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ローマ国際映画祭で抗議デモ!1,000人がレッドカーペットを占拠し波乱の開幕!假屋崎省吾が彩る花々もむなしく…

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ローマ入りした假屋崎省吾が彩る花もむなしく…
ローマ入りした假屋崎省吾が彩る花もむなしく…

 今年で第5回大会を迎えるローマ国際映画祭が現地時間28日、オープニング作品の英女優キーラ・ナイトレイ主演『ラスト・ナイト』(原題)で幕を開けた。今年の特集の一つは「日本」とあって、36メートルのレッドカーペットを彩ったのは、華道家・假屋崎省吾が手掛けた竹と蘭を組み合わせたインスタレーションだ。しかし、イタリア政府による文化関連予算削減に抗議する団体メンバー約1,000人がレッドカーペットを占拠して抗議デモを行い、開幕イベントが中止されるという波乱の幕開けとなってしまった。

 ヴェネチア国際映画祭に対抗して2006年に始まったローマ国際映画祭は、スター主演のハリウッド大作を好んで上映し、コンペティション部門受賞者には多額の賞金を用意するなどゴージャスさで何かと話題。それは日本同様に不況にあえぐイタリア国民を刺激し、2007年には何者かが映画祭開催に抗議して、ローマの観光名所であるトレビの泉に真っ赤な塗料を投げ込むという騒動にも発展した。

 今年はほかに、今年8月に亡くなった今敏監督を追悼し、初監督作『PERFECT BLUE パーフェクト ブルー 』を上映するほか、『借りぐらしのアリエッティ』をはじめとするスタジオ・ジブリの特集上映、写真家・蜷川実花の写真展も開催される。そのため日本の映画関係者も多数現地入りするが、11月5日の閉幕まで平穏に映画祭を終えることが出来るか? 予断を許さぬ状態が続きそうだ。(取材・文:中山治美)

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