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『マイ・ネーム・イズ・ジョー』でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞したピーター・ミュラン、学生時代のむち打ちの体罰を告白!-トライベッカ映画祭

『マイ・ネーム・イズ・ジョー』でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞したピーター・ミュラン、学生時代のむち打ちの体罰を告白!-トライベッカ映画祭
ピーター・ミュラン

 映画『マイ・ネーム・イズ・ジョー』でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞し、監督としては映画『マグダレンの祈り』でヴェネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞しているピーター・ミュランが、現在開かれているトライベッカ映画祭(The Tribeca Film Festival 2011)で、新作『ネッズ(原題) / Neds』について語った。

 同作は、スコットランドのグラスゴーを舞台に、アルコール中毒の父親(ピーター・ミュラン)と警察沙汰になるほど問題ばかり起こしている兄と暮らすジョン(コーナー・マクキャロン)は、成績優秀であるが、喧嘩が頻繁に起こる学校で、自分の身を守るために兄の不良グループの仲間と徐々に親しくなってしまうというドラマ作品。

 映画内では学生が自分の手を出して、先生からむち打ちの体罰を受けているシーンがあるが、ピーターも学生時代にむち打ちの体罰を受けたことがあるのだろうか。「スコットランドでは、このむち打ちの体罰が今から30年以上前まで行われていたんだ。先生によってはものすごく険悪な人もいて、何かあるとすぐにそのむちで体罰を生徒に行っていた人もいたよ! この映画でも、実際に学校で使用されていたむちを使ったけど、出演者の子どもたちは、それがどれくらい痛いのか全くわからないから、彼らに試してみたんだ。すると、(むちの痛さに)彼らは声を上げてしまうほど悶えていたよ(笑)! 生徒は、先生から体罰を受ける前に腕をまくるため、むちで打たれた後は、血管が腫れあがった状態になるほどだったんだ」と教えてくれた。

 この映画にはどのくらいピーターの自伝的な要素が含まれているのか、との質問に「実際に自分に起きたことはこの映画では約40%くらいで、後は記事や本で読んだことや周りから聞いた事実が含まれている。だから、学生時代に僕の兄のおかげで、いろいろな問題を解決してもらったことはこの映画と同じなんだ。それに、親しかった友人が、僕が不良と付き合い始めたことを理由に、急に疎遠になってしまったことも実際にあったことなんだよ」と明かした。

 主役を演じたコーナー・マクキャロンのキャスティングについて「まず、新聞にキャスティングの広告を載せたら、わずか350人しか応募してこなかったんだ。ところが、2週間前に行われたテレビ番組『Xファクター』のオーディションでは約1万3,000人も参加していたんだぜ! 信じられないよ(笑)! これは本格的な映画なのにね……」と少しぼやいた後、「そして、その350人から50人に絞ったオーディションの段階から、すでに主役のコーナーは他の連中よりも際立っていたんだ。ちなみに、実際のオーディションは脚本を読ませずに、キャスティング・ディレクターである僕の兄が、参加者の俳優たちに『お前を殺してやる!』と脅して、それに対して俳優たちが言い返す形でオーディションを行ったんだよ」とピーターが述べたように、これがデビュー作とは思えない演技をコーナー・マクキャロンはこなしている。

 映画はかなり暴力的な描写が多く、育った環境の違いで人生が全く変わってしまうこともあることを痛感させられるが、最終的には自分の選択次第であることを認識させられる映画になっている。映画を観終わった後に、自分がタフな気になってしまっていたら、この映画の魅力にハマっているかもしれない。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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