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日本映画界のドン、岡田茂さんの葬儀 雨の中、仲村トオル、北大路欣也、佐久間良子らが見送る

日本映画界のドン、岡田茂さんの葬儀 雨の中、仲村トオル、北大路欣也、佐久間良子らが見送る
岡田さんの棺を運ぶ仲村トオル 「人生を救ってもらった」と岡田さんへの感謝を述べた

 11日、東京都青山葬儀所で東映株式会社 名誉会長の故・岡田茂さんの葬儀・告別式が行われ、政財界・芸能界などから故人をしのんで多くの弔問客が訪れた。

 5月9日午前5時55分。肺炎のために87歳にて逝去した岡田さんは、チャンバラ映画や任侠映画、『仁義なき戦い』といった実録路線など、幾多もの傑作・快作をプロデュース。東映の黄金時代を築き、日本映画界のトップとして長らく活躍してきた。そんな岡田さんの葬儀とあって、亀井静香、鳩山邦夫、森喜朗といった政治家から、松坂慶子、北大路欣也、仲村トオル、八代亜紀、つんく♂、ジュディ・オングなどの芸能人、そして阪本順治監督、行定勲監督らなど、非常に幅広い顔ぶれが訪れた。

 会場には『仁義なき戦い』『緋牡丹博徒』『網走番外地』などのテーマ曲が流された。これは岡田さんの息子で、東映社長の岡田裕介氏が選曲したもの。岡田社長は、父親について「あまり家族のことは振り返らず、ただただ、東映のために、映画界のためにやってきたような気がしております。彼はある意味、ものすごく勘のいい人だったと思う。シネコンという新しいシステムを見て、活動屋として終わりを感じたんだと思います。ここ数年は足が動かなくなったことを機に、家にいることが多くなりました。会社にも行きたくないと言うようになり、おやじにとっては、母や妹とゆっくりと話すことのできた時間だったと思います」とコメント。続けて「これからも、東映をよろしくお願いします」とあいさつをすると、その目からは涙がこぼれた。

 故・岡田会長が手掛けた作品には、男性的な作品が多かったが、1963年の映画『五番町夕霧楼』では、主演に当時清純派の女優だった佐久間良子を抜てき。佐久間は官能的な演技に挑戦し、映画は大ヒットを記録した。告別式に出席した佐久間は「当時、男性路線中心だった中で、社運をかけた女性映画『五番町夕霧楼』を制作してくれました。初日、(劇場に)あふれんばかりの観客を前にして、『佐久間君、本当によかったな』とうっすらと涙を浮かべて、握手をしてくださった。あの温かいぬくもりを今も忘れることができません」と弔辞を読み上げた。

 そして出棺(かん)の際、棺(ひつぎ)の中には岡田さん愛用のスーツや、好物だったという銀座「みかわや」のオムライスなどの写真、さらに映画『日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声』『宮本武蔵 厳流島の決斗』『旗本退屈男』『一心太助 天下の一大事』など7本の映画DVDのジャケット、そして岡田会長の訃報が大きく掲載されたスポーツ新聞6紙などが収められた。そして俳優の仲村トオル、八名信夫らが棺を霊柩車まで運び、雨の中、映画界のドンを見送った。

 その後、報道陣の取材に応じた仲村は「あまりにも存在が大き過ぎて、当時は少し怖がっていましたが、今思い返すと、かけてくださった言葉は優しかったものが多かった気がしますね。東映の映画で役者にしてもらい、人生を救ってもらったので、これからも頑張っていきたい」と故人に誓いを立てた。(取材・文:壬生智裕)


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