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「体罰は教育」信念ブレず!戸塚ヨットスクールの戸塚校長、制止を振り切りマスコミや文科省を痛烈批判!「正しいのは日本流の精神論」

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「ヨーロッパ流の精神論は、単なる哲学と宗教の組み合わせ。正しいのは日本流の精神論」とぶちまける戸塚校長
「ヨーロッパ流の精神論は、単なる哲学と宗教の組み合わせ。正しいのは日本流の精神論」とぶちまける戸塚校長

 戸塚ヨットスクールを題材に1983年に製作されるも、戸塚宏校長や関係者の逮捕により公開中止となっていた映画『スパルタの海』が28年越しに公開され、29日に渋谷シアターNで行われた初日舞台あいさつに戸塚校長が登壇。司会者の制止を振り切って教育論を繰りひろげ、マスコミや国政を痛烈に批判した。

映画『スパルタの海』写真ギャラリー

 愛知県美浜市にある戸塚ヨットスクールは、非行や不登校などの問題を抱えた子どもを受け入れる更生施設として1976年に開校。体罰を交えたスパルタ式ヨット訓練を行っていたが、1980年と1982年に訓練生の死亡事件が発生し、さらに1983年に戸塚校長自身が逮捕されたことでその名を知られることとなった。

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 現在71歳の戸塚校長は、物柔らかな笑顔を振りまきながら「(戸塚ヨットスクールは)いまだに拒否されっぱなしなので、この映画をやってくれたのは奇跡みたいな感じです」とあいさつを行った。映画にちなんだ内容のトークという予定で幕を開けた、この日の舞台あいさつ。最初は自身の役を演じる伊東四朗とのエピソードなどを和やかに語っていた戸塚校長だったが、「体罰」というキーワードが出た瞬間にたちまちスイッチが入った様子。「体罰は悪という方が多いが、それが本当に正しいのか考えたことありますか? 日本中が人の意見を、ただ『格好いいから』と平気で自分の意見としていう。そういうことをおかしいと思っていただけるとありがたい」と観客に訴えかける。
  
 映画の話に軌道修正しようとする司会者をよそに、戸塚校長はさらにヒートアップ。人間性は子どものうちに作らないといけないという自身の理論をもとに「今の教育は甘やかし過ぎ。子どもが何を言っても『権利だ、自由だ』と守り、変なことをしても『個性だ』と言いやがるので、子どもは赤ん坊状態のまま大人になっている。それ以降に人間性を作ろうとしても手遅れ」と指摘し、無差別殺人などの凶悪犯罪を起こした容疑者たちについても「あれは犠牲者なんです」と持論を展開した。

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 そして戸塚ヨットスクールの存在意義について「うちがあるということは、教育が失敗したから」と主張する校長は、死亡事件後のマスコミによる猛バッシングについて「何か起こったとき(死亡事件)に、ああいう子どもを作った文部科学省やマスコミは無罪で、直そうとした人間たち(戸塚ヨットスクール)が有罪になる。これでは全く民主主義にならない。マスコミは民主主義を知らないから、平気で弱いやつをいじめる。こんなバカなことをやってきたから教育はダメになった。あのとき、真剣にうちの言ったことを聞いてごらん、教育は正常化していたから」と積年の思いを晴らすかのようにまくし立てた。

 さらに戸塚校長は、現在の教育の問題点として、ヨーロッパ流の精神論が蔓延(まんえん)していることを挙げ「ヨーロッパ流の精神論は、単なる哲学と宗教の組み合わせ。正しいのは日本流の精神論。戦後に否定された大和魂は、実は進化論なんです。どっちが科学かといったら、進化論に決まっている。それなのに、日本は科学を捨ててわけのわからん想像論を入れてしまった」と現在の教育を痛烈に批判。予定時間を過ぎて、司会者が終了を求めてもしばらく話し続けていた戸塚校長は、まだまだ話し足りない様子のまま舞台を後にした。

 『スパルタの海』は家庭内暴力が悪化したため同スクールに送り込まれた不良少年が、壮絶なしごきや仲間の死、恋などを経て成長していくさまを描く。体罰も辞さない厳しい訓練に絶句しつつも、体罰は教育なのか暴力なのか、改めて考えさせられる一作だ。(肥沼和之)

映画『スパルタの海』はシアターN渋谷ほか全国順次公開中

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