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赤裸々すぎて普通はやらない…ミシェル・ゴンドリーが自らの家族を描いたドキュメンタリー映画を製作

赤裸々すぎて普通はやらない…ミシェル・ゴンドリーが自らの家族を描いたドキュメンタリー映画を製作
ミシェル・ゴンドリー監督 - Photo:Nobuhiro Hosoki

 映画『エターナル・サンシャイン』や『恋愛睡眠のすすめ』などで個性的な作品を作り上げてきたミシェル・ゴンドリーが、自らの家族に焦点を当てたドキュメンタリー映画『The Thorn in the Heart』(原題)について語ってくれた。同作は、フランスの田舎町で小学校の教師をするゴンドリーのおばと、その息子を描いたドキュメンタリー作品で、この映画を観るとゴンドリーの奇想天外な発想が、何となく理解できる作品に仕上がっている。

 なぜ自分自身のおばをドキュメンタリーの題材として扱おうと思ったのだろうか「実は、息子に言われたからなんだ!(笑)僕が2004年にニューヨークで『エターナル・サンシャイン』を撮っていたときに、おばがフランスから訪ねてきて、僕の息子の面倒を見てくれて、そのときに彼女が息子にいろいろな話をしてくれたみたいなんだ。それから息子に、父さん、叔母ちゃんの映画を作らなければ駄目だよ! って言われたんだ。だから、この作品は息子に従っただけなんだ!(笑)」と製作理由を教えてくれた。

 映画には、家族のアーカイブの映像がかなりある「僕の家族は映像好きでだったため、昔、僕の父がおいに8ミリ映画の撮影方法を教えたんだ。すると、おいはすぐにそれにのめり込んで、編集なんかもやっていたんだ。だから、70年代くらいから、かなりのアーカイブの映像が残っていたわけなんだ。僕自身も、そのころから、映像や写真にハマっていたんだよ!」と子どものときから、映像には興味があったようだ。

 このドキュメンタリーを通して、観客に何を理解して欲しいか語りかけるゴンドリー監督は、「ある人は、なぜそんな一般人を扱ったドキュメンタリーを製作するのか? と聞くが、それは、その人の持つ貧しい概念から生まれたものだと思う。またある批評家は、85パーセントの人々はつまらない。だから、われわれはエンターテインメントというものを生み出したんだと言うんだ。僕は、それらとはまったくの反対の考え方を持っている」と語った。

 「われわれ一般の人たちが見ている映画の85パーセントの俳優たちは、みんなすでにスポットライトにいる人たちばかりで、われわれ(映画人)は世間に知られていない一般人を、ほとんど撮ることはないんだ。もちろん、僕だけがそういう一般人を扱ったドキュメンタリーを撮っているわけじゃないし、これまで自分の家族を扱った映画は何度も製作されてきた。ただ僕にとって、ドキュメンタリーでどんな偉人の偉業を説明するよりも、一般人を撮影していることの方がむしろ面白いんだよ。それに、この映画を観ると、きっと自分の家族が見えてきて、自分の家族がそんなに悪くないことに気付くかもしれない(笑)」と見どころを話してくれた。

 次回作、『グリーン・ホーネット』について「ほぼ編集が終わったところなんだ。結構、アクションの多い作品になっているよ。たぶん、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と『スモーキング・ハイ』、それと僕の発想が交ざり合わさった作品になっているよ(笑)」と教えてくれた。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)


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