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マイケル・ウィンターボトム監督、インドを舞台に文豪トーマス・ハーディ作品映画化!興奮冷めやらない観客から質問攻め!【第24回東京国際映画祭】(1/2)

マイケル・ウィンターボトム監督、インドを舞台に文豪トーマス・ハーディ作品映画化!興奮冷めやらない観客から質問攻め!
観客からの熱烈な歓迎を受けたマイケル・ウィンターボトム監督

 現在開催中の第24回東京国際映画祭で26日、コンペティション部門作品『トリシュナ』上映後に舞台あいさつが行われ、マイケル・ウィンターボトム監督がほぼ満員の観客の前に登場、熱狂的に迎えられた。

 今からおよそ10年前の2000年に審査委員として東京国際映画祭に参加したことのあるウィンターボトム監督。今回はコンペ参加監督として映画祭に帰ってくる形となり、満員の会場は「(初期作品である1995年の)『GO NOW』のころから好きでした」とコメントする人が現れるなど、熱気に包まれていた。心の奥底を深く突き刺されるような、衝撃的な本作のラストシーンを観たばかりの観客は、興奮冷めやらない様子で、監督に次々と質問を浴びせていた。

 本作はトーマス・ハーディの小説「テス」が原作で、ウィンターボトム監督にとって『日蔭のふたり』『めぐり逢う大地』に続く3度目のハーディ作品の映画化。監督は、「『CODE46』という映画をインドで撮ったんだけど、そのときに今のインドの状況は、19世紀のトーマス・ハーディの時代に似ていると思ってね。この環境で『テス』を撮ったら面白いと思ったんだ」と本作を映画化しようと思ったきっかけを語る。トマス・ハーディが原作を書いた19世紀イギリスは、鉄道が敷かれ、機械化により街はどんどんと都市化していった時期と重なる。「トーマス・ハーディはラジカルな作家でね。たとえば『日蔭のふたり』では、古い社会から新しい社会に世の中が変革していく中で、古い社会に足を残したまま、二つの間に引き裂かれる人間の悲劇を描いているんだ」とハーディ作品の魅力を解説する監督だったが、その世界をそのままイギリスで映像化することには躊躇(ちゅうちょ)があったようだ。監督は「150年前は進歩的であったとしても、今の時代に蒸気機関車を撮ると、現代の象徴というよりはノスタルジアの象徴になってしまう」とその理由を語り、「インターネットが発達し、(スマートフォンの)ブラックベリーがあふれる社会と、従来の古い社会とが交じり合った『テス』のような世界を描くには、まさにインドのような国が最適だと思ったんだ」と解説した。

 「テス」は、1979年にロマン・ポランスキー監督によって映画化され、ナスターシャ・キンスキーが主人公テスを演じたことがある。そして本作でテスを演じるのは、『スラムドッグ$ミリオネア』のフリーダ・ピント。この配役について監督は、「ベストなチョイスだったね。この役柄に必要な素朴さ、謙虚さを持っている。キャラクターを、観客が何をしたいのかを知りたいと思えるような人物にしたかったんだ」と語りピントを絶賛。ちなみに「主人公の名前テスがトリシュナに変わった理由は?」と聞かれると、「トリシュナには愛という意味もあるし、渇望するという意味もある。そういう意味でふさわしい名前だと思ったよ。でも一番大きいのは、インドでよくある名前だということ。象徴的なタイトルをあえてつけようと思わなかったね」と付け加えた。


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