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藤子不二雄A氏、大腸がん手術を振り返る…「トキワ荘のみんなに呼ばれた」

藤子不二雄A氏、大腸がん手術を振り返る…「トキワ荘のみんなに呼ばれた」
大腸がん手術を振り返った藤子不二雄A氏

 漫画家の藤子不二雄A氏が27日、アニメイト池袋店で開催された代表作「まんが道」の続編となる「愛…しりそめし頃に…」完結巻発売記念トークショーに登壇し、今年3月に受けたという大腸がんの摘出手術を振り返った。

 A氏のライフワークとして、1970年に連載が開始された自伝マンガ「まんが道」。主人公の青年時代を描いた「愛…しりそめし頃に…」は今年の4月、43年にわたるその歴史に幕を閉じた。会場のアニメイト池袋店に登場したA氏は「ここには初めて来たけど、1階のアニメグッズ売り場に若い女性が山のようにいてビックリした。でも僕が来てもみんな知らん顔をしていて。一人くらい僕のことを知っていてくれたらいいのにと思ったんだけど、このホールに来たら若い女性はあまりね……」と軽妙なトークで会場を沸かせた。

 昨年末、大腸にがんが発見されたA氏。本作最終話を書き終わった今年3月に摘出手術を受けたといい、「担当の若い先生にカメラを渡して、マンガの参考にしたいから(手術の様子を)写真に撮ってもらいました。手術は4時間半くらいかかったけど、特に何もなくて。めいたちとピースサインをしていたくらいだった」と振り返る。しかしその後、出血をしてしまい、ICU(集中治療室)入り。「4日間うなされた」と切り出したA氏は「その間、悪夢にうなされてね。大勢のドイツ人にソーセージを無理やり食べさせられた。それが第1話」と明かした。

 「悪夢の第2話が、なぜか僕が、黒澤明監督の『夢』という映画に出てくる笠智衆さん(演じる老人)になって、田舎をさまよっているんです。そこには朽ち果てた家があって、それがなぜか(A氏たちが青春時代を過ごした本作の舞台の)トキワ荘。2階の窓が開いて、手が出てきて、僕を呼んでいるんですよ。見たら、石森(章太郎)氏や赤塚(不二夫)、テラさん(寺田ヒロオ)とか、手塚(治虫)先生もいた。そこの小川には橋がかかっていて。『じゃ行くよ』と橋を渡ろうと思ったら揺り動かされ、ハッと目がさめた。ぎりぎりセーフ。あっちに行っていたら皆さんに会えなかったね」と笑顔でコメント。その後は病院の先生に「驚異的な回復力」と驚かれるほどに復調したといい、この日もとても元気な様子を見せていた。

 本作の連載が終わり、「今はホッとしたような、気が抜けたような気持ち。だからまだ新しい作品という意識はありません。ただ僕としては、日本の老年層が非常に不幸な時代になっているんで、彼らが元気が出るような漫画を描けたらいい。タイトルは決めていますが、その他は白紙状態です」と新作の構想を語った。(取材・文:壬生智裕)

「愛…しりそめし頃に…」12巻は小学館より発売中(税込み:1,260円)


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