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『スーパーサイズ・ミー』のモーガン・スパーロックを直撃、今度は映画界と広告業界の関連性を描く!

『スーパーサイズ・ミー』のモーガン・スパーロックを直撃、今度は映画界と広告業界の関連性を描く!
モーガン・スパーロック監督

 映画『スーパーサイズ・ミー』や『ヤバい経済学』などでおなじみのモーガン・スパーロックが、新作『ザ・グレーテスト・ムービー・エバー・ソールド(原題) / The Greatest Movie Ever Sold』について語った。

 同作は、モーガン・スパーロックが自らのドキュメンタリー映画の制作費を捻出(ねんしゅつ)するために、ハリウッドの大作のようにタイアップ企業を探す過程を描いた作品で、いかにハリウッドの映画界が、宣伝を重要視しているかが理解できる作品になっている。さらに広告業界の裏側にも迫っている点も注目だ。

 プロダクト・プレイスメント(テレビ番組や映画に商品を登場させる広告手法)のために、タイアップする企業を探す上で、どんな苦労があったのだろうか。「まず、2009年にこの映画の制作をすると決めてから、最初に大手の広告代理店とコンタクトを取ってみたけど、ほとんどどこにも相手にされなかったんだ。そこで、プロデューサーのアビー・ヒュレウィッツとともに、約600企業に直接電話することになった。もちろん、その中のほとんどは、『あなた(モーガン)が他の企業に対して行った経緯(映画『スーパーサイズ・ミー』のマクドナルドの件)を知っているから、あなたに宣伝を委ねることはできない』と言われて拒否されてばかりだった。それでも僕らが諦めなかったのは、企業のトップが反対しても、その部下たちは解雇されない程度に、僕をサポートしたいと言ってくれたことだったんだ」と語った彼は、結局20企業とタイアップすることになった。

 この映画で驚かされたのは、現在、広告で多くの企業が成り立っているこの世の中で、ブラジルの大都市サンパウロではビルに広告が全くなく、屋外広告が全面禁止になっていることだった。だが、このようなことはアメリカでは可能なのだろうか。「まぁ、ニューヨークでは無理だろうね。だけど、サンフランシスコ、オレゴン、シアトルなど環境を大切にしている所では可能かもしれない。それに、バーモント州ではすでにビルボードの宣伝は禁止されているんだ。ただ、サンパウロの屋外広告が全面禁止になっても、インターネットがあるから宣伝はできるけれどね」と答えた。ちなみに、これはグリーンシティ法という規制法で、サンパウロでは2006年の12月から施行されている。

 製作上で企業とタイアップしたことで、この映画で制限されてしまったことは「彼ら(タイアップした企業)を満足させるために、ある程度クリエイティブの面では、彼らのニーズに応えなければいけなかった。例えば、ジェットブルー航空とタイアップしていたために、飛行機や空港の撮影を意図的にしていた。ただ、この映画を観て、これから観るハリウッド映画の見方が変わることだけは約束するよ!」と述べたモーガンは、特に予算が100億を越えた大作は、ファーストフードのチェーン店とタイアップしていないと映画会社が不安になってしまうとも語っていた。

 今回もモーガン監督は『スーパーサイズ・ミー』のように、自ら体験しながら撮影を進めていく形をとっており、彼の個性的なキャラクターも、この映画一つの魅力になっている。映画は、広告のあり方について考えさせられる映画に仕上がっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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