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『のぼうの城』、震災受け公開延期「“水攻め”の表現が時節柄相応しくない」

『のぼうの城』、震災受け公開延期「“水攻め”の表現が時節柄相応しくない」
- (C) 2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

 9月17日に公開が予定されていた野村萬斎主演の映画『のぼうの城』が、3月11日に発生した東日本大震災を受け、公開延期を決めた。本作は、戦国時代の史実を基にしたエンターテインメント作品。豊臣秀吉の命を受けた石田三成による「水攻め」の描写が、「時節柄上映するには相応しくない」という理由で、公開時期を約1年後の2012年秋に改めることになった。

 配給のアスミック・エースは、公開延期の理由を「本作には、豊臣秀吉の命を受けた石田三成による戦略の一つとしての『水攻め』(攻め落とす城を巨大な土塀で囲み、そこに川や海から引き込んだ水を流し込む戦術)が迫力ある映像で描かれております。これは史実であり、『水攻め』は数ある戦略の一つです。しかし、この『水攻め』の表現は、この時節柄上映するに相応しくない描写ではないかという観点から協議を重ねてまいりました。その上で最終的に、関係各位協議・合意の上、公開の延期を決定致しました」と文書でコメントを発表している。

 『のぼうの城』は、野村萬斎が“のぼう様”と呼ばれる忍城の総大将にふんし、榮倉奈々、成宮寛貴、山口智充、上地雄輔、山田孝之、平岳大、市村正親、佐藤浩市ら豪華キャストを集め、天下統一を目指す豊臣2万の大軍に、たった500人で抗戦することとなった忍城軍が、力を合わせて戦う姿を描いた作品。公開延期を発表した文書には、「400年も昔の史実を基にしながらも、何事にも屈しないという日本人の底力と、危機的状況下で必要とされるリーダーシップや人間力が描かれています」とも記されており、苦渋の決断であったことが伝わってくる。アスミック・エースは「公開は2012年秋となりますが、我々は今後の復興に向けて、映画を通して『夢』や『感動』をお届けし、『未来への明るい希望』を少しでも感じていただくことが使命と考えます。2012年の公開の際に、今より一層、『のぼうの城』がその一助となれますことを切に願っております」と文章を結んでいる。(編集部・島村幸恵)


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