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西田敏行、遺体安置所の世話役で主演 実話を基に震災の真実描く『遺体 ~明日への十日間~』(1/2)

西田敏行、遺体安置所の世話役で主演 実話を基に震災の真実描く『遺体 ~明日への十日間~』
主演の西田敏行

 東日本大震災後に設置された遺体安置所の真実を描いた『遺体 ~明日への十日間~』が製作され、福島県郡山市出身の俳優・西田敏行が同所の世話役で主演を務めることが明らかになった。本作は、ノンフィクション作家・石井光太のルポルタージュ「遺体 震災、津波の果てに」を原作に、「踊る大捜査線」シリーズの脚本でも知られる君塚良一が映画化。2013年3月の公開を予定しており、西田のほか緒形直人や勝地涼、國村隼、酒井若菜、佐藤浩市、佐野史郎、沢村一樹、志田未来、筒井道隆、柳葉敏郎らベテランから若手まで演技派の面々が顔をそろえている。

 本作は、東日本大震災で死者・行方不明者合わせて1,043人(8月1日現在)を出した岩手県釜石市の遺体安置所で、人としての尊厳を守りながら遺体に接し、家族の元へ帰そうと奮闘した人々の知られざる10日間を描いた物語。キャストが演じるキャラクターにはモデルが実在するのだが、西田は定年前に葬祭関連の仕事をしていたことから遺体安置所の世話役を市長に嘆願しボランティアで働き始め、動揺する現場の人々を統率していく一人の男を演じている。

 原作を読んだときに西田は「これを映像化するというのは大変難しいことだろう」と思ったといい、「ご遺族の方々の心情を考えると、劇化するというのは『果たして正しいのかどうか』という判断には非常に迷いました」と苦悩を告白。しかし、「被災された方々の本当の気持ちや真実は、逆に劇化することによって“事実”とは違う“真実”が引き出せるのではないか」という思いが沸き起こり、出演を決心したという。撮影は5月20日から6月27日まで行われ、映画本編は7月30日に完成したが、作品を観た西田は「この作品を作って良かった」と熱い思いが込み上げた。

 「震災で亡くなった人の尊厳を守った日本人の良心を伝えることが、この映画の役目です」と力強くコメントしたのは君塚監督。原作者の石井は君塚監督と一緒に釜石市へ行き、被災した方や遺族に会った当時を振り返りながら「僕以上に丁寧にお手紙を出されたりしてとても親交を深めていらっしゃったので、僕とは違う思い入れを持って映画を作られたのだと思います」と映画化の印象を語っている。

 製作を務めたフジテレビの亀山千広は「ずっと取材をしていた報道スタッフに言われた『遺体安置所での出来事などについては残念ながら僕らが伝えきれなかったことです』という言葉でこの作品を作る決意をしました」と製作の経緯を明かした。スタッフ&キャスト共に、願いは未曾有の被害をもたらしたこの震災を風化させることなく、亡くなった方々の尊厳を守ろうと尽力した人々の姿を多くの観客に伝えること。その目で真実を確かめてほしい。


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