[シネマトゥデイ映画ニュース] ニート青年が社会に飛び出し、ブラック会社と呼ばれる問題企業で孤軍奮闘する様子を描いた映画『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』の主題歌を担当したTOKYO MOOD PUNKSを率いるリリー・フランキーがインタビューに応じ、フリーターだった20代や現代のネット社会について語ってくれた。
映画『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』写真ギャラリー
20代のころ、5年ほどフリーター生活を送っていたというリリー・フランキーは「気力がないんですよね。働けって言うのは簡単ですけど、そういう人たちっていうのは働きたいけど、気力がない。その気力って部分は、根性とかではどうにもならない」とフリーター時代の自らのモチベーションを語る。当時の日本経済はバブル真っただ中で、仕事のない人を探すのが難しかったという時代。定職についていないリリー・フランキーは社会から隔離された気分を味わった。
もちろん現代のように携帯電話やインターネットはない。コミュニケーションを求めて、それまでの生活に終止符を打ったというリリー・フランキーだが、情報ツールが整った現代でそれは極めて難しいことのように思われる。「当時、そういう生活をしていると完全に社会から隔離されるんですよ。今は引きこもっても、ネットでつながることができる。今の時代、引きこもり状態が長引くのはネット社会だから」と苦言を呈する。しかし「インターネットで誹謗(ひぼう)中傷がある部分はいいとは思わないけど、攻撃的になるということを忘れるよりはずっといいと思う。会社で言えなくても、掲示板で書くというのは去勢されてないってこと。それはそれでいい」と現代の風潮に否定的ではないようだ。
また、ゆとりや安定を求めて就職活動をする学生が多い現状について「終身雇用制自体、間違っていると思うんです。だって面接で『終身雇用制求めて来ました』なんて話したら、一発もやってないのに『結婚しに来ました』って言ってるようなもんですよ」と喝。だが「甘えた環境の中でやっているとダメになる。この社会状況をチャンスだと思った方がいい」とエールを送る。
100年に一度の大不況といわれる今を生きるすべての人に観てほしい本作。リリー・フランキーは「この映画のような厳しい会社に勤めていない人でも、この作品は『ひとごとではない』と思います。これは一つの会社だけの話ではないんです。自分たちが住んでいる国とか、取り巻く環境の問題。この映画を観てもらって、曲を聴いてもらって、その後に何かを感じてほしい」と締めくくった。
映画『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』は現在公開中
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