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ハリウッドリメイクするなら、キャストにはジョージ・クルーニーを希望!? 『哀しき獣』ナ・ホンジン監督が大物スターを指名!

ハリウッドリメイクするなら、キャストにはジョージ・クルーニーを希望!? 『哀しき獣』ナ・ホンジン監督が大物スターを指名!
ハリウッドリメイクが進行するなど、世界から注目を集めるナ・ホンジン監督

 前作『チェイサー』で長編デビューを飾り、世界を熱狂させた韓国の俊英ナ・ホンジン監督が、中国の延辺朝鮮自治州で暮らす朝鮮族をテーマに、この世の闇を激しいバイオレンスと共に映し出した最新作『哀しき獣』に込めた熱い思いを口にした。

 前作に引き続き実力派俳優のハン・ジョンウとキム・ユンソクを起用したのは「彼ら以外の適役が考えられなかったから」だと監督は断言する。次の作品のプロットを考え、いよいよシナリオを書く段になり、それまで取材の過程で出会ったたくさんの人々の顔を思い浮かべながら理想のキャラクターを作り上げていくと、やはりメインとなる役にはこの二人以外ありえなかったのだとか。監督は、すぐ二人に連絡をとると、彼らをモデルにシナリオを書くことを快諾してもらったという。日本の北野武監督の大ファンでもある監督の描くダークな世界は秀逸で、激しいバイオレンス描写の中に狂おしいまでの孤独と悲哀が潜んでいる。

 今回は300日間という、通常の映画より、かなり長い時間をかけて撮影に挑んだわけだが、その間中は、気分転換する余裕もないほどこの作品にのめり込んでいたそうで、「とにかくずっとこの映画のことが頭から離れなかったんだ。撮影中は僕も俳優たちも、一瞬たりともこの作品の世界から逃れることはできなかったね」と過酷な撮影の内幕を披露。中でも一番大変だったのは中国でのロケシーンだったそうで、言葉の壁もあって撮影許可を得るための交渉も難航、とにかく撮影に行っても、カメラを出した途端に野次馬が数百人も集まって来てしまうので、撮影を中断せざるをえなくなったことも多々あったとか。

 『チェイサー』は、ハリウッドリメイクの話も着々と進みつつあるようで、『哀しき獣』もすでにハリウッドのメジャースタジオがリメイク権を獲得している。もしこの作品をハリウッドでリメイクするとしたら、ハ・ジョンウふんする主人公のグナムと、彼を執拗に追い詰める、キム・ユンソクふんするミョン役を誰に演じてもらいたいかと尋ねると、かなり悩んだ末にグナムについては今は思いつかないとのこと。自らの欲望に忠実で、ある意味とても純粋ともいえるミョンに関しては「ジョージ・クルーニーなんてどうだろう!?」と声を弾ませた。

 出稼ぎに出た妻に会いたい一心で「黄海」(韓国語の原題)を渡り、はるばる韓国へと向かった主人公グナムは、あまりにも過酷な現実を体験することになるわけだが、監督は観客に 決してその実状から目を背けないでほしいと言う。「もし自分ならグナムのように海を渡ることはできないと思う」と前置きしつつも、彼と同じように、どうしようもない状況で必死に生きている人たちがこの世の中には存在するということをどうしても伝えたかったという渾身の力作を、心に刻んでもらいたい!(取材・文:平野敦子)

映画『哀しき獣』は2012年1月7日よりシネマート新宿ほか全国公開


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