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ジブリ配給の認知症アニメ監督は高畑勲のファン!幸福な関係を語る

ジブリ配給の認知症アニメ監督は高畑勲のファン!幸福な関係を語る
イグナシオ・フェレーラス監督

 三鷹の森ジブリ美術館の配給で全国公開されるアニメーション映画『しわ』の公開初日に、イグナシオ・フェレーラス監督が来日して舞台あいさつを行い、スタジオジブリ作品と自作との幸福な関係について語った。この日は、三鷹の森ジブリ美術館館長・中島清文氏も登壇した。

 高畑勲監督の大ファンであるというフェレーラス監督は「本作は、高畑監督の『おもひでぽろぽろ』を常に思い出しながら作った」という。「大好きだし、とても大きな影響を受けた。わたしの母いわくですが、幼い頃(高畑作品の)「アルプスの少女ハイジ」や「母をたずねて三千里」を一話も欠かさず観ていたそうです」とフェレーラス監督。「スタジオジブリで使われるストーリーボードを入手し、演出方法を研究している」と明かした。

 今回「三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー」として日本での配給が決まったのも、フェレーラス監督が高畑監督に自ら本作を持ち込んだのがきっかけだった。そのときの高畑監督の印象を「敬愛する偉大な監督が目の前にいて、自分を対等な人間として扱ってくれることに驚いた」と話したフェレーラス監督は「高畑監督は、自分にとってこれからずっと目指していく山の頂のような存在。一生かかっても追いつけるかわからないですが」と微笑む。

 また、中島館長はフェレーラス監督の本作を初めて見た高畑監督の「この作品のテーマを考えると、日本でどこが配給できるだろう。でも日本の人たちにぜひ観てほしい作品」という言葉を紹介。高畑監督のこの一言で、今回のジブリ配給が決まったことを明かした。

 スペインの漫画家パコ・ロカが描いた原作をフェレーラス監督が長編アニメーション化した本作。養護老人施設を舞台に認知症や老いといったテーマを温もりのある手描きアニメーションで表現する。スペインのアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞で最優秀アニメーション賞と最優秀脚本賞を受賞。また教育番組の世界的なコンクールである日本賞でも2012年にグランプリを獲得した。(取材/岸田智)

映画『しわ』は新宿バルト9ほかで公開中


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