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『イングリッシュ・ペイシェント』のクリスティン・スコット・トーマス、不倫に溺れる女性を熱演

『イングリッシュ・ペイシェント』のクリスティン・スコット・トーマス、不倫に溺れる女性を熱演
クリスティン・スコット・トーマス

 映画『フォー・ウェディング』で英国アカデミー賞助演女優賞を受賞し、映画『イングリッシュ・ペイシェント』ではアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたクリスティン・スコット・トーマスが、フランスで撮影した新作『リービング/ Leaving』(邦題『熟れた本能』)について語った。

 同作は、フランス南部で暮らすスザンヌ(クリスティン・スコット・トーマス)は、夫と二人の子どもたちと裕福な生活を送っていたが、ある日そんなブルジョワな生活に飽き始めた彼女は、以前にしていた物理療法士の仕事に戻ろうとする。そこで、スザンヌの夫(イヴァン・アタル)は、裏庭に彼女のために部屋を作ろうと、工事作業員の男(セルジ・ロペス)を雇ったとき、スザンヌはその男に惚れ始め、何もかも捨ててしまうほどの情熱にかられるというドラマ作品。

 このスザンヌ役について、クリスティンは「まず、まるで悪魔の道に進むようなコンセプトに惹かれて、この役をやりたいと思ったの。彼女は、自分の回りのものを排除して、自分の感じたいように生きる人なの。だから、彼女にとっては相手の男は誰でも良かったのよ。今の自分の環境からとりあえず逃げ出して、生身の人間であることを確かめたかっただけなの」と語ったように、不倫に溺れていく女性を熱演している。

 この映画でメガホンを取った女流監督カトリーヌ・コルシニについては「まるでハリケーンのような情熱とエネルギーを持った女性で、製作中は意見が合わなくてよく議論したんだけれど、いつも彼女に押され負けてたわ」とパワフルな女性監督であったことを明かした。

 最近、フランス映画の出演が多くなったのは「ハリウッドがまだ世界の映画の基準だと思っているから、それにかかわらないつもりではないの。ただ、アメリカでオファーされる役よりも、ヨーロッパの作品に興味があるだけね。それと、ヨーロッパではわたしのような年でも需要があるけれど、アメリカは本当に需要が少ないのが事実ね」と彼女は他の演技派の女優たちが活躍できないでいるアメリカの環境を嘆いていた。

 長い間、女優として成功していられる秘訣(ひけつ)について「その質問に答えるのは難しいわね。だって、その質問に答えたらわたしが成功している女優ってことだもの(笑)。もちろん、10年前の自分よりは、いろいろ経験をして少しでもマシな女優になっていると思う。ただ、あえて秘訣(ひけつ)を言うなら、舞台、映画、テレビなどいろいろ女優が演じる場所はあるけれど、その中の1つにこだわらず、どんな環境でもとにかく仕事をすることね。それと、舞台をできる限りやることを勧めるわ。それは、テレビや映画と違って直接観客と感情をシェア(共有)している感覚が味わえるからなの」と答えた。小さな役でも出演したり、フランス語も流暢に話せる彼女は、このような映画にも出演して、活躍の幅を常に広げている。

 イメージでは、気品のあるイギリスの女優という印象があったが、言葉の節々に演技に対する情熱のようなものが感じられた。次回作には、ロバート・パティンソンやクリスティーナ・リッチらと共演する映画『ベラミ / Bel Ami』(原題)が控えている。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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