクの草分け的存在とも言われている。本作は、その当時にオリジナル・メンバーのライブに立ち会えなかったことが残念に思えるほど、バンドの魅力をあますところなく伝えるものになっている。

 お手軽な観光地だったカンビーが、オイル・シティとも呼ばれ、寂れていく様子など、テンプル監督の他の作品同様、バンドとその時代を丸ごと切り取った記録としても興味深い。影響を受けたと語るストラマー、同じカンビー出身のアリソン・モイエなどのミュージシャンの登場も楽しめる中、ダイアナ妃の名前もファンとして登場する。真偽のほどをプレミア登壇直前のテンプル監督に聞いてみた。「その通り、ダイアナ妃もファンだったし、デヴィッド・キャメロン(英保守党党首)だってそうさ」と言う監督に、ドクター・フィールグッドを三部作の最後に持ってきた理由を尋ねると「このバンドが大好きだからだよ。いつだって僕が映画を作る理由は大好きだからなんだけどね」と本作のビートそのもののノリのよさで語ってくれたテンプル監督だった。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

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