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鈴木清順監督「浪漫三部作」の特集上映!『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』アクの強い作品なので1日1本の鑑賞としてください

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『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』のプロデュースを手がけた荒戸源次郎氏
『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』のプロデュースを手がけた荒戸源次郎氏

 14日から渋谷ユーロスペース鈴木清順監督「浪漫三部作」の特集上映が始まり、特別ゲストとして、製作を手がけた荒戸源次郎氏が登壇、当時の撮影秘話を赤裸々に語った。

映画 『ツィゴイネルワイゼン』写真ギャラリー

 荒戸氏は、大学中退後に唐十郎主宰の劇団「状況劇場」と出会い演劇の道に進むが、1979年以降、鈴木清順の監督と『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』のプロデュースを手がけ、自らの映画を上映できるドーム型の小屋を作って劇場をも運営するシネマ・プラセットを設立、映画界に新風を巻き起こした張本人。監督としては2010年の『人間失格』が記憶に新しい荒戸氏が、舞台上で鈴木清順監督との製作秘話を紹介、破天荒な当時の様子を語ると、会場からは時折笑いがもれた。

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 話がキャスティングの話におよぶと「鈴木さんは『ツィゴイネルワイゼン』で藤田敏八が演じた青地は、本当は伊丹十三に演ってもらたかったんだ。今だから言えるけど」と告白。そのほか、鈴木監督の女優に対する趣味を聞かれると「鈴木さんの理想の女性は和泉雅子さん。鈴木さんからは何度も和泉さんがイイと言われていたが、その度に和泉さんは北極で白熊と忙しいから……と言いながら説得していた」ことも明かす。

 1980年『ツィゴイネルワイゼン』の公開時、日本中から客が殺到するほどの社会現象になったが、荒戸氏は「この浪漫三部作はかなりアクの強い作品なので、1日1本の鑑賞としてください」と観客の笑いを誘った。

 30年以上経った今も、多くの映画監督らが崇拝する鈴木清順監督の特集上映とあって、当時を知る世代から初めて鈴木清順作品を体験する世代まで、劇場内は熱気に包まれていた。『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』は渋谷ユーロスペースで2月3日までの期間限定で公開中(高松美由紀)

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